裁定者と殉教者

「神魔二槍っーー!!」
異形の物と化したジャルシアの勇者ブレイズがその圧倒的な力で
魔物を粉砕する様を遠方の崖から二つの人影が見ていた。
「アレ、どう思うレイジュ兄さん。」
金髪蒼眼の少女が隣にいる人物、レイジュ・ランディスに問いかける。
「いや、アレはどう見ても異教徒じゃ無いと思うけどナ、
そうじゃ無いと解放すんのにパスワードみたいなの言わないと駄目ダシ。」
そう言い終るとレイジュは後ろを向き、少女に言う。
「ほんでコッチはどースンダ、シュナ。」
シュナと呼ばれた少女が後ろを向くと、先程ブレイズが倒した、
ケルベロスの子分と思われる狼が五十頭程が今にも襲い掛かろうと
する目で此方を見ている。
「如何するって、倒すしかないでしょ兄さん。」
そう言うと腰に着けている二丁の銃を取り出した
「頼んだよ、殉教者[マーター]」
そう呟きながら、銃に口付けをする。
「ワカッタ。それじゃあ逝くぜ、裁定者[アービトレイター]」
腰に着けた二本の銃剣を取り出した。そして戦いが始まった。

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最終更新:2007年11月27日 23:01
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