陽子が遠山理菜の部屋を立ち去ってから暫く……
布団の中から這い出た一人の少女。
「まめあね…えぐれむねのくせに…!!」
憤然とする囲炉裏真智子であった。
―布団の中に引きずり込まれた瞬間こそ、訳が分からず慌てた真智子。
しかし襲いかかった理菜が、春樹とは違うロリな感触に手を止めた所で、抜手一本で失神させていた。
『…ちゃんすです。がちゆりさんにおそわれたことにすれば…』
とっさに判断して自ら服を脱ぎ、陽子をミスリードした真智子。
しかし、ブラを投げた後の陽子の声に怒りを覚え、なんとか布団を噛んで我慢した―
「もう、がちゆりさんにようはないです。かえってぷりんとはるくんにあまえ、
まめあねに……!!」
一般的に欠点を指摘されて愉快な人間はいない。
ましてや、自分と変わらない境遇(貧乳)の相手から言われれば尚更。
「あ、がちゆりさんにまだようがありました」
真智子が手にした物は…
その日の夜、遠山家の風呂で必死に全身を洗う理菜の姿があった。
「油性マジックで落書きするか普通!!しかも胸に『がちゆりむだきょにゅう』なんて!!」
鏡を見た瞬間の理菜の驚きと嘆きの声は、辺り1kmに響いたという…
最終更新:2008年07月15日 00:19