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ベル麻痺の初期治療(72時間以内)にステロイドは効果あり、抗ウイルス薬は効果なし 2007年10月 N Engl J Med 治療 RCT

原著論文

Early treatment with prednisolone or acyclovir in bell’s palsy.
Sullivan FM, et al. N Engl J Med. 2007 Oct 18;357:1598-1607.

論文の背景

特発性顔面神経麻痺(ベル麻痺)の初期段階の治療ではステロイドと抗ウイルス薬が広く使われているが、それらの効果ははっきりしていない。

疑問のタイプ:治療


論文デザイン:RCT 2×2要因デザイン


論文のPECO

  • P(patient):発症後72時間以内のベル麻痺患者
  • E(Exposure) & C(Comparison):①プレドニゾロン(25mg×2回/日)10日間 ②アシクロビル(400mg×5回/日)10日間 ③プレドニゾロン+アシクロビル ④プラセボ
  • O(Primary Outcome):顔面機能の回復(House-Brackmannスケールでの評価)
            二次アウトカム:QOL、容姿、疼痛

論文の妥当性

  • ランダム化か?:されている
  • ITTか?:されている

結果(一次アウトカムについて)

2×2要因デザインによるRCTであり、プレドニゾロンあり vs. プレドニゾロンなし、アシクロビルあり vs. アシクロビルなしで比較する。(1度の試験で2種類の薬剤について検討することができる)
  • 一次アウトカムの比較(House-Brackmannスケール1度を完全寛解とする。)
完全寛解 プレドニゾロンあり251人 プレドニゾロンなし245人 オッズ比(95%CI) NNT(95%CI)
3ヶ月時点 83.0% 63.6% 2.44(1.55-3.84) 6(4~9)
9ヶ月時点 94.4% 81.6% 3.32(1.72-6.44) 8(6~14)

完全寛解 アシクロビルあり247人 アシクロビルなし249人 オッズ比(95%CI) NNT(95%CI)
3ヶ月時点 71.2% 75.7% 0.86(0.55-1.34) 有意差なし
9ヶ月時点 85.4% 90.8% 0.61(0.33-1.11) 有意差なし

  • 単独 or 併用 or プラセボ
3ヶ月時点 プレドニゾロンあり プレドニゾロンなし
アシクロビルあり(オッズ比) 1.73(0.96-3.12) 0.85(0.49-1.47)
アシクロビルなし(オッズ比) 2.58(1.37-4.88) 1.00

3ヶ月時点 プレドニゾロンあり プレドニゾロンなし
アシクロビルあり(オッズ比) 1.76(0.74-4.16) 0.58(0.29-1.16)
アシクロビルなし(オッズ比) 3.23(1.13-9.22) 1.00

最終更新日 2008年10月31日
評価者 DK
最終更新:2008年10月31日 21:03
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