裏「やあ」
男「……またお前か」
裏「まあ、そう言うなよ」
男「今日は表とデートの予定だったんだが」
裏「いいじゃないか。ぼくとデートしても同じことさ」
男「……同じじゃないだろ。お前はお前、あいつはあいつだ」
裏「おやおや、それはぼくの確たる存在を認めてくれたような物言いだね?
彼女を精神病院に連れて行こうとしていた時と比べれば大した進歩だよ」
男「……別に今のところ、お前は俺にしか迷惑をかけてないからな」
裏「迷惑?はて、身に覚えが無いね」
男「今だ今。デートの邪魔してるだろ。表と喋ってたら絶対切り替わってくるし。
それにせめて……その、してるときはやめろよな」
裏「でも、彼女では満足できないだろう?彼女はあまり性行為が好きではないからね。
その点、ほら。ぼくは君に抱かれるのがとても気に入っているし。君のモノも、ちゃんと受け入れられる」
男「………そういう問題じゃない」
裏「そうかい」
男「俺はお前のことを友達だと思ってるけど、好きなのは表の方だからな。悪いけど」
裏「ふむ。嫌われてはいないということだね。うんうん、結構。今はそれでいいさ」
男「今はって……」
裏「あ、そうそう。ぼくを抱いたからといって浮気にはならないと思うよ?身体は同じなんだし、さ」
男「………そういう問題じゃないっての」
裏「そうかい」
表「あれ?先輩、いつの間に!?」
男「よ。ボーッとしすぎだぞ」
表「え~、えへへ……」
男「………」
最終更新:2007年11月27日 22:06