ξ*゚⊿゚)ξ「あっ、あんたなんか好きでもなんでもないんだから!」
ξ*゚⊿゚)ξ「何笑ってるのよ!ホントなんだからね!」
ξ*゚⊿゚)ξ「……も、もう帰るの?も……もうちょっといなさいよ……」
ξ*゚-゚)ξ「………ホントに帰っちゃった……あのバカ……」
ξ - -)ξ「………バカ」
ξ - -)ξ「………」スヤスヤ
ξ - -)ξ「……スキ」ムニャムニャ
いやいや、参った。財布を忘れてしまうとは。これじゃ家に帰れない。
ツン、お邪魔しまーす再見!
ξ - -)ξ「………」クークー
………寝てやがる。おいツン、そんなところで寝てたら風邪引くぞ。
ξ - -)ξ「………」ムニャムニャ
起きない。仕方ない、寝室に運んでやるか。うわ、コイツ軽っ!もっと肉食えよなー。
………よし、あったかくして寝ないとな。しかし寝てる時は可愛いのに……コイツってヤツは。
ξ - -)ξ「………ダイスキ」
………!!
ξ - -)ξ「………」
………。
ξ*- -)ξ「………」
………ツン、俺もすk
ξ*゚⊿゚)ξ「……なっ!なんてね!あははは!騙されたー!!」
………。うっ、うわー寝たふりだったのかー。
ξ*゚⊿゚)ξ「そ、そうよ!………」
………。
………じゃ、じゃあ、帰るわ……俺。
ξ*゚⊿゚)ξ「ぁ……うん。じゃね」
………。ガチャ バタン
ξ*゚⊿゚)ξ「………」
ξ*゚⊿゚)ξ「………」
ξ T⊿T)ξ「………」
ξ - -)ξ「………」スヤスヤスヤ!
………ツン、ツンってば。もう昼だよ?いくら不貞寝だからって寝すぎじゃない?
え?寝かせってやれって?でも机で寝てたら身体悪くするんじゃないかなー。
それにこの娘起こさなきゃずっと寝てるし。
ξ - -)ξ「………」ムニャムニャムニャ!
……本当、自棄になって寝てるわよね。チョーク当てられても寝てたし。
いい夢、見てればいいけど。
ξ*゚⊿゚)ξ「大好き!!!!」
ξ*゚⊿゚)ξ「………」
ξ*゚⊿゚)ξ「………」
ξ - -)ξ「………」ネムネム
………びっくりした。
え?今の?ああ、寝言よ。たまにね、ああなるの。
ホント、夢では素直になれるのにねー、ツン。
ξ*゚-゚)ξ「あーあ、結局目が覚めたら放課後だったわ……休めばよかった」
ξ*゚-゚)ξ「でもでも、そんなことしてアイツに逃げたとか思われるの癪よね」
ξ*゚-゚)ξ「………なんて、さ。はぁ」
ξ*゚-゚)ξ「………素直になりたいなあ……」
キキーーーッッ!!
ξ*゚-゚)ξ「え?」
ドンッッッ!!!!
ξ ゚ ゚)ξ(………)
ξ ゚ ゚)ξ(………)
ξ ゚ ゚)ξ(………)ドサ
ξ ゚ ゚)ξ(………)
ξ ゚ ゚)ξ(………あれ?変なの。身体が動かない……。
それに、あんなに寝たのに、すごく…眠……
………が…ま………)
ξ ゚ ゚)ξ
ξ - -)ξ
ξ - -)ξ「………」
ξ - ゚)ξ「………んぅ?」
………よお、やっと起きたのか
ξ*゚Д゚)ξ「わあ!!」
ξ*゚⊿゚)ξ「な……っ!あ、あんた、何して……っ!!」
ひざまくら。
ξ*゚Д゚)ξ「ひざ……っっ!!?」
なんだよ。お前がしろって言ったんだろ。
ξ*゚-゚)ξ「え?あー……ぅー…?」
ξ*゚-゚)ξ「………」
ξ////)ξ「そ、そりゃ言ったけど……」
ま、こっちはお前の寝顔を堪能できてよかったけどな。
ξ////)ξ「………」
ξ////)ξ「………ばか」
怪我自体は、たいしたことはない。
車に轢かれたという事故からすれば、驚くほど軽症だった。
…ただ、頭を強く打ったようで。
ツンは、事故から三日たっても目覚めない。
ξ - -)ξ
……医者の先生が言ってたよ。いつ目が覚めてもおかしくはないって。
ただ、ずっと目を覚まさなくても、おかしくはないんだそうだ。
ようは、何故ツンが目を覚まさないのかわからないということ。
笑ってしまう。現代医学も大したことはないってことだよな。
ξ - -)ξ
頭に繋がっている吸盤は、ツンの脳波を診るためのもの。
それによると、ツンは時々夢を見ているらしい。
暢気なヤツ。人の気も知らないで、どれだけ寝れば気が済むんだ。
ξ - -)ξ
………いい加減起きろよ。ツン。
ξ - -)ξ
なあ、
…ツン。
――――――夢でもし逢えたら 素敵なことね
貴方に逢えるまで 眠り続けたい――――――
ξ - -)ξ
そういや、お前、一度寝るとなかなか起きないんだったよな。
でも一週間眠りっぱなしってのは流石にどうかと思うぜ?なぁ、そろそろ起きないと。
身体、どうかしちまうぞ。
ξ - -)ξ
いくら寝顔が可愛いっていってもな。
そんなもん、起きて笑ってるときの方が可愛いに決まってるだろうが。
そんくらいわかれ、お前。このまま寝てたら……俺が告白できないだろーが。
ξ - -)ξ
―――ああ、そうだよ。惚れてるよ。悪いか。
ずっと言いたかったけど、馬鹿だったし、なんか気まずくなるのが嫌だったし。
でも、知ってるぞ?お前もまんざらじゃないんだろ?
