青春編「激闘は憎しみ?深く」

爆音と爆煙の中に佇む遠山理菜だったが。
「ゲホッ、火薬の量多すぎたかな?…しかもちょっと派手な音したし。
…仕方ない。ここは姿を隠すか…」

煙が晴れた後には人影はなく、ただ爆破の痕跡が残るのみ。
駆け付けた豆田姉妹にも手掛りが掴めなかった。


「番長とどこ行こうかな~♪やっぱ定番の遊園地かな?」
「おいっ!!チーマー…じゃない芝村!!妄想に浸っている場合じゃねぇ!!」
「どしたの?姉妹揃ってさ……仕事?」
中庭で一人、お弁当を食べながら番長とのデートプランを考える少女、芝村麻里愛。
又の名を四天王チーマージャン。その彼女に豆田姉妹が声を掛けた。

「…L5班から連絡。ピンクブリザード方面より侵入者…」
「貴にゃん、侵入者の数はどのくらい?」
「…一人。それと…『貴にゃん』は辞めて…」

ちょっと嫌そうに貴子が答える。一方の姉、陽子は『すぐに追跡!!』と足踏みをしている。

「テンメン…夕圭の奴がファンシーモード入って使い物になんねぇんだよぉ!!手伝え!!」
「ファンシーって…ああまた例の病気か」
「…病気というよりか、もはや業……」
「うーん、多分死んでも直らないね」
「だー!!呑気にくっちゃべってんじゃねぇ!!」

他愛ない二人の会話に、ぶち切れる陽子。しかし
『一人ということは多分…ターゲットは恐らく春樹さん。ならば対策も…』
『あの子にも困ったね…まぁ片想い仲間として助けてやりたいけど』
二人の頭の中では、既に容疑者が割り出されていたりする。
『しかし何故、校舎を爆発させる必要性が!?』

一方その頃。
「おかし♪おかし♪」
鼻唄を歌いながら、購買部へ急ぐ真智子の前に…

「見つけた!!泥棒猫ロリ1号め!!この前の恨み晴らさせて貰うわ!!」
「ふえっ?…あ、がちゆりのひと!!」
「違う!!私は春くん一筋なの!!そんなデマ…」
「…ならわたしのてきですね……(ギロリ)」
『な、なにこの殺気は!?こ、こんなロリ娘に私がプレッシャーを!!』

真智子VS理菜。今ここに春樹を巡るガチバトルが始まる!!
…かもしれない…



おまけ
「え、で、でも薫。いつの間に音胡くんと!?」
「ちょっと前に」
「ひどいよー、教えてくれたっていいのに…」
「すまない…夕圭」
「で…どこまで進んでるのかな?」
夕圭の瞳がキラキラ輝いている。彼女が校内の異変に気付くまで、もう少しかかるだろう……

新醤油学園 青春編
「F-MODE 起動中」

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最終更新:2008年07月11日 22:28
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