ガラ
窓を開けるとさぁっと風が吹く。
見上げた空をすうぅっと雲が流れ、月が顔を出すと、世界は青い光に包まれた。
ざわわ
風が木立を揺らす。
涼しい風が少女の頬をなでる、今夜は快適に過ごせそうだ。
ガララ
網戸を閉める
あんなに昼間は暑かったのに、そうかもう夏も終わりか。
夏が...終わる...
「あーあ」
そうため息ともつかぬ言葉を発して、すすきはぱすんとベッドに寝転がる。
『結局何の進展もなかったもんなぁ、まぁ元通りってことかぁ』
ごろりと転がりながらか考える。
せっかくの夏休みだったのになぁ...ああ、高二の夏が終わっていく...
水着なんか買っちゃったのに..
水着、その言葉で昼間の事を思い出して思わず赤面。
ばっちり見られたもんなあーーーーーーっ!
ゴロゴロゴロゴロ
『あーーーーーーーーーーーーーーっ』
ゴロゴロゴロゴロ
『もーーーーーーーーーーーーーーーーっ』
ゴロゴロゴロゴロ
『あああああああああーーーーーーーーーーッ』
ゴロゴロゴロゴロ
『もーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー』
羞恥の感情に突き動かされるまま、少女はひとしきり転がった。
『...あーあ、ばっかみたい...』
はぁとため息をつき、うつ伏せになる、
ほんと、莫迦みたい...
寝よ、寝よー、寝る寝るー。
でも...
こうじっとしていると、つい昼間の事を反芻してしまう。
『葛城!』
『大丈夫か?』
『うわぁああ!す、すまん』
『くそっ!』
耳に竹生の声が響く。
年の割には落ち着いた低めの声が彼女を包む
あのまま..押し倒されてたらどうだったろう
あれが...別の目的で...
あんな風に求めてくるのだろうか?
「あ…」
頬が紅潮する、指がベッドのシーツを軽く掻く。
身体の..どこか芯の方でジュッと何かに火が入る。
『だめ…だめだよ』
胸に…彼の感触が蘇る。
「あふっ」
背中に…彼の体重を感じる…
ベッドの自分は、あの時と同じ姿だ...Tシャツと..ショーツのみ。
そう思うと...。
「ふ…ううん…」
踵が起き上がり足の指が、爪がシーツを掻く。
ざわわ...
夜風が彼女の足を撫で上げる
足首を、ふくらはぎを、ふとももを、尻を..
風を感じる、あの時の彼の視線もそうではなかったか...
見られた...
あんな格好を..
びくっとからだが跳ねる、鳥肌がたつ。
背中の重みが増していく、いないはずの男が彼女を圧迫する。
『だめよすすき、こんな…こんな事…』
胸の先端がじんじんと啼く。
胸を掴まれた感触がはっきりと感じられる。
まるで彼が今まさに自分の胸を掴んでいるかの様に。
「ああん、やっ、やだったら」
思わず声に出す。
身をよじる、
身体をよじって逃げる、何から?そこに居ない男から?いや、
「やん、やぁ…」
その動きは身体の下で潰れる乳房に、新たな刺激を与えただけに過ぎない。
逃げられるはずは無い、自らの欲望の影からは。
あたかもその男に背後から膨らみを揉まれているかの様に、自らの体重で捏ねあげる。
『こんな…こんな事…して…してたら…だめ…』
自慰への自制は
ぎゅりぎゅりと先端の突起がTシャツの中でいたぶられる。
「ふ、ふぶう、ん、んん…いや、、やだ、いや、あんだめ、だめぇ」
燃え上がりつつある炎の前には何の役にも立たない
影はいまやはっきりと男の姿をとっていた。
身体の炎に照り出された欲望の影は、大胆に背後から少女を陵辱していく。
『葛城…』
ふいに耳に男の声がよみがえる。
ふるふるとかぶりを振る。
『嫌、いや、こんなの…違う、嫌、いや、ヤダ…』
ぶるぶると腰が揺れる。
「だめ、だめ、いやん、そんなにしたら、あ、ああんだめぇ、そこだめぇ!」
知らぬ間に腕が臀部を這う、シャツのすそをめくり上げ、豊かな肉を掴む。
指先立ててつうぅっとショーツの上から溝を開く様になぞってゆく。
「ふうっ、ふうううっだめえぇ、そんなとこだめぇぇぇ」
膝がシーツを突く、尻が浮き上がる。
指がショーツの端にかかり、ゆっくりとためらいがちに布が下ろされていく。
白い丸みがあらわになっていくと、むわりとした熱気が解放される。
「はぁっ、あふう」
ぐるいと寝返りをうちながらショーツをくるりと丸めて放り投げる。
「あ…」
膝を立てて仰向きになった彼女に月光が降り注ぐ
「おつきさま…」
青白い光が白い身体の黒い影を照らし、股間を月下に曝け出す。
「見てる…」
ざわわ
風が渡る
風は月下に照らされる少女の股間をなでていく、ひやりとした感触が股間の湿り気を意識させる。
自分の恥ずかしい場所があらわになっている…
「いやぁ…み、見ちゃだめ…」
秘部を曝け出す羞恥が昼間の羞恥を、そして「彼」の存在を、あの感覚をはっきりと縁取っていく。
「だめぇ...」
思わず太腿を閉める、だがそれは同時に股間をぎゅっと締め上げ、彼女を増々切なくさせる。
「いやぁ…だめぇ」
掌で股間の茂みを被う、そして自然に指は彼女も今最も切ない部分を押さえ込む。
「あっ…」
指ごと太腿で股間を締め上げる、ぎゅっ、ぎゅっ、
「あ…ふ…ふぅうん…」
指がつぷりと秘裂を割る。
「ふう…ふ…ふ…ふ…ふ…ふぅうううっ…ふう…」
十分に満ちた潤に迎えられ、指は難無く唇を陵辱していく。
「ふう…ふ…だ…ふ…ふ…だめ……ふぅうううっ…だめぇ…」
「あん、あんん…ん…ん…」
指はやがて秘裂の端のふくらみを触れ...
「ん…ん…ん…ん…ん…ん…あ、あ、あ、あ、」
すりつぶす
「あ」
少女の身体はぴんと弓なりに突っ張る。
「…おつきさま」
白く飛ぶ意識の中、少女は夜空の月を見た
「…えっち…」
月光の下、少女は初めての絶頂を知る。
数分後
「つ…つっ…いた…痛…あし…つった…」
ベットの上でのたうつすすきの姿があった
新ジャンル
「夏の終りにツッテレラ/またはエロ分多少補給」
最終更新:2007年09月15日 16:30