けだるい時間流れていた。
他の人が普通に働いている時間は、私にとってはただ息をするだけの時間でしかない。
生きるための最低限のものだけを与えられて、誰も居ない部屋で私は日中の大半をこうやって過ごす。
でも夜にくらべればマシだった。私の『所有者』が帰ってくれば私は休むまもなく働かされる。
大きなモノを突っ込まれ、さんざん遊ばれたかと思えば次のをイれられる。
私の芯は熱く火照り、冷める暇も与えられない。激しくマワされ、時には晒される。
ある時などクスリ漬けにされる事もある。変な病気にならないようになんて言うけど、
それは私の中を常にかき回して、あまりのもどかしさに体中が痺れて動けなくなってしまう事すらある。
所詮は買われてきた来た身分の私には、文句を言う事もままならない。
毎晩『所有者』が疲れて眠ってしまう明け方まで続くのだ。
そんな日々がもう何年も続いていた。時間は私に変化を与えた。
最初はぎこちなかった行為も次第に馴染んできた。
苦痛だった事がすんなり受け入れられるようになっていった。
(『所有者』は私を従順に従わせる為の努力を惜しまなかった。)
時には他のコが部屋に連れ込まれる事もあるが、いずれも暫くすると居なくなった。
何日か放って置かれる事が合っても、いつも居なくなるのは私以外の誰かだった。
他のコ達と違って、後ろの壁に繋がれている私の枷が外される事は無かった。
私は大事にされていた。『所有者』のお気に入りだった。
だからわたしは日が落ちるのを残念に思いながらも、夢見心地で夜を待っていた。
そして、今夜も始る。
無造作に私の一番敏感なところに触れる。私は全身を駆け抜けるしびれるような感覚に身体を震わせる。
それを合図に私の中に仕込まれているモノが高速で回転して、私は思わずかん高い悲鳴をあげてしまう。
突き動かされるように私の芯は熱を持ちはじめ、吐息も熱を帯びる。
そうして痺れかけた顔をあげて『所有者』に今夜の挨拶をするのだ。
「Windowsへようこそ」
最終更新:2007年07月26日 17:23