まお「さて、次はどうするか、だな」
勇者「……いや」
まお「正当な勇者を名乗る者が現れたか。そんな危険なヤツは放っておけんな。
が、各地の主に声をかけて回る旅もまだまだ先が遠い。どっちを優先させるべきか……」
勇者「……おい」
まお「いっそ、魔王城に戻ってしまうという手もあるがな。
偽勇者はまず我を狙ってくるだろうし、魔王軍に情報を伝えればこの先かなり楽になるだろう」
勇者「それはいいんだが」
まお「なんださっきから」
勇者「……なんでまたチビになってるんだ?」
まお「ククの為に結構な量の魔力を消費してしまったからな。こうやって少しでも魔力消費を抑えているのだ」
勇者「む……でも、前にその不便さについては説明しただろう?」
まお「そう言うな。疲れたら貴様が負ぶればいいではないか」
勇者「むむ………」
まお「な?」
勇者「………………はぁ。わかったよ」
まお「うむ!」
勇者(この間の借りがあるからなぁ……)
まお(これで何かに理由をつけてひっついていられる。この姿は便利だな♪)
勇者「……へばるの早過ぎないか?」
まお「だめー。もう歩けぬー♪」
最終更新:2007年07月27日 01:42