新ジャンル「ベッドの下の男」

友「テレビ見るものないなー」
女「これは?夏の納涼スペシャル」
友「えー。これ怖いやつじゃん。やだよあたし幽霊とか苦手だもん」
女「そうだっけ?作り話だよこんなの」
友「そういうの関係ないの。フィクションだろうがノンフィクションだろうが怖いものは怖いの」
女「幽霊だよ?いるわけないじゃん」
友「何で言い切れるのよ」
女「見たことないもん。いるとしても感じないならいないも同じだよ」
友「怖いものなしかあんた」
女「そうでもないけど。でも存在するかしないかもわかんない幽霊(笑)より人間のほうが怖いと思うね、あたしは」
友「対人恐怖症?」
女「違うって。なんていうの?精神に異常をきたしたみたいな?サイコ系?」
友「あー」
女「幽霊よりかは『存在感』があるわけじゃん。人殺しだって人間なわけだしさ。あたしは人間が一番怖いと思うね」
友「なるほどなー。でも、そういう話してるとさ。何気ない隙間とか気になっちゃわない?」
女「そうだよね。なんか視線感じたりさ」
友「だから嫌なんだよね。誰もいないっていうのはわかってるんだけ……ど……………」
女「………?」
友「……………」
女「どしたの、友。顔色悪いよ?」
友「………………あ、あぁ、あの、なんでもない。なんでもないから」
女「でも」
友「そ、それより!あたしなんか……あの、コンビニ行きたくなっちゃった。ついてきてくんない?」
女「えー」
友「いいから!」
女「あ、ちょっと!痛、なんなのさー」
友「早く!!」
女「あたっ、ちょ、友ってば。離してってば。どうしてのいきなりー」
友「………か、いた……」
女「へ?」
友「さっき!あんたの部屋のベッドの下に!誰かいたの!」
女「………」
友「ど、どうしよう!?警察とか呼んだ方がいいよね!?女、こ、心当たりとかある?」
女「………それって……」

男「驚かせたみたいで。ごめんなさい」
女「暗くて狭いところが好きなんだよねー、男くんって」
男「落ち着くんです」
女「そんな彼が大好き!」
男「あはは、こいつゥー」

友「男癖悪ッッッ!!!!」


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最終更新:2009年01月24日 02:05
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