言っちゃえよ。もっとも、寝言になんか絶対返事してやらねぇけどな。
ξ - -)ξ
なあ………………ツン。俺さ、お前のこと――――――。
ξ*- -)ξ
ξ*゚⊿゚)ξ「あーん」
あーん。はむ。
ξ*゚‐゚)ξ「ど、どうかな?」
うん。ンまい!
ξ*゚ー゚)ξ「えへへー。早起きして作ったんだから感謝してよねっ!」
ああ。ありがとな、ツン。こんないい彼女ができて俺は幸せ者だよ。
ξ*゚ー゚)ξ「あたしも、大好きだよ♪」
ξ*゚-゚)ξ「あーあ、素直になりたいなぁ」
そうだね。ツンはいっそ、寝ながら告白すればいいんじゃない?
ξ*゚-゚)ξ「……あのね、友。あたし超人?」
寝る前に男くんのこと考えてたら告白する夢で予行練習できるかもよ?
ツンは寝てるときは素直なんだから。
ξ////)ξ「………」
……まさか、いっつも男くんの夢見てるとか?
ξ*゚⊿゚)ξ「ちっ、違うもん!男が悪いんだもん!アイツがあたしの夢に出てくるから、その……」
はいはい、YOUとっとと告白しちゃいなYO。
ξ*゚⊿゚)ξ「だっ!だからそれがパッとできれば苦労はしないってば」
ξ*゚-゚)ξ「……はぁ。いっそ男の方から告白してくれないかなぁ……」
ツン。俺さ、お前のこと、好きだ。
ξ*゚‐゚)ξ
ξ*゚‐゚)ξ「えっ?」
ξ*゚‐゚)ξ
ξ*゚‐゚)ξ
ξ*゚ー゚)ξ「あたしも、大好きだよ♪」
ξ*゚ー゚)ξ「あたしも、大好きだよ♪」
………………………。
ξ*゚ー゚)ξ「なによぅ、変な顔しちゃって。えへへー」
………………………ツン、お、お、お前。
ξ*゚ー゚)ξ「男、好き好きー」
目が覚めたのか!?やった!!あは、あははははは!!!!よかった!!ツン!よかった!!!!
ξ*゚ー゚)ξ「んぅー?何言って……」
ξ*゚ー゚)ξ
ξ ゚-゚)ξ
ξ - -)ξ
ξ ゚ ゚)ξ
ξ*゚д゚)ξ
ξ*゚Д゚)ξ「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
もしもし!おばさんですか!?ツンが!ツンが目を覚ましたんです!!!!
はい!!はい、よかった!!うぅ、俺、ぅう……っ!
ξ*゚Д゚)ξ「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
ξ*><)ξ「うー……」
なぁ、いい加減機嫌直せよ。
せっかく目、覚めたんだから。
ξ*><)ξ「うるさいうるさい!夢よ!これは夢!夢なの!!」
夢じゃない。
ツンはちゃんとここにいて、俺だってちゃんとここにいる。
それでいいんだ。ツン、それでいいんだよ。
ξ*゚-゚)ξ「………何よぅ。やけに余裕な顔しちゃってさ」
少し素直になっただけだよ。
―――もしお前が起きたら、ちゃんと好きだって言おうって決めたからな。
ξ*゚д゚)ξ 「なっ……」
好きだ。ツン。俺の彼女になってくれないか。
ξ////)ξ「………」
ξ////)ξ「………」
ξ////)ξ「………はい…」
ξ////)ξ「ぁー…ぅー………」
ξ////)ξ「………ぇへ、えへへ…」
ξ*゚ー゚)ξ「てへへ…」
ξ*゚ー゚)ξ「それにしても、男ったら『もしお前が起きたら』なんて、まるで死亡フラグじゃない。
ホント、センスないんだから」
ξ////)ξ「ぇへへ……彼女……♪」
キキー
ドンッッ!!
ξ*゚⊿゚)ξ「―――こ、―――とこ、男!」
ξ ゚ ゚)ξ「……なによ、なんなのよ。彼女のこと、無視するわけ?」
ξ*゚⊿゚)ξ「好きだって、言ったじゃない!だったら……返事くらいしなさいよ!
寝たふりしたって、ダメなんだからねっ!!」
……うるさいな!静かにしろよ病院だぞ!!
ξ*゚⊿゚)ξ「アンタが無視するからでしょ!はい、食べなさい!アーン!」
だから、そんな恥ずかしいことできるかよ!
ξ*゚⊿゚)ξ「腕使えないくせに!彼女の言うことが聞けないってわけ?
はい、冷めるわよアーン」
理不尽だ。なんでお前は昏睡で俺は両腕骨折なんだ?
俺にだって記憶喪失くらいのドラマはあってもいいだろう!
畜生、素直になった俺がバカだった………。
ξ*゚⊿゚)ξ「なに訳解んないこと言ってるの。
いい加減にしないと口移しにするわよ!?」
……ぐうぐうぐう!
ξ*゚ー゚)ξ「寝たふりしてもダーメ!」
だいたい、なんでお前いきなりそんな素直になってるんだよ!
夢の中じゃないと素直になれないいつものツンはどうした?
ξ*゚ー゚)ξ「何言ってるの。あたしが素直になったのなんて、
そんなの当たり前のことじゃない!」
なんでだよ!?
ξ*゚∀゚)ξ「――――――今、夢みたいに幸せだからよ!!!!」
新ジャンル「ツングースカ」fin.
最終更新:2008年02月10日 23:01