青春編選外「結末(上)」& 青春編「お仕置き中」

男友こと音胡 友と女2こと仁科 薫がキスをして一週間。

友は何度となく薫に説明を求めたが、薫は無言を貫き二人の関係は
表面上何も変わっていなかった。

ところがある日。

「うわぁ――ん!!!!」
友が泣きながら廊下を走り去ったのを、薫とその友人愛弓は目撃した。
「今の……音胡くん?」
「……そのようだな」
いつもクールな薫の反応が、若干遅れているのに愛弓は気付いた。
「気になる?」
「……私には……」
「関係ないって?薫、嘘はついちゃ駄目だよ」
「違う…私では無理なんだよ…会長、豆田陽子じゃないと…」
「薫…」
必死に感情を抑える友人に、愛弓は掛ける言葉もなく立ち尽くすだけだった。


授業が進み昼休みになっても友は帰って来なかった。
「音胡くん、帰ってこないね」
「………」
薫の返事はない。
「心当たりあるんでしょ。行って来たら?」
「……」
「薫が羨ましいよ」
「…どこがだ、片想いの相手に意識もされない私なのに」
「でもさ、そうやって音胡くんの事好きでいられるとこ。私には無理だな」
薫は思わず愛弓の横顔を見る。いつもの明るい顔ではなく、どこか
思い詰めた少女の横顔を。

「薫、行っておいで。
自分にだけは嘘ついちゃだめ…」
「愛弓、ありがとう」

扉から出ていく友人の背に愛弓は呟いた。
「頑張れ薫…勝っても負けても話なら私と夕圭で最後まで聞くよ」

もっとも愛弓は知らない。
友人の夕圭が屋上で一人の少年を地獄の様な天国へ送っているのを。
「青山く~ん、どういうことかな~(魔性のスリーパー中)」
「…く、黒田…く、苦しい…(胸があたる)…かん…べん…(おっぱい)…」
「はるくん!!なんではなのしたのばすんですか!!(ポカポカ)」
「…春樹さん!!…(ムニーッ)」
『黒田の…胸……でかくて……柔らかい……まさに……最終兵器……たぜ……(ガクリ)』
「あ、あらあら…」

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最終更新:2008年04月27日 18:07
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