野望編「Check!」

その日の朝。じゃれあう二人を見つめる女の影…。
甜「あ、真智ちゃん。…と青山くん。いつもだったら真智ちゃんを愛でに行くところだけど…。
  まぁ校長の策を実施する為には、釣る為の餌を準備しないとね…。…渡された飴、のど飴だから効果薄そうだし。」
甜「しかし彼女、どんな菓子に喜ぶかな?…はっ!?これって餌付け!?ふふ…とりあえず売店に行こうか。」

しかし、昨日からの絶望と悲しみの連鎖の波は消えていない…。テンメンジャンも逃れられない運命の波に飲み込まれつつあった。

甜「…どういう事、これ?何で菓子棚が全て空なの?
  何?………昨日は幼女が、今朝はアホっぽい大声女が買い占めて行った?
  把握した。前者はともかく後者は……許し難い。……どうしてくれようかね。」

クールな彼女もそれなり腹は立っている。幸い、元凶は目の前に姿を見せていたので、とりあえず自分の感情に素直になってみた。

豆「お。おぁ!おーい!!テンメンジャン!!!見ろよコレ!!!売店で買占めってヤツやってみたぞ!!
  しかし、結構気分がいいなコレ!!!………ぇ?な、何だ!?無駄に殺気がだだ漏れだぞ!!
  ちょ、ま、待て!!!走りだすな!!!腕を水平に伸ばすな!!!!ラリアット駄目ぇぇ!!!!」
甜「…逝きなさい。」
豆「へぶっ!!!………容赦せず…振り…抜く……なんて…。」
甜「容赦してるさ。本気になったら追い打ちでムーンサルトとパウンド、あと肩固めくらいのコンボは覚悟してもらわないと。
  あと、このお菓子はボッシュートだよ。………ふふふ。しっかり有効活用させてもらうわ。」
豆「な、なぜ?………ぐふっ。(ピクッピクッ)」

甜「思ったより早く決着がつきそうね…。
  学食の閉まった放課後に青山君が真智ちゃんを凹ませれば、私が『一緒にお菓子食べよ』と声をかけるだけでチェックメイト。
  まぁ、フラグが立たなかったら明日以降も校長のポケットマネーを使ってフラグが立つまで作戦を継続すれば良いだけだし。ふふふ。待っててね、真智ちゃん。」

燃え盛ったトウバンジャンの闘志はテンメンジャンの前に刈り取られた。…しかし、その戦利品を手にテンメンジャンが囲炉裏真智子に迫る。
果たして二人を待ちうける運命は?

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2008年04月27日 20:29
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。