りおる・ざ・りべんじゃー

ファッションショーが行われていた。
胸元が大きく開いた、漆黒のドレス。白銀のファーを肢体に巻いて。

「どうかしらん?」
「動きにくそう」

うさ耳フード。もこもこ仕様。

「どうかなっぴょん!」
「耳付きの意味がちょっと……」

セーラー服。

「卒業したら、教師と生徒じゃないですよね……」
「いや、別に船に乗る予定はないけど?」

紫のリボンがアクセント。白いワンピース(スリット入り)

「どうかな?かな?」
「白は汚れが目立つからやめたほうがいいですよ」

「もー、なんでさっきから萎えるようなことばっかり言うのさ!」

鉈を振り回して怒る少女に、少年ははぁ、とため息をついた。

「リオル。ボクらはショッピングをしにこの街に立ち寄ったわけじゃないんですよ。
情報と食料、最低限必要なものにしかお金は使えません」
「いーじゃん、急ぐ旅でもないんでしょ?」
「それは、そうですが……」

少女は少し寂しそうな顔をして、

「……それにさ。私、こんなオシャレとかしたことなかったから。ずっと暗い洞窟暮らしだったでしょ?
 だから、嬉しいんだ。こーゆーの」
「………………………」

ずるい。
そう言われたら、少年も何も言えなくなってしまう。
確かに、生まれて文字通り死ぬまで硬い鱗しか身に纏ってこなかった彼女にとって、
煌びやかな服にこそ心躍るものなのかも知れない。

「………仕方がありませんね。でも、買うお金はありませんよ?」
「あ、それはいいや。そんなお金あるなら新しい爪買う足しにしてよ。
 手甲の付いた奴がいいなぁ。バグナウって指痛くなってくるしさぁ」
「……………………………」

あっけらかんと言う少女に、少年はこめかみを押さえた。
そして、

「お客さん、ひやかしなら間に合ってるよ」

………追い出された。


「だー、いいじゃんさぁ。可愛い私には似合ってるんだし」
「リオル。そういう問題じゃないし、自分で言わないほうがいいですよ」
「出た。ジョンの人間社会講座」
「一般常識です!」

オープンカフェにて。
少年、ジョンの前でぶつぶつ言っているのはさっきの少女、リオルである。

「だいたい、リオルはもう少し大人しくしてくれないと困ります。
 新しい街に来たら必ず三度は迷子になるし、一度は喧嘩するし。
 いったい何を考えているんですか。騒ぎを起こすことを楽しんでいるのは犯罪者っていうんですよ?
 リオルは犯罪者じゃないでしょう?」
「むむ……でも、お店の果物を勝手に持ってくることはなくなったよ?」
「………………………………………………まぁ、そうですね」

リオルが世間離れしているのは仕方が無い。
なにせ、人間ではなかったのだから―――正確に言うと、今でも人間とは呼べない存在なのだから。


スレイヤー火山の主、灼炎龍リオレイア。
口から吐く炎はいかなる強固な鎧も溶かし焼き尽くし、洞窟から響く唸り声は麓の村まで響き、
翼を広げて飛ぶ影は太陽を覆い隠し昼を夜に変えると恐れられた伝説のドラゴンの名だ。
スレイヤー火山はその炎が高純度のマナを閉じ込めて結晶化した『紅炎石』をはじめ、
数多くの珍しい鉱石が採れることで有名な場所だったが、
かの龍や魔獣たちが採掘を許さないため、宝の山を前にして多くの人間たちは手を出せないでいた。
その国の王は軍まで動かしてスレイヤー火山の攻略に乗り出していた。
しかしそれでもリオレイアは人を寄せ付けず山の主として君臨し続けたのである。

