青春編「オチてません。」

みんなと別れ、夕圭は校長室へと足を運ぶ。
「参ったなぁ…最近成果も挙げてないし、侵入者を許すなんて…
大目玉食らうのかなぁ」
夕圭は一人愚痴を溢す。
「…!!あれは!!」

身を廊下の端に隠した夕圭が目にしたもの。
『校長…!!真智ちゃんと……理菜ちゃん!?事情は分からないけど、校長に捕まった!?』
夕圭は急いで頭脳をフル回転させる。

『このまま放っておけば二人は校長に××されちゃうし、報酬もパー!!』
『でも助けると一気に退学も…が真智ちゃんを見捨てる訳には…』

『仕方ない…隠密行動で行くしかない』

校長室へ苦心して二人を運んだ校長。自然と笑顔がいやらしい物になる。
「はははは!!!!囲炉裏だけではなく、遠山の娘まで手に入れるとはな!!!!
……いかん鼻血が」
首筋をトントンと叩く、痴女クール校長。
そこへ…

ピンポンパンポン

「校長先生、校長先生。応接室でナイスミドルな青山さんがお待ちです」

校内放送が入り、校長の興奮を更に掻き立てる。
「なんだと!!!!あ、青山先生が!!!!人生で最高に幸せな日だなっ!!!!」
くねくね踊りながら、校長室を出ていく痴女クール校長。

しばらくして校長室の窓が音もなく開く…

「ごめん、校長…」


五分後、戻って来た校長の鼻息が荒い。
「くそっ!!悪戯にしては度が過ぎる!!犯人を見付けたら、死ぬ程可愛がってやる…………
……二人が消えた――――っ!!!!!!うーん……」
その場にショックで崩れ落ちる痴女クール校長だった………


遠山理菜が目覚めたのはある少女の背中だった。
「う…うーん…えっ!?」
「気がついた?安心…」
「お、お前は!?は、離しなさい!!」
「わ、あ、暴れちゃ駄目だよ…と、ととと!!!」

ボチャン!!

中庭の池に落ちた少女が二人。やはり夕圭はオチ要員だった…

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最終更新:2008年07月11日 22:31
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