姫君「ドラキュラ、ホビット、オオカミ娘……」
魔王「我のカボチャ……パンプキン・パイが……」
勇者「あれ食用じゃないぞ」
姫君「あら伯爵様、お帰りなさいませ♪」
勇者「?」
姫君「今日はハロウィンでしょう?仮装するそしたら誰がどんなものか考えていたのですわ。
ジョンさんは背が低くて可愛らしいですからホビット。
リオルさんは活発ですからオオカミ少女なんてどうでしょう?
ヒロト様は背が高くてスラリとしていますからドラキュラ伯爵なんて恰好良さそうですわ」
勇者「……吸血鬼か。あんまり思い出したくない敵だな」
魔王「真面目に考えるな」
姫君「リューさんは、そうですわね。平らですから塗り壁ですわ♪」
魔王「……カッチ~~ィンときたぞ貴様。デカければいいと思いよって。
ならば貴様は何だというのだ?金色ドリルだからタケノコか何かか?」
姫君「……オバケ関係ないではないですか。私は仮装しませんわ。
ドラキュラに見初められ連れ去られる姫君役。あら、ぴったり!」
魔王「ドラキュラ?……な!だ、駄目に決まってるだろうそんなの!
なら我も吸血鬼だ!無論伯爵婦人という設定のな!」
姫君「む!あ、あらでも残念、婦人は数年前に離婚を前提とした別居中で伯爵は姫を愛してしまっているのですわ!」
魔王「勝手なことを言うな!婦人と伯爵は永遠の愛で繋がっておるのだ!
姫こそ一時の気の迷いにすぎぬ!!」
姫君「その一瞬を紡いで永劫を編むのが愛というものでしょう!」
魔王「は!ならば永劫の前に一瞬などそれこそ塵芥にすぎぬわ!!」
姫君「く……ヒロト様!なんとか言ってやってくださいまし!」
魔王「ヒロト!何を黙っている!貴様もなんとか言ってやれ!」
勇者「実体のない相手に剣は効きにくいんだよなぁ……」
魔・姫「「うおぉぉぉぉい!!!!」」
最終更新:2007年11月27日 21:29