其処へと至る道・大会編第一回戦

ドワァァァァァァァァァァァァッッッッッ………………

「ハァ……………。」

湧き上がる歓声の中、絶世の美少年ことジョン・ディ・フルカネリはこのカオス空間の中で深いため息をついた。
ジョンの前では一人の少女が観客に向かいVサインをしている、そしてその向こうに見えるのは失禁をした大男の姿が。

「やったよジョン!!私達勝ったよ!!」

なぜこんな状況になったのか?まあ原因は分かっている、全てはこの目の前ではしゃぐ少女、リオル・スレイヤーがもたらした事なのだから………………。


数日前、ジョンとリオルはこの大きなコロッセウムがある辺境の町に来ていた。
この町に住む貴族がジョンの探していた錬金術に使う材料を持っているとのことだったからだ。

貴族の家を見つけ、さっそく事情を話し応接間に通される。
まったく、勇者と言えばほぼたいていの事はまかり通る。まあこの特権があるからこそジョンは勇者になったのだが……………。

しばらくすると初老の男性が奥から出てきた、いかにも悪人といった顔である。
まあ相手が悪人の方が比較的やり易いのは事実だ。さっそく商談を始めるジョン、始めは渋っていた相手も高額な金を払うといえば手のひらを返したように承諾した。まったく、これだから金の亡者は………。

やっと商談がまとまり、二人が立ち上がったときガッシャーーーーーーーーン!!という大きな音が響いた。
二人が音のしたほうを見ると頭をかくリオルと床に破片が…元は壺だったのか?…散らばっている。
ああ………もう終わったな…………。ジョンはそう思いながら目の前が真っ暗になった…………。

リオルが壊した壺はお世辞にも高級品とは言い切れないだろう、しかし相手は金の亡者。ここぞとばかりにジョン達を攻め立てた。
賠償金額は商談金額の約100倍………………いくら国から研究金をもらっているジョンでさえそんな金額は払えなかった。
ジョンの横でへらへらと笑っているリオルを見て、ジョンは内心売り飛ばしてやろうかと思った、でもやめた。
だがそれほどの金額を払うにはそれくらいの事をやらねばならないと思っていると貴族から意外な提案がされた。


それがこれである。この町で開かれる大闘技大会。この大会で優勝する事ができれば、賠償はなしということらしい。

一回戦は難なく通過した、どうやら相手は自分の名を上げるために田舎から出てきた男らしいが戦いなど生まれて初めてだったのでリオルの先制攻撃『殺気』にあてられ一発昇天してしまったのだ。哀れ……あまりにも哀れ…………。
一方ジョンはというと、周りではしゃいでいるリオルをしり目に貴族席を睨む。その先にはこの大会の主催者でもありジョン達にこの話を持ちかけた張本人が薄い笑みを浮かべ座っていた………………。



兄「ハァハァ・・・・・・・・・・ウッ!!」

ピシャンと鞭が当たるたびに兄の体はピクンッと脈打つ。

妹「お兄様~?どういう事ですか~?たしか大会で優勝して私になにか買ってくださるんじゃなかったんですか~?」

そういいつつ妹は兄の体に鞭を叩き込む。

妹「しかも一回戦で負けた上に失禁までしてしまうとは…………。」
兄「ハァハァ……大勢の前で失禁しちゃった………ハァハァ。」
妹「こらっ!!勝手に興奮しない!!」ピシャン!!
兄「ハフゥ!!」
妹「もうお仕置きが必要ですね………クスクス。」
兄「ハァハァ・・・・・・オシオキ・・ラメェ・・・・・・・。」

妹「フフフ………今日のお仕置きは熊さんですよ。」
ブーサン「ウガァァァァ!!」
妹「さあ!!ブーサンやっちゃいなさい!!」

兄「アァァッ!!ダメダヨブーサン・・・・・ブーサンノナンカハイラナ・・・アーーー!!」

最早新ジャンルじゃない『獣姦』

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2007年09月15日 16:27
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。