新ジャンル「照レスギ」

魔王「………で、結局追うのか」
錬金「うーん、まあ僕としてはどっちでもいいんですけど」
勇者「危険な人物なら放っておくわけにはいかないからな」
竜子「珍しく意見が合うねダメ勇者。私が怒られたのもそいつらの所為だもん。
   落とし前はつけないと」
錬金「この二人がヤル気になってるんですよね。大渓谷の方向に向かったと目撃されているのですが」
魔王「そこからどこへ行ったのかは不明、と」
錬金「しかし、橋を渡ったのは間違いなさそうです。国を出るつもりなら、この谷を抜けるのが一番早いですから。
   追われている身の彼らがいつまでもこの国にとどまっているとは考えにくいですし」
勇者「国を出られたらちょっと面倒になるな。早く行こう」


竜子「うわーすげー!すんげー谷!すんげー橋!高けー!」
錬金「何百、何千万年とかけて築き上げられた雄大さですねぇ」
勇者「おおー」
魔王「ふん。そら、見とれているヒマがあるのか貴様ら」
勇者「あ、うん。そうだった」
竜子「えー、いいじゃん。もう少し見てようよ」
錬金「……………リオル……」
竜子「……あ!ちょ、置いてかないでってば!
   ………ん?ねー、ジョン。何この四角いの」
錬金「はい?」
竜子「んー、なんかね、ここんとこに変な模様が」
錬金「どれ……これは何かの跡みたいですねぇ」
竜子「跡?」
錬金「ええ、雨風にさらされて砂埃を受けてきた他と違って、ここだけは何かがつい最近まで張ってあったんでしょう。
   それで、ここだけ変色しないで地の色が残っている」
竜子「何かって、何さ?」
錬金「さあ」



ギギィ……ギ、ギギギギギギギギギシッ!ギ、メギメギッ!!



竜子「……なんか、ヤな音が聞こえるような」
錬金「奇遇ですね。ボクにも聞こえました」

ビシッ!バキッ!メギメギメギ…ドガッシャァァァァァァァァァァァアアン!!!!


勇者「は、橋がッ!?」
魔王「ヒロト!崩れるぞ!!」
勇者「ええい、危ないなら危ないって書いとけよなぁ!」
魔王「ヒロト!」
勇者「浮遊魔法か、助かる!」
魔王「手を―――」


『――え?リュリルライア様、ダメ勇者と恋人同士じゃなかったの?』
『い、今の我とヤツの関係は単なる旅の仲間だ。そんな、その、必要のないことはヤツはせんよ』
『うっひゃー、それはそれはリュリルライア様可哀想。
 私とジョンなんて一日に二回えっちするほどラブラブなのに』
『ぶっ!!!!』
『汚ッ!!』
『に、二回もか!?』
『ウン。一回は魔力補充、一回は純粋にエッチの為に』
『じ、純粋にって………』
『リュリルライア様もさー、告白できないなりにも色々やっちゃいなよ。こっそり手ぇ繋ぐとか』
『そっ、そんなことできるか馬鹿者!!』


魔王「―――――――――ッッッ!!!!!!」
勇者「え?おい、なんで手ェ引っ込める?リュー?俺、飛べないんだけど。
   リュー?おーいリュー」
魔王「………ぁう」
勇者「リュー?リュー!!リュゥゥウウウうぅぅぅううううぅぅぅうぅぅうぅぅ!!!!!」



ゥゥゥウウゥゥゥゥゥ……ゥ…ゥゥゥ………………ゥ…











竜子「落ちたね」
錬金「落ちましたね」

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最終更新:2007年08月24日 01:31
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