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ACEIに忍容性がない高血圧患者でARBを処方しても心血管イベント抑制効果は乏しい(TRNSCEND) 2008年9月 Lancet 治療 RCT

原著論文

Effects of the angiotensin-receptor blocker telmisartan on cardiovascular events in high-risk patients intolerant to angiotensin-converting enzyme inhibitors: a randomised controlled trial . (TRANSCEND)
Lancet, 2008 Sep 27;372(9644):1174-1183.  PubMed

論文の背景

ACEIは主要な心血管イベントを減らすが、約20%の患者で忍容性がない。ARBのテルミサルタン(商品名:ミカルディス)が、心血管疾患もしくは標的器官障害のある糖尿病をもちACEIに忍容性のない患者で効果的かを検討した。

疑問のタイプ:治療


論文デザイン:RCT


論文のPECO

  • P(patient):心血管疾患(冠動脈疾患、末梢血管疾患、脳血管疾患)または標的器官障害のある糖尿病があり、ACEIに忍容性のない患者5926人
  • E(Exposure):テルミサルタン80mg/日 2954人
  • C(Comparison):プラセボ 2972人
  • O(Primary Outcome):複合アウトカム(心血管死+心筋梗塞+脳卒中+心不全での入院)

論文の妥当性

  • ランダム化か?:されている
  • ITTか?:されている

結果(一次アウトカムについて)

追跡期間は56ケ月。テルミサルタン群の方が平均血圧は低かった(4.0/2.2mmHg)
  • 一次アウトカムの比較
テルミサルタン群2954人 プラセボ群2972人 ハザード比(95%CI) NNT(95%CI)
複合アウトカム 15.7%(465人) 17.0%(504人) 0.92(0.81-1.05) 有意差なし
心血管死 7.7%(227人) 7.5%(223人) 1.03(0.85-1.24) 有意差なし
心筋梗塞 3.9%(116人) 5.0%(147人) 0.79(0.62-1.01) 有意差なし
脳卒中 3.8%(112人) 4.6%(136人) 0.83(0.63-1.06) 有意差なし
心不全での入院 4.5%(134人) 4.3%(129人) 1.05(0.82-1.34) 有意差なし

補足

  • 患者がACEIに忍容性がなかった理由
 咳88.2%、症候性低血圧4.1%、血管浮腫またはアナフィラキシー1.3%、腎障害1.0%、ほかの理由8.3%
  • 内服中断者がかなり多い
 テルミサルタン群36.9%、プラセボ群38.5%(ずっとやめたのは21.6%と23.7%)

  • 最終更新日 2008.10.4
  • 評価者 DK
最終更新:2008年10月18日 14:45
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