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ロスバスタチンはLDLが正常だが高感度CRPが高い患者の心血管イベント予防に有効(JUPITER) 2008年11月 N Engl J Med 治療 RCT

原著論文

Rosuvastatin to prevent vascular events in men and women with elevated C-reactive protein.
Ridker PM, et al. New Engl J Med, 2008 Nov 20;359(21):2195-2207.

論文の背景

炎症マーカーである高感度CRP高値というのは心血管イベントの予測因子である。スタチンはコレステロールと同様に高感度CRPの値を下げるので、高感度CRPは高いが高脂血症のない人々でスタチン治療の有益性があるかもしれないと考えて行われた研究である。

疑問のタイプ:治療


論文デザイン:RCT


論文のPECO

  • P(patient):LDLコレステロールが130mg/dl未満で高感度CRPが2.0mg/dl以上の健康な男女(平均66才、女性約38%) 17802人
  • E(Exposure):ロスバスタチン20mg/日 8901人
  • C(Comparison):プラセボ 8901人
  • O(Primary Outcome):複合アウトカム(心筋梗塞+脳卒中+動脈血行再建+不安定狭心症での入院+心血管死)

論文の妥当性

  • ランダム化か?:されている
  • ITTか?:されている

結果(一次アウトカムについて)

追跡期間は中央値1.9年。(有意差が早期に出たので、早めに試験中止になった。)
ロスバスタチン群はLDLコレステロールが50%、高感度CRPが37%低下した。
  • 一次アウトカムの比較
テルミサルタン群8901人 プラセボ群8901人 ハザード比(95%CI) NNT(95%CI)
複合アウトカム 1.6%(142人) 2.8%(251人) 0.56(0.46-0.69) 82(61-127)

補足

  • その他のアウトカムの比較
テルミサルタン群8901人 プラセボ群8901人 ハザード比(95%CI) NNT(95%CI)
心筋梗塞 0.35%(31人) 0.76%(68人) 0.46(0.30-0.70) 241(158-507)
脳卒中 0.37%(33人) 0.72%(64人) 0.52(0.34-0.79) 288(178-758)
動脈血行再建 0.8%(71人) 1.47%(131人) 0.54(0.41-0.72) 149(102-276)
不安定狭心症の入院 %(16人) %(27人) 0.59(0.32-1.10) 有意差なし
全死亡 %(198人) %(247人) 0.80(0.67-0.97) 182(100-1089)
全死亡はP値0.02だが、ボンフェローニ補正して考えれば有意であるとは言い難い

  • 副作用
 なんらかの重篤な副作用はロスバスタチン群15.2%、プラセボ群15.5%で同じ程度
最終更新:2008年11月21日 22:13
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