青春編「三つ巴あっさり終了」

豆田貴子、又の名を新醤油学園四天王XOジャン。

まだ中学2年生でありながら四天王に抜擢されたのは、卓越した武器の使い手であり、
加えて大人顔負けの判断力と策略の深さを評価されたからである。

しかし、体力はさほど一般の少女と変わらない貴子が、何故接近戦で二人を敵に回す愚を犯したのか?


「…みんな敵…なら一人残さず潰す…!!」
どうやら陽子とルカの頭部への不意打ちが、貴子を酷く傷つけた様だ。

「貴っ!!本気かよ!?」
「まめこ…すごいとうき…いやさっきです!!」

さっきまで争っていた真智子と陽子は、肩を並べて貴子へと向かい合う。
無論本意ではないが、余りにも貴子の凄まじい気迫に押されたからである。

「…まずはお姉ちゃん…おばかな事が二度と出来ない位お仕置き…!!」

呟いた貴子の手から何かが飛んだ。

「ぐうっ!!……た、タオル!?」
水分を含んで丸めただけのタオル。それが陽子の腹に当たり、強烈なダメージを与えた。
おそらくは弩の様な物を使用したのか。
「……まめあね、まめこかなりやばいです……」
「あ、ああ…ある意味『晩御飯一週間抜き』よりヤバい……」

二人が囁いたその瞬間。貴子の姿が消えた。
「えっ…!?」
「貴がきえ…」

真智子と陽子の二人が驚いて出来た僅かな隙を、見逃すはずもなく…

バンバン!!

眉間に強烈な一撃を受けて二人は昏倒した。


「…本当なら二人とも地獄巡りのフルコース……でも」
ゴム弾銃を手に貴子は呟く。
「…私は一人残らず潰すから…こんな所で体力を…無駄にしない…」

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最終更新:2008年07月15日 00:21
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