夏の終わりのツンデレラ2

「キャーーーーーーーーーーーーーーーーッ!」
少女はそう叫んで両手で胸を隠すとくるりと背中を向けてしゃがみこんだ。
「す、すまん、その、声がしたんで思わずその、いや、あの」
少年は彼なりの精一杯の誠意を示す。
「す、すまん、この通り」
土下座である。
同じ様に床にしゃがみ、両手を床につき、頭を下げる。その結果、下げた頭のその先に身体をまるめた
少女の尻が視線に入る。
短いビキニのボトムはその少女の臀部を被い隠しきれず、その上の割れ目の始まりを覗かせている。
別に臀部が露になっている訳ではない。しかし、同級生の、しかも気になっている少女の
豊かな乳房を見たあとの少年にとって、それは秘部でも見たかのような興奮と動揺を齎すのに
十分だった
「うわぁああ!、す、すまん!」
思わず半身を起こす。
言わずのがなの少年の叫びに少女も事態を把握した。
「あ、あ、、いやん、ば、ばかぁああ!いやーーーーっ!」
こちらも反射的に半身を起こし、尻を少年の視界から隠すために両手をボトムの上にやりながら
くるりと身を返す。

たゆん

白い胸が少年の目前で揺れた

「うあわあ、か、葛城ぃ!」
「え?あ。  きゃぁあああああああああ!」
「す、すまん!あ、あ、俺表に出てるから、何か着てくれぇ!」
続け様に追い詰められ、少年はそう叫ぶと廊下に転がり出た。

ばたんと閉めたドアに背中を付けて息を整える。
目を閉じると少女の白い胸と尻(一部だが)が瞳を焼く。
莫迦な、何を今更乳房などに、家に帰れば三人の姉がしょっちゅう風呂上がりにきわどい格好で
うろうろしているではないか。
特に2番目の姉なぞはわざとその胸を見せつけたり擦り付けたりして、からかう始末なのに。
違う。
やはり意味が違う、そのものでは無い、誰のものかが問題なのだ。
いや
そんな事はとっくに分かっている。
やはり彼女は-
「おい」
と呼びかけられ、少年-生駒竹生-はそちらに身体をかえす。
その声の主は廊下に立っていた、ほうきを構えて。
「つ、ついに正体を現したわね、狼奴!」
「え?」
年は...、彼の一番上の姉くらい。いやもう少し上か、眼鏡を掛けた小柄な女性がほうきを中段に構え
彼を睨み付けている。
「いや、あの...」
「あんた!よくもうちの可愛い姪に手を出したわね!いつかこんな事になるんじゃないかって...
あの子奥手だしこの手には疎いから..心配してたんだけどやっぱりね!」
そう言えば叔母のアパートとか言っていたな、と思い出す。いやそれより誤解を解かねば。
「違います断じて手など!すすきさんの悲鳴が聞こえたので」
「で、部屋に飛び込んだら、って?へーえ、って信じられるか!」
「本当です!すすきさんに聞いていただければわかります」
「じゃぁあんたのその手に握ってるものは何?」
「え?」言われるまで気が付かなかった、いつの間につかんだのだろう?
おもわず広げるとそれは黄色いチェックのショーツになった。
「う、うわあぁああ!違、ちがいます!」
「この変態!痴漢!問答無用!成敗!悪滅!キエェェエエエエエエ!」
「だめぇ!いず姉ぇ!」
突然竹生の目の前の扉がひらき、少女-葛城すすき-が彼その女性の間に割り込んだ。
『まずい!』
すすきの額にその「いず姉」のほうきがせまる!
とっさに竹生はすすきに後ろから抱きつくとくるりと背を向ける。

バッシィーン!

むにょん

「え?え?いやぁーーん」

見事な面が後頭部に決まるのと、
あわててダブTを着ただけのすすきの生胸の感触を感じるのと、
彼女の悲鳴を同じに感じながら竹生の意識は遠のいていった。

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「おっぱい分もっと追加」

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最終更新:2007年09月03日 17:00
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