難攻不落の火龍の要塞。

いつしか人々はスレイヤー火山をそう呼ぶようになっていった……。

ところが、王国最強と謳われた機工小隊さえ退けた灼炎龍も、ついに倒れる時が来る。
東の大国ヴェラシーラから選定されたという勇者が、ドラゴンの噂を聞きつけてスレイヤー火山にやってきたのだ。
山で行われた死闘の壮絶さといったら、まるで地面が太鼓になって、巨大なバチを叩きつけられているかのよう。
長い戦いの末、狭い洞窟内では不利と悟ったのか勇者はあろうことか大地に走る『龍脈』を素手で殴って山を噴火させ、
飛び出したリオレイアの首をたったの一撃で切断したのだった。
まったく、人間業ではない。
山を殴って噴火を起こしたこともそうなら、龍の首をただの剣一本で断つなどと、正気の沙汰ではない。
まさに教会が推す神話『英雄伝』の一説の再来というような戦いを見守っていた者たちが感じたのは、
怪物が倒されたことによる喜びよりむしろ―――この、人の形をした怪物に対する畏敬の念だったいう。

これが、勇者が各地で繰り広げていく魔獣退治の中でもとびきり派手で有名な、『火の山の竜退治』である。
その後、勇者は役目は終わったとばかりに名乗りもせぬまま立ち去り、そして残されたリオレイアの躯は―――

―――旅の錬金術師・ジョンに見止められたのだった。

医者でもあった彼はまだ微かにリオレイアの息があるのを知ると、
その魂を義体に移し、長年の研究の結晶である『賢者の石』―――の、試作品を惜しみなく移植し、
怪物と恐れられた彼女を甦らせた。なんとそれが、この少女リオルなのだ!

「のだ!!」
「知ってますよ。誰に向かって説明しているんです?」
「いや、なんとなく、ノリで」


焼いた肉にマスタード風味のソースをかけ、それをパンや各種野菜で挟んだ料理を頬張りながら、
リオルは明後日を向いて決めていた顔をジョンのほうへ戻した。
その喰いっぷりたるや、見ているだけでなんだか涎が溜まってくるほどである。
流石、元・ドラゴンといったところか。
対するジョンも小さな口を一生懸命動かして、
しかも口元がソースで汚れないように気を使って食べているので女の子らしくて大変に可愛らしい。
外見のコケティッシュさも相俟って思わず頬が緩んでしまうような光景なのだ。
この二人の美少女がオープンテラスで昼食をとっているとくれば、もうそれだけで客寄せになってしまう。
……特筆する必要はないだろうが、あえて言おう。

ジョンは男の子です。

………むしろ男の子だからこそ、という人もいるかも知れないが。

「さ、食べ終わったら武器屋行こうよ。ドラゴンクロウなんかあるといいなぁ」
「元・ドラゴンのキミがドラゴンクロウを欲しがるのも変な話だと思うんですけど」

ジョンは所持金を確認しながら呟いた。

錬金術師である彼の主な収入は発明品だ。
たとえば、魔獣の爪や魔石を加工して作るアミュレットなんかは道具屋で高く買い取ってくれるし、
それ以前の材料である魔石でも珍しいものは金や銀以上の価値がある。
そう、たとえばリオルの身体の核を成す『賢者の石』―――未完成品だが―――を売ろうとした場合。
殺されるだろう。
それほどの価値のあるものを、この若き錬金術師は創り出すことができるのである。

どこかの工房を借りてタリスマンをいくつか作って、それを売って……宿屋を借りて情報を買って……。
あと、リオルのご飯を少し切り詰めれば………ああ、買える。ドラゴンクロウ、買えてしまう。

「でも、新しい爪を買ったってどうしようっていうんです?何度も言いますが、復讐なんて無理ですよ」
「またその話?やってみなくちゃわかんないじゃん!」
「わかります。かの勇者には灼炎龍リオレイアでさえ敵わなかったんでしょう?
 キミの炎も、爪も、牙も勇者を倒す矛にはならなかった。
 キミの鱗も勇者の刃を防ぐ盾にはならなかったし、キミの翼でも勇者からは逃げなれなかった。
 その上、今のキミは人間の女の子と変わらないんですよ?それでどうやって勇者を倒すというんです」

