新ジャンル「魔王」設定

魔王
世界を構成する『闇』を司るソンザイ。
闇とはすなわち混沌を表し、あらゆるものの可能性を内包する。
世界が秩序によって停滞したとき、成長の止まった世界を崩壊させ、リセットするという役目を持つ。

しかしその力が暴走したとき、全てが可能性に還元される『事象崩壊』となっ世界を襲うことになる。
遥かな過去に一度、事象崩壊によって世界が滅びかけたことがあり、これは神々と勇者によって食い止められたが、
伝説となった今でも『魔王侵攻』として語り継がれることとなった。

個人としての記憶だけでなく、『魔王』としての記憶も別に持っており、歴代魔王の様々な知識や経験が蓄積されている。
ただしそれは個人の記憶よりはるかに曖昧で、感覚としては『夢』に近い。キーワードによって思い出す、その程度のことだという。

ちなみに、当代リュリルライアは確かに強大な魔力を持っているが、
世界に愛着がありすぎていざというとき世界を滅ぼせないという点で、魔王としては下の下であるらしい。


世界を構成する『光』を司るソンザイ。
光とはすなわち秩序を表し、あらゆるものを認識することで具現化する。
世界が混沌によって低迷したとき、光を指し示すことで成長を促すという役目を持つ。

かつて魔王侵攻で世界に闇が満ちたとき、ばらばらだった人間たちに統和という力と勇者という希望を与えた。
そのため人間たちからは崇められているが、彼らは彼らで自らの本能に従ったにすぎない。

霊的に優れた種族であるが、その中でも階級があるらしい。より生物に近い存在と、より『光』に近い存在に別れ、
光に近い者たちは肉体もなく個人という概念も曖昧であり、ただ世界の均衡を調整するためだけに存在している。
生物に近いものたちは自我や欲求があり、『神』として共通の意識は持ってはいないようだ。


聖堂教会
この世界で最も古く、最もよく知られ、最も権力を持った教団。
魔王侵攻時に神々の啓示を受け発足した組織を前身しており、人間世界の統和の為に動いている。
その力は絶大であり、国々に根を張り巡らし、今や事実上人間世界を統一しているといってもいいほどだ。
しかし、その背景には聖堂騎士団を派遣して武力制圧した国も少なくなく、わだかまりを持つ人々も多い。

大きく古い組織であるためしがらみは多いが、人間世界の均衡を司っていることは間違いないだろう。
事実人間世界の、特に近年の発展と成長は聖堂教会が国々をまとめなければありえないことであった。

勇者の管理し、時に使命を下すのはかつて神によって使わされた伝説の騎士になぞっているため。
………と、されている。


勇者
かつて魔王侵攻の際、神によって力を与えられ人々を率いて魔王を討った伝説の戦士のこと。
人間の力の象徴とされ、今もなお人々に勇気と信念を与えている。

また、彼の偉大さを忘れぬために聖堂教会が認める七つの国によって『選定』された旅人のことを指す。
前者は『始まりの勇者』として別格とされるが、勇者といえば後者のことであることが多い。

勇者には公共機関の料金免除や通行手形なしで各国を行き来できるなど様々な特権が与えられ、
世界に認められた冒険者であるが故の自由さ、華やかさが目立つが、
その実それぞれ国から与えられた使命、聖堂教会から与えられる使命をこなし、
それらを達成しなければ自分の国に帰ることさえできない。

世間からは英雄として扱われ、憧れの的であったり公共の狗とののしられたりする。


魔法
自らの裡にある魔力を放出し、奇跡を行使する術のこと。

元々『生命』は魔力を糧にしており、その際に余った魔力を利用する術が魔法と呼ばれる。
その種類は多伎に渡るが、前提として魔力を体外に放出する際に発生するエネルギーを利用するという点では同じ。

近年、匠と魔石の国ラルティーグではそのエネルギーをひとところに留めておく技術を開発し、
人間の生活に大きな進歩を与えることとなった。


魔力
世界に満ちた奇跡の元となるもの。マナとも言われる。
星が持っているマナは場所によって濃い、薄いはあるものの、全体から見れば常に一定であり、
総量は増えもしなければ減りもしない。しかしそのままでは澱んでしまうため、世界は生き物を育むことで『呼吸』を行う。
世界にとってマナは血液ともいえる存在であり、生物は『生きる』ことでこれを循環させているのだ。

多くの魔力を有するということは、それだけ多くのマナを循環させることができるということ。
世界の真理に近いソンザイと言えよう。


魂と肉体
生命が生命として存在するには、魂・肉体、そしてそれらを繋ぐ“線”が必要である。
この“線”は強大な魔力で編まれており、命あるものは一切の例外なく『世界』から取り込んだ魔力を
なによりも先ずこの“線”に注いでいる。
魂と肉体の形は統一されていなければならず、これらが異なる場合ごく短時間でお互いが拒絶しあい、
酷くすれば双方が崩れ消滅してしまう。
だが、例外もあるらしい。
魂と器である肉体の型が異なるとき、より早く消耗するのは魂の方であるが、その魂が強靭なものである場合、
魂の方が肉体の形を無理矢理に変形させて己に適した姿にしてしまうのだ。
これは『変身』『変化』と呼ばれる魔法の同一のものであり、ほとんどの場合長くは保てない。
しかしその短時間の間、彼らはまるでなにかから解放されたかのように自らの力をフルに扱えるのである。


異種交配
おぞましい話にではあるが、この世界では異種間の交配は決して珍しいものではない。
そもそも亜人と呼ばれる種族――――アルラウネやバステト、ハーピィといった魔族には初めから雌しか存在せず、
ずっと昔から他の種族(主に人間)の血に頼って子を残しているのである。
こちらはまだいい方で、人間を誘惑したり時には恋に落ちたり、まるで童話のような逸話も聞くが、
オークやドワーフといった『雄しかいない種族』には人間の娘を襲うなどといった悲惨な事件も頻発している。

さて、人間とアルラウネの子は、あくまで人間かアルラウネである。
異種交配だからといって人間の頭にアルラウネの花が生えたような、そんな謎の生物が誕生するわけではない。
双方の特徴は受け継がれるらしいが、それはあくまで『肉体』の特徴であって、通常は『魂』の質にまで影響するわけではないようだ。
………通常は。
そう、やはりここにも例外は存在する。
異種交配によって生まれてくる子には稀に、極々稀に『魂』と『肉体』の規格が異なる者がいるのである。
アルラウネの魂を持ちながら、人間の肉体で生まれてくる者が。
彼らの運命は上記「魂と肉体」に記された通り。
運よく―――いや、運悪く生き延びてしまった者は交配された両種族を超える力を得るが、
その双方から疎まれる『妖人』として生きなければならないのだ。

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最終更新:2008年04月19日 21:15
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