アットウィキロゴ

青春編「巻き込まれ体質」

春樹への制裁を済ませた後に、ルカは真智子と相談を始めた。
「ハルは無事だったから良かったけどさ。豆田姉と夕圭ちゃんは一体どこへ?」
「…わかりません」
真智子としても首を傾げるしかない。すると、部屋の隅で(痛みから)頭を抱えていた貴子が口を開く。
「…それより…問題が」
「貴子ちゃん…ちゃんと反省してるの?」
ここは大人しく従った振りをしよう。貴子はそう判断し、深々とお辞儀する。
「…ごめんなさい」
「まめこ…わかってくれたですか」
貴子の手を握り締めて喜ぶ真智子。貴子は内心後ろめたく感じてしまう。
「わたしとはるくんのしんきょで、かせいふとしてやとってあげます!!」

この言葉の後、某埼玉の一家で有名なお仕置きがあり………

「…でここは危険て?」
えぐえぐ泣いている真智子を尻目に、ルカは貴子の意見を聞く。
「ここは密室…万一居所が判明すれば…」
「逃げどころがない…って事よね」
小さく頷く貴子。
「…問題はもうひとつ…追手の正確な数が掴めてない…」
「はるくんをねらうのはどこのわるものですか!!わたしがぎたぎたに!!」
「…まあ、過去にも例があるから…校長と…理菜が候補よね」
疲れた表情で呟くルカ。貴子も無言で首を縦にぶんぶん振る。
「がちゆりさん…!?このまえはにげられましたがきょうこそは!!」


そんな会話がされている所とは別の場所で。
「ねぇレーファ。一応、僕は貴子様に任務を…」
「ふんふんふーん」
「それにまだ授業中なんだし、こうして脱け出してお茶するのは…」
陽子の直属の部下であり豆田家チャイナメイド、カナダからの留学生レーファ。
彼女は学園を脱け出し、相方兼恋人の少年と喫茶店でひとときを楽しんでいた。
「ねぇ…レーファ?」
「気にしないネ、こうして楽しみながら情報を集めてるのネ」
すっかり上機嫌のレーファに対し、相方の少年は落ち着かない様子。
「タマには息抜きも必要って陽子サマも言ってたシ、ダーリンとデートも久し振りネ」
『この前の買い出しの時も確かそんな事を言ってたよなぁ…』
疑問には思うが、目の前の楽しげな少女を見ていると心が和む少年だった。

そして少年は気付いていなかった。携帯へ入っていた、主人からの連絡メールに。

『指令変更。ポイントM0へ移動するので護衛を命ずる』
『指令無視とは…給料更に10%カット』

少年の仕送り額は更に減少の一途を辿っていくのであった。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2008年08月23日 20:36
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。