そう、問題はそこである。
大地を揺るがす巨龍リオレイアは今では小さな少女リオルなのだ。
義体のスペックは人間の域を出るものではない。
喧嘩っ早さと戦闘における気迫は魔獣のそれとはいえ、そんなものでは歴戦の勇者の眉ひとつ動かせないだろう。
どんな立派な装備を持とうとも、リオルでは勇者に敵うはずもない。それは明白すぎるほどに明白なのだ。

「ぐ………この理論バカめ。漢は理屈じゃねんだよお!」
「キミは女の子ですけど」
「そーゆーの揚げ足取りっていうんですよジョンさん!」

そして、もうひとつの問題。勇者の消息が全くの謎に包まれていることである。
リオレイアを打ち破ってからも旅を続けていた彼は略奪平原の千人斬りを最後に目立った行動は起こさなくなっていた。
噂によると『魔王』に到達し、そして敗れたのではないかと言われているが……その一方で、
その魔王すら倒してしまい、今は新たな魔王として君臨し敵を探して世界を彷徨っているとも言われている。

「さらには魔王と手を組んだとか、各地の魔獣を殲滅して回ってるとか、未開の土地に帝国を作ってるとか」
「噂が噂を呼び、尾ひれはひれ背びれ胸びれが付いて滝を登って龍になる、みたいな」
「出会えなければ復讐も何もない、ということです。この広い世界で、どうやってたった一人の人間を探し出すというんです?」
「気合と根性!」

ズビシ!とポーズを決め天を指すリオルを数秒間ジトーっと見つめ、ジョンは食事を再開した。

「そーやってボケ殺すの、私好きじゃないなー」
「別に。ボクとしてはキミが勇者と出会わなければ構いませんから。リオルに死なれるのはごめんです」
「お?それって私が大切だってことかな?かな?」
「その通りですが何か?」

顔色ひとつ変えずにもくもくとフライドポテトを片付けていくジョンの素直でクールな言葉に、
リオルは途端に目尻を下げてでへへー、と頭を掻いた。

「やー、愛されちゃってるね私!ども、すみませんみなさん!愛されちゃってナウ!の私リオルでございます!!」

人々が何だ何だと集まってくる。少年はもう何も言わない。さっさと食べて移動しよう。
うん、それがいい。

「だっからさー、そーやってボケ殺すのどーかと思うんだ。相棒」
「いちいち口挟んでいられませんよ。どーぞ演説でも竿竹売りでもしていればいいでしょう」
「あはは、ごめんごめん。じゃさ、早くご飯食べちゃってよ。私ちょっと用事があるから」
「用事?」

きょとんとするジョンの前で、リオルは手早く腰に下げていたアクセサリー……に見せかけた爪拳・バグナウを装備する。
森で魔獣に襲われてもその気迫だけで追い払ったリオルが、何故今それを身につけなければならないのか。

「うん、行く街行く街で大騒ぎしてればさ、人が集まってくるでしょ?
 その中に混じってたらいいなーって半分ヤケっぱちだったんだけど……。
 まさか成功するなんてさ、私も思ってなかったから困っちゃうよね」

えへへ、と照れたように笑う。
しかし、ジョンにはそれが笑顔にはどうしても見えなかった。

「………リオル。まさか」
「することがないからヒマ潰し程度に思ったんだけど、実際目にしてみたら驚いたよ。なんつーの?前世の記憶が甦るって感じ?
 首がなんかさぁ、疼くんだよね血沸き肉躍るってのとはちょっと違うんだけど血が凍ってなら肉は滾るっていう感じかなはは
 こんなこと言ったってジョンにはわかないか」

