男「女さん、今日もダッシュして帰る?」
女「ううん。今日は少しゆっくり帰れるよ」
男「じゃ、寄り道してく?」
女「スーパーの安売りタイムまでまだ時間あるから、それまでなら」
男「何時?」
女「5時半」
男「……スーパーのなかにあるお店がいいかな」
女「そこまで気を使わなくていいよー」
男「いや、安売りは大事だ。うん」
女「そう? 男君ってちょっとおかしいね」クスクス
男「そこ笑うとこー?」
女「ごめん。でも、嬉しくて」
男「そっか。じゃ、行こっか」
女「うん」
男友「えー、こちらブラザーマン。ブラザーウーマン、どうぞ?」
女友「トランシーバーごっこはウゼーよ」
男友「これからいい感じな男と女を追跡します。どうぞ」
女友「……了解。どうぞ」
男友「ていうか、マジでいい感じです。どうぞ」
女友「はっきり言って、私達は馬鹿みたいです。どうぞ」
男友「馬鹿なのはそっちだけです。どうぞ」
女友「馬鹿って言ったやつが馬鹿なんです。どうぞ」
男友「なら、最初に言ったのはお前です。墓穴掘りましたね。どうぞ」
女友「お前の墓穴ならいくらでも掘ってやるよ。どうぞ」
男友「俺が捧げてもいいと誓ったのは2人だけだ。どうぞ」
女友「キモイんだよ。どうぞ」
男友「そのせりふ、そっくり返すぜ。どうぞ」
女友「んだとぉっ!!? どうぞ!?」
男友「あぁっ!? どうぞぉ!!?」
女「あ、男友君に女友さんだ」
男友女友「ああっ!!?」
男「…………」
女友「……こちらスーパーのジャンクフード店内。男がにらんでる気がします。どうぞ」
男友「男はそんなやつじゃないと思いつつも、素直に謝れない自分がいやです。どうぞ」
女「ここのポテトおいしいね。あ、そろそろ安売りタイムかな」
男「あ、カゴ持つよ。家まで送る」
女「ううん。慣れてるから。男君は女友さんと男友さんと一緒に遊んでて」
男「そっか……」
女友「最後のチャンス失敗……男の視線が痛い気がします。どうぞ」
男友「もうどうすることも出来ません。どうぞ……」
最終更新:2007年10月14日 17:51