女「男、弁当だ」
男「弁当?」
女「ああ。恋人となったのだからな。キミの分も作ってきた」
男「あ、ありが―――」
友「ヒューヒュー!健気だね、女ちゃん!」
女「うむ。わたしは男の恋人だからな」
男「……ッ!い、いいよ。頼んでないし!」
女「え……」
男「つきあうからって……余計なことすんなよな!」
女「………すまん」
男「………」
友「お、おい男」
男「いいよ。行こうぜ、友」
友「……ご、ごめんな。俺が変なこと言ったせいで」
女「いや、いいんだ。こんな人目のあるところで渡そうとしたわたしも悪い」
………………。
…………。
……。
友「あれから、一週間か……女ちゃん弁当作ってこなくなったな」
男「………」
友「お前、ちゃんと謝った?」
男「ふん」
友「お前さぁ……女ちゃんがああいう性格だってことはわかってんだろ?
それでお前、ちょっと言いすぎだったんじゃないの?俺も悪かったけど」
男「うるさいな」
友「うるさいって、お前な」
男「うるさいってんだよ!友も!それから、女も!」
女「………!!」ビク
男「弁当!」
女「え……?」
男「作ってきてるんだろ?出せってんだよ」
友「お前、わがままだな……」
男「うるせ」
女「ばれていたんだな……」
男「ふん!毎日毎日、指怪我してきやがって。馬鹿でもわかるわ」
女「流石だな!男!さあ、食べてくれ!!」
最終更新:2008年07月15日 00:15