びきびきと音を立てて、首筋に傷跡が浮かび上がる。
今のリオルには関係のないはずのそれは、灼炎龍リオレイアの魂の刻印か。

「リオル、駄目です!相手は―――!!」

リオルの様子がおかしいことに集まった人々も気が付いたようだ。
ざわざわとざわめいて―――その中に、静かにこちらを見つめてくる男が一人。

見違えるものか。
細身の長身に背負った長剣。
漆黒の髪と漆黒の瞳。
それは、稲妻と翼の国ヴェラシーラから来た世界最強の勇者。

「自分の敵討ちってのもヘンな話だけどねぇ!!」

――――――ヒガシ ヒロトが、そこにいた。


「此処で会ったがァァアァァア百年目ぇぇぇえエェエエエエッッッ!!!!!!」

椅子を跳ね飛ばし机を踏み台にして、リオルは跳躍する。
うわぁ、と散る人々だったが、ヒロトだけは動じない。ただ一歩、後ろに退いただけだった。
そこに、落ちる。
初手は躱された。ならば次ッ!!
バグナウを握り締め―――いない?後ろ!
回し蹴りも届かない。完全に見切られている、それがどうしたッ!

「シィイャアァァァァァァァアアアアアッッッ!!!!!」

バグナウを握り締め、一閃、二閃、三は囮の本命は四撃目で喉笛を掻っ切る!!
がくん、と膝が崩れる。それどころではない。天と地が反転し、回転の中心、へそにそっと当てられた、
これは足―――か?

蹴り飛ばされた。

空中を飛びながら足払いをくらったのだ、と悟り、同時にこの上なく手加減されたことにも気付く。
こんなものはただ、押されただけだ。卵だって割れはしない。
舐めやがって………!

くるくると回転し、カフェの二階テラスにすたっと着地する。
手すりの上に立ち上がり、ぎしりと奥歯を噛み締めた。
手加減だと?そんなレベルの話じゃない。
相手は剣すら抜いていないじゃないか。
その目は相変わらず静かで、リオルなど眼中にないかのよう。
………こんなもの、戦いですらない……!!

もっと速く動けないのか。もっと強い力は出せないのか。
何故炎が吐けない、何故こんな貧相な爪しかない、何故空を翔る翼がない!?
―――このカラダでは話にならない!!!!


ジョンは絶句していた。
ほとんどその場から動かずにリオルをあしらっていた勇者に対してもそうだが、それより何より、リオルその人の運動能力に。

あんな動き方、まるで長年修行を積んできた武闘家じゃあるまいし。
そもそもあんな速さで動けるはずがない。義体の性能から考えてありえない。
リオルはどんなに訓練したとしても、普通の女の子程度の身体能力しか持つことができないはずなのだ。
―――だが、こんなことがありえるのなら考えられることは一つ。

「リオレイアの魂が、義体に変質を起こしたというのか……?」
「らしいな」

顔を向ける、そこにいたのはまだ年端もいかない少女だった。

「妙なモノを作ったものだな。人間の技術と発想とは本当に面白いものだ。
 ―――だが、それが毎回想定の範囲内というわけにもいくまい?」
「誰です……キミは」
「我か。あのトカゲ娘の元・盟主にしてあの馬鹿者の相方だよ」

少女は倒れていた椅子を立たせると、そこに腰を下ろした。
目の前の激戦を頬杖をついて眺めながら、机の上にあったフライドポテトの残りを摘んで口に放り込む。

「まあ、その辺の話はあとでいいだろう。それより、アレは貴様が作ったのか?
 龍の魂を人の形に押し込めるとはなかなか豪胆なことをする」
「………なんですって?」
「なんだ貴様、本当に偶然か。肉体とは魂の形、魂は肉体の形だ。
 それらが異なれば摩擦で拒否反応が出、崩壊する。もしくは―――」


欲しいものは爪。こんなチャチな鉄屑じゃない、鋼をも切り裂く龍の鉤爪。
欲しいものは翼。尾で舵を取り、風を孕んで空を往くための龍の飛翼。
欲しいものは角。突き刺し穿ち貫き壊す、最高位の魔獣の象徴たる龍の双角。

