原著論文
Effectiveness of home blood pressure monitoring, web communication, and pharmacist care on hypertension control. A randomised controlled trial.
Green BB, et al. JAMA, 2008 June 25;299:2857-2867.
論文の背景
高血圧治療は死亡率や心血管疾患による障害を減らすが、ほとんどの高血圧は十分にコントロールされていないままである。インターネット(ウェブ)サービスの使用と家庭血圧モニタリング、薬剤師の支援ケアによる新たなケアモデルが血圧コントロールの改善に効果があるかどうか検討した。
疑問のタイプ:治療
論文デザイン:RCT
論文のPECO
- P(patient):コントロール不良の本態性高血圧がありインターネットにアクセスできる25-75才の患者778人
平均59.1才、女性52.2%、平均血圧151/89
- E(Exposure) & C(Comparison)(3群比較) ①通常ケア ②家庭血圧モニタリング+保護されたウェブサイトでの患者教育 ③家庭血圧モニタリング+保護されたウェブサイトでの患者教育+薬剤師ケア
- O(Primary Outcome):血圧がコントロールされている患者(<140/90mmHg)の割合、12ヶ月時点での収縮期血圧、拡張期血圧の変化
論文の妥当性
- ランダム化か?:されている
- ITTか?:されている
結果(一次アウトカムについて)
完全に追跡されたのは94%。
|
① (95%CI) |
② (95%CI) |
③ (95%CI) |
P値(①vs.②) |
P値(①vs.②) |
P値(②vs.③) |
| 血圧コントロール<140/90 |
31%(25-37) |
36%(30-42) |
56%(49-62) |
0.20 |
<0.001 |
<0.001 |
| 調整RR |
1 |
1.22(0.95-1.56) |
1.84(1.48-2.29) |
|
|
|
| 収縮期血圧(調整平均変化) |
-5.3(-7.1~-3.5) |
-8.2(-10.0~-6.4) |
-14.2(-16.0~-12.4) |
0.02 |
<0.001 |
<0.001 |
| 拡張期血圧(調整平均変化) |
-3.5(-4.5~-2.5) |
-4.4(-5.4~-3.4) |
-7.0(-8.0~-6.0) |
0.21 |
<0.001 |
<0.001 |
家庭血圧モニタリング+保護されたウェブサイトでの患者教育のみでは、血圧コントロールに関して通常ケアと有意差はないが、薬剤師ケアが加わると有意に血圧コントロールは良くなる。
血圧低下は代用のアウトカムであるが、薬剤を飲むわけではないので導入する意義はありそう。
最終更新日 2008年10月30日
評価者 DK
最終更新:2008年10月30日 22:06