桜吹雪女学園。
共学の
新醤油学園及び東部味噌工業高校とは異なり、女子高である。
さて、昼休み前に堂々と校舎を後にする人影が。
「…理菜ちゃん?」
「お、おばさま!?」
ギリギリ
「あだだだだ!!」
「お・ば・さ・ま?」
「い、いえ!!あ、青山校長先生!!は、離して~」
過去幾多の不良を更正&セクハラ教師を地獄へ送ったアイアンクローから、
遠山理菜はようやく解放された。
「…理菜ちゃん、まだ授業中でしょ。感心しないわね」
理菜は校長―青山夏実―に懇願する。
「胸騒ぎがするんです」
「胸騒ぎとは穏やかじゃないわね…」
「春くんに魔の手が迫ってる気がするんです!!」
理菜は幼馴染みの名前を相手に告げる。
「春樹に?まぁ、女性絡みの問題よね」
「母親としていいんですか!?そんな態度で!!」
「だってあの子しっかりしてるし、昔から慣れっこだからね」
ケラケラ笑う青山校長。
息子を信じていると言うよりは、単に面白がっている様にしか見えない。
『春くん、待ってて!!私が今助けに行くから!!』
手を握り締めて、堅く決意する理菜。
『それにあの泥棒猫Sにもリベンジしなきゃ!!』
最終更新:2008年07月11日 22:20