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椎体骨折のない骨粗鬆症患者(女性)の骨折予防にAlendronateの効果は乏しい 1996年 JAMA 治療 RCT

原著論文

Effect of Alendronate on risk of fracture in women with low bone density but without vertebral fractures: results from the fracture intervention trial.
Cummings SR, et al. JAMA. 1998 Dec 23-30;280(24):2077-82 Pubmed

論文の背景

低骨密度で椎体骨折のある骨粗鬆症の女性では、3年間のAlendronate投与で、大腿部や手首の骨折のリスクが約50%減少するというデータが出た。しかし閉経女性で椎体骨折のあるのは10-15%程度であり、低骨密度で椎体骨折のない女性の大規模集団での治療効果は特に研究されていなかった。

論文の種類:治療


論文の研究デザイン:RCT


論文のPECO

  • P(patient):大腿骨頚部の骨密度が0.68g/cm2以下で、椎体骨折のない55-81才の女性(4432人)
 患者背景:平均67.7才、大腿頚部の平均BMD0.59g/cm2、身長160cm、BMI25.0、カルシウム摂取約630mg/day
 カルシウム摂取1000mg/日以下の人(約82%)は、カルシウム500mgとビタミンD250IUの[[サプリメント]]を受け取った。
  • E(Exposure):alendronate(初期量5mg/日、2年目以降は10mg/日)(2214人)
 (他の研究で5mgより10mgの方が有意に骨密度を増やし、5mgと同等の忍容性があったため)
  • C(Comparison):プラセボ(2218人)
  • O(Primary Outcome):X線によって確認された臨床的な骨折

論文の妥当性

  • ランダム化か?:されている。
  • ITTか?:されている。

結果(一次アウトカムについて)

 平均フォローアップ期間は4.2年。Alendronate群で全部位の骨密度は有意に増加。一次エンドポイントはぎりぎり有意差なし。

 ・サブグループ解析
  大腿頚部Tスコア -2.5SD未満ならプラセボ19.6%,Alendronate13.1%(Relative Hazard 0.64,95%CI 0.50-0.82,NNT 15)
  大腿頚部Tスコア -2.0SD未満でも有意差あり(RH 0.78,95%CI 0.65-0.94,NNT 30)
  大腿頚部Tスコア -2.5SD以上の場合、有意差なし(RH 1.08,95%CI 0.87-1.35)
  (骨粗しょう症が重症なほどalendronate投与による利益はありそう。逆に軽症なら効果なし。)

補足

  • 他のエンドポイント+サブグループ解析
 Hip fracture→プラセボ1.1%,Alendronate0.9%(RR 0.79,95%CI 0.43-1.44)
  大腿頚部Tスコア -2.5SD未満の場合プラセボ2.2%,Alendronate1.0%(RH 0.44,95%CI 0.18-0.97,NNT 81)
 Wrist fracture→プラセボ3.2%,Alendronate3.7%(RH 1.19,95%CI 0.07-1.64)(逆に増加している・・・)
 画像的な椎体骨折 プラセボ3.8%,Alendronate2.1%(RR 0.56,95%CI 0.39-0.80,NNT60)
  • 薬の副作用:上部消化管疾患含め、プラセボと有意差なかった。胃潰瘍歴があったり治療の必要な消化不良のある患者は最初に除外されていた。飲み方についても最初に説明がされている。
最終更新:2008年10月08日 16:49
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