野望編「朝駆け」

玄関にて見つめあう父と娘。
彼らの会話を要約すると、『かーちゃん達には内緒だぞー』。

…しかしながら、古来より秘密など明かされるために存在する。
ツタンカーメンの墓はカーターによって発見され、トロイの城壁はシュリーマンによって明らかになり、世の息子たちのエロ本は母たちのよって暴かれる。
ましてや、『当の隠したい相手』が自分の真後ろに立っていたら、それ以前の問題だろう。

母「へぇ?隠し子…ねぇ?」

ジャーンジャーン

教頭「げぇっ、母さん!?ち、違うんだ!!」

母「じゃあ援助交際?とりあえず聞いてあげるけど、言い残す事ある?」
教頭「彼女は古い知り合いで…。」
母「…赤ん坊の頃から知ってるって事かしら?まあいいわ。弁解は罪悪と知りなさい…というか死ねこのロリコン野郎!!!」
教頭「ちょっ!!さっき言ってた事と矛盾してるぅ!!!あと彼女は本当に以前の職場のjげふぅうっっ!!?」

たちまち修羅場となる居間および客間…。
ルカ「お~い。真智ちゃん、ど~するのよ~。……私の部屋…しかないか。」

ルカ「予備の布団は客間でベッドは一つ…。私がハルの部屋に行きそびれて以上、残った選択肢も一つしかないよね…。」
そして囲炉裏を抱えたままベッドイン…。
ルカ「ふぁ…。おやすみ、真智ちゃん…。」

翌朝。いつもの日課のように妹の部屋に向かう春樹。
いつものように布団をはぎ取ったところで本日朝一番のフリーズ。
…だって年頃の妹が、同じ年頃の女の子と抱き合ってたりしてるのだから。

春「おい!ルカ、起きろ!!って、囲炉裏…?」
真「ふわぁ~~。あ、はるくん、おはようございます。」
春「………………お前って、ルカとそんな関係だったのか?」
真「ふぇ?…………………ぇえええええええええ!?」

ご近所に響き渡る叫び声。その声は当然お向かいのお家にも届くわけで…。
理「え?なに!?春くん家から悲鳴!?ってかルカちゃんと違う女の子の声!?」

玄関から飛び出し、向かいの玄関へ飛び込む理菜。
…そして、火薬庫の中に種火が飛び込んだ。

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最終更新:2008年04月27日 20:33
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