内気とヤンデレ

アタシはグズグズした奴が大っ嫌いだ
自分の意見も満足に話せない奴に魅力なんて無いに等しい

内気「あのぅ…」

アタシはこいつが大っ嫌いだ


内気「あの…進路希望の提出が今日までで…」

ヤン「はぁ?」

内気「ひぐっ…その、回収したくて…」

ヤン「何を?」

内気「ひぃぃ……進路き…ぼうの紙を」

ビクビクウジウジグズグズ

こいつはアタシの嫌いな三要素が入ってる稀なクラスメイト、正直マジウザい


ヤン「アタシ就職しないよ、卒業したら即結婚すっから」

内気「そ…そうなんだ、お…おめでとう」

ヤン「嘘だよバカ」

内気「あぅ……ごめんね」

いっつも眉をハの字に曲げてビクビクウジウジグズグズ、オドオドもしてる
友達もいないみたいだし何の為に学校来てるのって感じ

ヤン「っつー訳でアタシ出さないから」

内気「それは…困るの、ちょっとで良いから書いて…」

ヤン「うっぜーな絶対書かねえよ!!」ドンッ
内気「ぁ…っ」ガタンッ!!


内気「いたい・・・・・」

男「内気大丈夫か!?」
内気「うん大丈夫、平気平k…」

男友「平気じゃねえだろ!足から出血してるじゃねえか」

内気「大丈夫ちょっと切っちゃっただけ…」
男友「おいヤンキー女、テメェ謝れよ」

ヤン「はぁ?誰に言ってんだよ」

男友「テメェだよこのクソアマ」

他(今のはヤンデレさんが悪いよねー)
他(さっさと退学しろよな)

ヤン「やんのかテメェ!!」

内気「違うの、強制した私が悪いの…」

男「お前はいいから保健室行こう」


マジありえねえ、どんだけお人好しなんだよ
ヤン「やってらんねー」

アタシは居心地の悪い教室から出た


アタシはグズグズした奴が大っ嫌いだ
自分の意見も満足に話せない奴に魅力なんて無いに等しい
・・・・はずなのに


気付いたら絆創膏と包帯を買っていた

ヤン「アタシ何やってんだよ…」


そんな事を考えてる間にアタシは原チャで学校まで戻って保健室のドアに立っていた
中を覗くと人一倍心配してた男子が奴と話してた

ヤン「邪魔するよ」

男「何しに来たんだよ」

ヤン「テメェに用はねぇ外に出てろ」

男子はシブシブ出て行き保健室にはアタシと奴の二人だけになった
ヤン「ん」

内気「あ…絆創膏、ありがとう」

ヤン「ありがとうじゃねえよバカ」

内気「あぅ…ごめん、優しいんだね」
ヤン「や、優しくねぇよボケ!!」

またこのパターンかよ、アタシはつくづくそう思った

ヤン「怪我んとこ見せろ」

内気「……ここです」

あいつはそういうとスカートを少し捲って太股の内側を見せた

内気「あまり…見ないで」

ヤン「絆創膏貼るほどじゃねーな、舐めたら治る程度の怪我だ」

内気「な…舐め!?」

ヤン「こーやって」チュ…

内気「ふぁあ!」

ヤン「舐めてたら治るよ」チュ・・チュウ

内気「や、やっぱりヤンデレさんはイジワルです…」

ヤン「やっと分ったか」

内気「でも…少し気持ちいいです…」

ヤン「////!!」

アタシはグズグズした奴が大っ嫌いだ
でもこの日以来こいつにちょっとだけ魅力を感じた

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最終更新:2009年01月24日 02:25
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