某日休み時間 第二会議室にて……。
向かい合った1対の人影。声を潜めて交わす言葉には、多くの不穏な文字が散りばめられていた。
恥「教室におけるターゲットおよび監視対象の動向は把握した。…それはそうと、お前の相方、まだ来ていないようだが。」
甜「さて?腹でも空かして、売店でも行ったのですかね?…それはそうと。」
恥「何だね?」
甜「…例の品を。」
恥「この写真は…。イイ泣き顔だ。…校長兼任で、お前のクラスの担任というのもハァハァできて良いかもな。」
甜「そのオプションを選ぶなら、『囲炉裏ちゃん。校長先生のペットになっちゃいました』計画は遂行できません。
彼女を監視するだけに留まるか、それともこちらに拘束するか、どちらがベストかは明白では?」
恥「仕方ない、当初通りの計画でいく。…あと、捕獲する為の策ならある。…これだ。」
甜「…飴玉?…………まさか、『飴玉あげるから、こっちにおいで』といっておびき寄せろと?」
恥「…………………」
甜「……………………………………」
そんなブリーフィングをすっぽかし、売店へと至る廊下を突き進むトウバンジャン。
相方の読み通り、食糧調達に向かう彼女の脳内では色とりどりの花々で埋め尽くされていた。
豆「さて、今日のおやつは何にしようか!?甘いお菓子も良いが、一つ、パンチの効いたヤツも良いな!!
あ、そういえばぬれ煎餅の新作で激辛のヤツが出ていたよな!!アレにしよう!!」
しかし、彼女は絶望の淵に叩き込まれる運命をまだ知らなかった。ある少女の悲しみ。その悲しみは姿を変えて別の者へと波及する。
豆「……な、何いぃ!!? お菓子の棚が全部、空だと!!??」
豆「ぁあああたしが楽しみにしていた『ぬれ煎餅:魔王のトウガラシ味』まで!! 誰が買い占めたんだ!!?」
豆「ウチの制服を着た小学生だと!!? アイツか!!? くっ!!!抑えられないこの憤怒!!! フューーリーーィィィ!!!!!」
そして絶望は悲しみへと変わり、怒りの炎として燃え上がる。
豆「囲炉裏真智子ぉぉぉお!!!! お前は、あたしが倒す!!!!!!」
迫る校長の罠、そして激しく闘志を燃やすトウバンジャン。青山春樹は囲炉裏真智子を守りきれるのか!?
最終更新:2008年04月27日 17:49