新ジャンル「雪女」

ビュォォォォォオォォォォォ………

男「さささささささぶい……なんで今日はこここんなに寒いんだ!?」
女「……お、男さんっ!おま、お待たせしましたっ!!」
男「いや全然まま待ってない……って女!なんて恰好してんだ!?」
女「ひっ、ヒモビキニです!ずぅっと南の暑い土地の衣装だそうです!」
男「いやここ世界で一番寒い土地だよ?なんでそんな恰好してんの?」
女「は、恥かしがりやを直すためです!!」
男「………………………はい?」
女「昨夜、私の家に魔王様がやってきて……相談を受けてくださったんです。話を聞いてくれたのはお供の人で、魔王様は二日酔いでしたけど。
  それで、恥かしがりやを直すには、一度物凄く恥かしい思いをして、『あれよりはマシ』って思えばいいって、魔王様が」
男「で、ヒモビキニ?っていうかヒモだよねそれ」
女「………………………はぃ」ビュゴォォォォォォォォォォォ!!!!!!
男「死ぬ!凍え死ぬ!!」
女「すいません!すいません!!」
男「地元の俺でさえ死を覚悟するほど寒いのはこのせいだったのか……死の大地にしたいのか魔王は。
  そんなことのために女を使うとは、許せん!!どこだ魔王!俺が勝負してやる、出て来い!!」
女「違います違います!私が悪いんです私が恥かしがりやなのが悪いんです!」
男「そんな恰好してたら誰だって恥かしいに決まってるだろ!裸よりエロいわ!色々はみ出してるし!!」
女「へ?………………きゃああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」ビュゴォオォォォォオォオオォォォォォォ!!!!!!
男「ぎゃああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」」
女「ふぇぇぇぇぇぇぇぇ……恥かしいよおぉ」ビュゴォオォォォォオォオオォォォォォォ!!!!
男「死ぬ!死ぬ!なんか全身痛くなってきたヒャッホォォォウ!!なんでそこまでして直したいのさ!?」
女「だって、だって!私だって普通の人間みたいに、男さんとお付き合いしたいから!!」
男「はぁ!?」
女「わたし、こんなだから!!男さんとキスもできない!もっと、男さんと触れ合いたい!一番奥まで触って欲しい!!
  でも、今のままじゃ出来ないから!!だから、わたし………!!」

                   チュ

女「―――――――――!!男、さ………!!」
男「できたぞ!女ァ!普通に、だって?バカ言うな!凍えそうだけど、キスできるんだよ!どうだ、普通だろ!
  これが俺たちの普通なんだ!できないことなんて、ないんだよ!!やってもいないこと、できないって、言うな!!」
女「男さん―――――――――」

男「………………吹雪が、止んだ………………」
女「男さん………!!」ギュウ
男「あったかい」
女「え、でも―――」
男「冷たいよ。でも、あったかいんだ!だろ?」
女「………………………はいッ!!」



魔王「うぅううう……頭が痛い喉が痛い間接が痛い………ゲホゴホ!!」
勇者「ユキオンナをからかいすぎるからだ。ただでさえ二日酔いで体調崩してたくせに」
魔王「き、貴様とてあの冷気をまともに食らったくせに……何故そんなにピンピンしていられるッ!?」
勇者「俺はお前の氷結呪文を受けても氷の中から自力で出てこれるんだ。ちとこたえたが、温泉に入ったら直った」
魔王「脳ミソ筋肉め……バカは風邪を引かぬというでな!ゴホゴホ!!」
勇者「違うな。バカは風邪を引いても気付かないんだ。なぁ魔王殿」
魔王「我は気付いているぞ!バカじゃない!バカじゃないぞ!!」
勇者「だったら大人しくしてろ。どれ、熱、どのくらいある?」

ピタ

魔王「ひぅ」
勇者「……やっぱ熱いな。こりゃ二、三日」
魔王「で、デコが……デコと………」プシュー
勇者「おわ!?あちちちち!!」

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最終更新:2007年07月27日 00:45
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