男「この世には音読すると死んでしまうという詩があるらしい」
女「あー、聞いたことある」
男「聞いたことあるの!?」
女「話に、ね。実際詩を聞いたって意味じゃないから」
男「そっか。セーフ」
女「セーフ」
男「で」
女「で?」
男「なんだっけ」
女「何が?」
男「タイトル」
女「詩の?」
男「詩の」
女「………あー」
男「ロ……ロミオ?」
女「いや、そんな煙突掃除でオコジョを相棒にしてる主人公みたいな名前じゃなかったと思う」
男「アミノ?」
女「人間に不可欠な栄養素っぽい名前でもなかったよ」
男「ドミノ?」
女「あー近い!限りなく正解に近いブルー!でも違う!もっと、こう……苗字っぽい名前!」
男「鈴木」
女「違う!遠い!天体に例えると地球と月だったのが地球とイクシオンくらい遠のいた!」
男「イクシオンとは太陽系で冥王星よりさらに遠いところにある星のひとつです」
女「……っていうか、正解思い出したから言っちゃっていいかな?」
男「だめ」
女「………なんで」
男「こわい」
女「………」
男「………」
女「トミ」
男「わー!!」
最終更新:2008年07月15日 23:51