青春編「出撃!!桜吹雪女学園」

新醤油学園高等部における第三会議室。
そこは一般教員及び生徒の立ち入りを禁止する、いわゆる聖域。
その内部とは?

「姉さん、いくらなんでもベッドを学園内に持ち込むのは…」
「構わん。私がルールを作る立場だし、第一これは自腹で購入したしな」
「…………」

第三会議室の中は巨大なベッド、半透明のガラスで仕切られたシャワー室に、栄養剤の詰まった
冷蔵庫に各種18禁な玩具、妖しい衣類。
どう見てもラブホテルですありが(ry

「もうすぐだ、もうすぐで青山春樹が…!!」
校長、千所玲の興奮度合いは相当の様だ。
『いいのか…これで?』
反対に妹、舞の表情は冴えない。
『私が望んだのは…』


中等部校舎の廊下。そこに、一人の少年がうつ向きかげんに歩いている。
「参ったなぁ…これ以上給料下がったら、母さんに仕送が…」
「どうしたネ、マイダーリン?」
少年に声を掛けた少女が一人。
「レーファ!?…いやなんでもない…」
「嘘ネ!!顔見ればすぐ分かるヨ…ワタシじゃ役立てないカ?」
「…ううん。でも貴子様から『給料ダウン』って言われちゃって…」
「?訳を話すネ」
「うん…」
少年は自分の相棒(兼恋人)に経緯を語る。
「成程ネ…貴子サマがそんな事ヲ」
「うん…」
レーファとしては恋人の役に立ちたい所だが。
『…陽子サマの信頼を裏切るのは…駄目ネ』


桜吹雪女学園校長室。
一年華組遠山理菜は授業中に呼び出され、この校長室へと通された。
呼び出したのは、校長青山夏実、幼馴染み春樹の母親。しかし…
「………」
いつもとは違い、沈黙を保ったままの夏実に理菜は戸惑うばかり。
『…どうしたのかしら?おばさまが黙ってるなんて…』
「…理菜ちゃん。おばさまは禁止よ」

ギリギリ

「あだだだ!!ひ、人のモノローグ読まないで!!」

必殺アイアンクローから理菜を解放して、夏実は語る。
「さっき、新醤油の生徒会長さんから電話があったのよ」
「!!……豆田姉が!?」
「そう。…陽子ちゃん」
「ん?でも変ですね。豆田姉はお馬鹿ですけど、決して無能じゃ…」
「どうやら『仔猫ちゃん』が動き出したの」
『仔猫ちゃん』。聞いた限りでは、可愛らしい印象の言葉だが。
「!!!!新醤油学園校長がですか!!」
「そう…千所さんが」

実はこの二人、新醤油学園校長の千所玲にはそれぞれ因縁がある。
夏実は夫を狙われ、理菜は入学直前に新醤油学園を追われた。
「…ターゲットは春樹みたい、陽子ちゃんの話によれば」
「!!…ぶち殺す!!」
理菜の怒り、いや殺意は燃え上がる。
「…本来なら私一人で乗り込みたい所だけど……理菜ちゃんにも借りがあるでしょ、彼女に」
「当たり前です!!」
「では…」
「行きましょう!!新醤油学園へ!!」

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最終更新:2008年08月23日 20:26
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