原著論文
A comparison of rate control and rhythm control in patients with atrial fibrillation. (AFFIRM)
N Engl J Med, 2002 Dec 5;347:1825-1833.
PubMed
論文の背景
心房細動の治療には2つのアプローチがある。一つは電気的徐細動や抗不整脈薬で洞調律を維持するリズムコントロール、もう一つは心房細動が続くのは許容し脈拍を維持するレートコントロールである。どちらが良いかははっきりしていなかった。どちらのアプローチでも、抗凝固薬の使用は推奨されている。
疑問のタイプ:治療
論文デザイン:RCT
論文のPECO
- P(patient):心房細動と脳卒中か死亡のリスクのある患者4060人(平均年齢69.7才、高血圧70.8%、冠動脈疾患38.2%)
心房細動の基準→調査者の臨床的判断で、心房細動が再発の可能性がある場合、心房細動が疾患や死亡を引き起こす可能性がある場合、心房細動の長期治療が正当な場合で抗凝固療法に禁忌でない患者
- E(Exposure):レートコントロール2027人
治療薬はβブロッカー、Caブロッカー(ベラパミルとジルチアゼム)、ジゴキシン、それらの組み合わせ。脈拍は、安静時は心拍数80/分、6分間歩行検査では110回/分以上にならないようにコントロールされた。
- C(Comparison):リズムコントロール2033人
抗不整脈薬の選択は治療医師によって行われた。(amiodarone,disopyramide, flecainide, moricizine, procainamide, propafenone,quinidine, sotalol, dofetilideとそれらの組み合わせ) 必要に応じて電気的徐細動が試みられた。
二次アウトカム:死亡+障害の残る脳卒中+障害の残る+障害の残る低酸素脳症+大出血+心停止
論文の妥当性
- ランダム化か?:されている
- ITTか?:されている
結果(一次アウトカムについて)
平均追跡期間は3.5年。
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レートコントロール群2027人 |
リズムコントロール群2033人 |
ハザード比(95%CI) |
NNT(95%CI) |
| 全死亡 |
310人(25.9%) |
356人(26.7%) |
1.15(0.99-1.34) |
有意差なし |
| 二次アウトカム |
416人(32.7%) |
445人(32.0%) |
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有意差なし |
割合はKaplan-Meier分析から算出
補足
- 3311人が心エコー施行、左房拡大64.7%、左室機能低下26.0%
- サブグループ解析
65才以上、冠動脈疾患あり、うっ血性心不全なしではレートコントロール群の方がよい成績であった。
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レートコントロール群2027人 |
リズムコントロール群2033人 |
P値 |
| うっ血性心不全 |
37人(2.1%) |
42人(2.7%) |
0.58 |
| 呼吸器イベント |
24人(1.7%) |
108人(7.3%) |
<0.001 |
| 胃腸イベント |
35人(2.1%) |
127人(8.0%) |
<0.001 |
| 徐脈 |
64人(4.2%) |
105人(6.0%) |
0.001 |
| QT延長 |
4人(0.3%) |
31人(1.9%) |
<0.001 |
| その他 |
176人(14.0%) |
414人(25.4%) |
<0.001 |
| 追跡中の入院 |
1220人(73.0%) |
1374(80.1%) |
<0.001 |
割合はKaplan-Meier分析から算出
最終更新日 2008年10月8日
評価者 DK
最終更新:2008年10月08日 17:48