拝啓、魔王様へ。
先日は大変お世話になりました、きこりのソーマです。
おかげさまでククもすっかり元気になり、俺の仕事を毎日手伝ってくれています。
むしろ以前よりパワーアップしたくらいで、っていうか明らかに以前よりパワーアップしています。
ほら、今日も森を侵す不届き者の悲鳴が。
「キシャァァアアアアアーッ!!」
「ぎゃあああああああああ!ドラゴンだぁああああ!!」
「失礼な!あたしはアルラウネです!」
クク曰く、義体の製作過程で魔王の血を継いだことにより、半魔王化してしまったのだとか。
見上げるほどに巨大化したその姿はまさに森の龍といったところ。
「……これでもとの姿に戻れなかったとしたら俺は貴方を恨んでいたかもしれません………」
「あー、つかれた。ソーマぁ、肩とか腕とか揉んでぇ」
「……いや、それはないか」
「ん?なにさ」
「別に。他も揉んでいいのかなって」
「………えっち」
最終更新:2007年08月06日 20:44