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慢性心不全へのスタチン(ロスバスタチン)投与の効果はない(GISSI-HF trial) 2008年10月 Lancet 治療 RCT

原著論文

Effect of rosuvastatin in patients with chronic heart failure (the GISSI-HF trial): a randomised, double-blind, placebo-controlled trial.
Lancet 2008 Oct 4:372;1231-1238.

論文の背景

大規模観察研究や小規模な前向き研究、RCTの事後分析では、スタチンが慢性心不全患者に有効であると示されていた。しかし、過去の研究は方法論的に弱いものであった。心不全患者へのスタチンであるロスバスタチンの効果と安全性についてイタリアで調査した。

疑問のタイプ:治療


論文デザイン:RCT


論文のPECO

  • P(patient):18才以上で、原因や左室駆出率にかかわりなくNYHAⅡ~Ⅳの慢性心不全のある患者(平均68才)
  • E(Exposure):ロスバスタチン10mg/日 2285人
  • C(Comparison):プラセボ 2289人
  • O(Primary Outcome):死亡、死亡+心血管疾患による入院

論文の妥当性

  • ランダム化か?:されている
  • ITTか?:されている

結果(一次アウトカムについて)

追跡期間(中央値)3.9年。研究終了時の平均血圧は両群とも132/77くらいであった。
  • 一次アウトカムの比較
ロスバスタチン群2285人 プラセボ群2289人 調整ハザード比(95%CI) 非調整ハザード比(95%CI) NNT(95%CI)
死亡 28.8%(657人) 28.1%(644人) 1.00(0.90-1.12) 1.03(0.92-1.14) 有意差なし
心血管疾患による入院 57.1%(1305人) 56.1%(1283人) 1.01(0.91-1.11) 1.02(0.92-1.13) 有意差なし

補足

コレステロールの高い群、心不全の原因が虚血によるもので解析しても有意差はなかった。

最終更新日 2008年10月26日
評価者 DK
最終更新:2008年10月26日 13:11
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