ああああ!、もうあのバカ!
何時くるのよー!もう、待つ身にもなれよー!
(ゴロゴロ(横転)
ってか連絡くらいしてくれたらいいのに。
夏休みからこっち、ちっとも来やしない、あのバカは。
でも
......どうしたんだろう?
やっぱりあれ?「もうどら焼きいらないから」って言ったのがまずかった?
いや、でも「そうか、それは気が付かないで悪かったな」って言ってたし。
普通だったよね?
あ、
でもなんか弟や妹の面倒みるのに忙しいって言てったから...
それか。
そうかーそうだよね、夏休みだし..
それにしてもー
一度くらい顔出したっていいじゃない?
まさか..
もう全部読んだの!?
いや..いくらなんでも..こっちだって毎週買い足してるし。
あいつどーも作家は問わないみたいだし。
ジャンルも問わないみたいだし。
.....岩波全部読んだとか言わなかったけ?..
ああ!もう!
あああああ!もうわたしのバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカ!
(ゴロゴロ(横転)
なんで携帯聞かなかったのよーわたしー!
ううー
誰か知ってそうな...うー、こんな時友達の少ない自分が恨めしい..
天理かなぁ..でも知らないだろうなぁ、あの娘、男子は大和にしか興味なさそうだし...
あ!
大和ってあいつと結構絡んでなかったっけ?
じゃぁ天理経由で大和に聞けば..
ああ、でも大和って苦手なんだよね.なんか...『何の用事だ』って聞きそう。
それ言うと天理も...ううん、似たもの夫婦奴ーっ!
世の中あんたらみたいなカプーばっかだったら、何の苦労も無いわいー!
あああああ!もうー!
(ゴロゴロ(横転)
誰か他にいないかーっ!
ええとあいつ誰と一緒にいたっけ、いつも...
あ!
橿原君!
なんだろう、一年の時はそれなりに格好よかったのに、最近怪我ばっかして
陰の薄くなった...ああ、まぁそれはいいや。
彼なら真面目だし変な気は回さなそう、それにー、一年の彼女がいるって話しだから。
わたしが電話しても何かの用事って事で、いいよね?変じゃないよね?
うん、天理-大和ラインで橿原君に電話で聞いて生駒、これで決まり!よし!
「もしもし?あ、天理あのね...」
トゥルルルルルル
「はい...」
「あ、橿原..くん?」
「...どちら様ですか」
「え?え?あのわたくし葛城と言いまして..ええと橿原さんじゃ.」
「違います」
ガチャ
え?え?何?今の..女の子?間違えたのかな..でもーええと番号はと...
トゥルルルルルル
「はい...」
「あ、橿原..」
「違います」
ガチャ
えええ?何でー?もう、天理たら間違えたの?
「ただいまー、いやぁ人気あるのか無くってなぁ、ほら買ってきたぞ、和ごころ」
「....」
「さくら?ほら和ごころ、お前食べたいって」
「伸二..」
「..あの..さくら..?」
「葛城...って誰...」
「え?葛城...?ええと誰だっけ」
「約束したよね...」
「え?え?ちょっ、ちょと待ってちょっ」
(暗転)
新ジャンル
『とばっちり』
後日談
「あははっ!、きっとそれさくらちゃんだよ」
『さくら..って誰?』
「かっしーの彼女。一年の、ほらよく昼休みに来てるじゃん、ツインテの可愛い子」
『あ、ああーあの子がそうか。そういえば、じゃぁ違うって』
「うーんちょとさくらちゃんてこぉ独占欲が強いっていうか、ねぇ(笑
あ、じゃあ今頃かっしーは..ナムー」
『ふーん?でも天理、かっしーって橿原君の事?いつのまにそんなに仲良くなったの?』
「ん、まぁちょとねーっw、ていうかまぁ高大つながりだけど。
で、すすき、かっしーに何の用だったの?」
『あ、あああいや,べべ別にあの本とか』
「急用だったらさぁ、生駒から電話してもらったらいいじゃん?」
『な、なななななななんで生駒君が出て来るのよぉ!』
「え?だってつき合ってるんでしょう?生駒と」
『え』
『ちょちょちょとぉお、ちがっちがちが、っべべべべつにつき合うとかってなんでほら』
「えー何ぃ、いまさら隠すことないじゃん、だって毎週生駒があんたとこに入りびたってるんでしょう?」
『あ、あああいりびたっ、入り浸るって、その、なんなんで知ってるのよぉ!』
「へ?みんな知ってるよ?ついにすすきも陥落かって、何人の男子が涙を飲んだと思ってるのよ」
『男子?なんで男子が』
「あんたねぇ去年のメイド喫茶のあれ(*1)覚えてないの?『あの巨乳メイドは誰だ』ってうちの高大も大騒ぎしたんだから」
『し、知らないわよ!だってあの時は恥ずかしくて、もう何やったか覚えて無いっていうか思い出したく無いもん..
だ、大体男子っていつもわたしの事『花も咲かないすすきっ原』とかって言ってるでしょう。」
「だからーいつも言ってるみたいに、あんたももうちょと身なりをちゃんと、ほらまゆ毛とか眼鏡とか、したらモテモテ
なんだからさぁ。あと姿勢悪い!」
『よ、余計なお世話よ!』
「んでさ、ええと何だっけ..そうそう、つき合って無いって、なら生駒は何しに行ってるのよ」
『あれはその、いいい生駒君が本好きだから、ほらだからね..カクカクシカジカ』
「ええ?うっそ!マジ?本読みに来てるだけなの?..まぁ生駒らしいと言えばらしいか」
『そう、ほんと...何考えてんだかって..はぁ』
「むふふふ、そのため息、そっかー、そうかむふふふふ、さてはすすきさん,電話は生駒にかー」
『ちょ、ちが、違うってぇ!』
「いーのいのーそういうことならこの桜井天理が一肌脱ごうじゃないの!まぁ大船に乗った気でドーンと」
『あああ、あのいや、うううう(ああ恐れていた方向に...ばかばか、わたしのばか)』
新ジャンル「墓穴」
注1(くじびきで負けてモデルになったポスターである。
女子有志によるフルメイクとキワドイ衣装の所為で『謎の巨乳絶対領域美少女』と噂に)
最終更新:2007年08月14日 21:14