そして、もういらない。

ここに、あるから。


めきめきと音を立て、少女の華奢な身体が変わっていく。
両こめかみに瘤ができたかと思うと、それは硬く鋭く伸び、尖って角となった。
肘から指先まで一瞬にしてささくれ立ち、鱗に覆われたその拳からは鋭い爪が生える。
背中をバリバリと突き破って飛び出すしなやかな尻尾、そして太陽を覆い隠し広げられる翼。

「変身……!!」
「そう。魂が肉体の形なら、肉体は魂の形というわけだな。双方が相応の姿に共鳴してもおかしくはあるまいよ」

ジョンと少女が、そろって勇者に戦いを挑む彼女を見上げる。

「GRUUUUUUUU……………」

そこでは、半龍半人となったリオルが唸り声をあげていた。

その真紅の眼が、眼下の男を捉える。
流石の勇者も、その異形を前に静かに佇んではいられない。
その黒い瞳をスッと細め、背中の剣に手をかける。

「いけません!リオル!!」

ジョンははっと我に返り、叫んだ。
勇者も剣は総てを斬りさく。
岩も、山も、大地も空も、かつての灼炎龍リオレイアも。
いくら龍の魂に呼応して肉体が変化したといっても、それは龍より優れた身体を持つということではない。
その刃が振るわれれば、一閃の下に斃されるのは当然のことである。

それに、忘れたか。リオル。その身体は―――!!

「GROOOOOOOOOOOOOOOOAAAAAAAAAWW!!!!!!!」

彷徨し、飛ぶ。
そのまま勇者に向かって一直線に急降下し―――ようとしたところで。

「GRR………?」

そのまま地面に墜落した。
何度かバウンドしてごろごろ地面を転がり、ずざざー、と滑って行ってやっと動かなくなった。

「……ぬ?」
「む」

ニヤニヤしていた少女、そして今にも剣を抜き払わんとしていた勇者双方が眉をひそめる。
ジョンははぁ、と安堵とも呆れともつかない溜息を吐いた。

「………その身体は、もともと蓄積している魔力分しか動かないように出来ているんですってば。
 これはキミが変身しようが合体しようが変わらない。
 加えて、そんな完全に規格外の運動を行おうとしたらあっという間に賢者の石のエネルギーが切れて当然でしょう」

「くそー!くそー!ジョン!今すぐハメまくって膣内射精(なかだし)しなさいっ!」

地面に倒れたまま、じたばたともがくリオル。
どうやら、彼女も正気に戻ったらしい。
いや、ある意味正気ではないか。

「このクサレのーみそめ!ジョンにチャージしてもらって動けるようになったら、
 すぐその顔消し炭にしてやるんだからぁ!!」

「見苦しい。動けぬということは敗れたということ。
 今すぐ首を切り落とされても文句は言えんのだぞ、リオレイア」

「なんですって、この―――!!」

突っ伏したままなんとか睨み上げるリオル。
そんな彼女を見下ろしているのは、さっきの少女である。
幼い外見に似合わない口調は先ほどと変わらず、リオルを恐れもせずにニヤリと笑う。

「しばらく見ないうちにお互い随分と珍妙な恰好になったものだな。え?リオル。
 リオレイア・イグニスドラン・スレイヤーよ」
「………ま、ま、ま、ま」

リオルはしばらくぱくぱくと口を開閉していたが、やがて驚愕に絶叫した。

「魔王様ぁぁぁぁああああああ!!?な、ななななななんでこんな所にッ!?」
「説明すると長い。それよりそこの小娘」

少女―――いや、魔王はくるりとジョンに向き直ると、フンと鼻を鳴らした。

「先程、“賢者の石”がどうとか聞こえたのだが?
 命無きモノに命を、価値無きモノに価値を、万物の法則さえも超越する究極の魔石。
 ―――その話、詳しく聞かせてもらおうか」


魔王様、ジョンは男の子です。


            りおる・ざ・りべんじゃー~新ジャンル「ドラゴンむすめ」英雄外伝~ 完

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最終更新:2007年08月08日 11:24
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