春樹の話にショックを受けて、ダッシュで駆け去った友が帰ってきたのは、昼休みも終わる頃だった。
「……ハル、帰って来て良かった……強い子に会えて……」
「友ーっ!?」
一言を残し、倒れこんだ友を心配する青山春樹。
「いったい全体何が?」
保健室へ友を運び寝かせた後、春樹は再び教室へと戻る。
『友の衰弱には一体何が隠されているんだ?』
考え込んだ春樹、しかしその行動はある事件を引き起こす。
ドンッ!!
「あたた…す、すまない。考えこん…(ムニュ)…えっ!?何だこの感触は(ムニュムニュ)!!」
「青山くん、ぶつかったのは兎も角、新任教師の胸を揉むのは感心しないぞ」
「でぇ!?さっきの!?」
倒れた春樹の下には新任の美貌女教師。
春樹の手は知らず知らずの内に、女教師の豊かな胸を揉みほぐしていた。
「名前は先程名乗った筈なんだが。…千所舞(ちどころまい)だ」
「ち、千所って校長の苗字じゃ!?」
「校長は私の姉だ。それはそうと退いてくれないか?」
傍からみれば、春樹が廊下の真ん中で押し倒しているようにしか見えない。
「あっ、すみません!!」
「こんな所を見られたら誤解…された様だ」
「えっ!?」
「……春樹さん……!!」
「…………………」
慌ててはね起きた春樹の視界に入った少女二人。
いつも無表情な豆田貴子の怒った顔と、感情豊かな筈の妹・春香の氷ついた顔だった。
おまけ
「あれ?薫~何だか顔ツヤツヤだけど~?」
「あ、夕圭。おはよう」
「普段遅刻しない薫が重役出勤なんて珍しいね~」
「なに、ちょっと浮気な幼馴染みにお灸を」
「……?」
女2こと仁科薫。
只今男友こと音胡友の彼女でもある…
言うまでもなく友の衰弱の原因とは。
「か、薫…も、もう出ないよ…あ、そんな所に指入れちゃ……………!!
アーッ!!!!」
最終更新:2008年04月27日 18:17