カツオ「ビンナガ!」
ビンナガ「…うそ!?」
カツオ「驚いた? ウフフ…驚くに決まってるわね あんなことがあったのだから」
ビンナガ「どうして…」
カツオ「私、やっぱりシーチキンだったの、お客様が認めてくれた…見て!缶もここに!」
ビンナガ 「そんな…そんなこと」
カツオ「今度こそ胸を張って言えるわ。私はカツオ、シーチキンマイルド(はぁと)
よろしくねビンナガ♪」
ビンナガ「うそよ、あなたがシーチキンだなんて…そんなこと」
カツオ「どうして?」
ビンナガ「だってあなたはカツオじゃない…マグロとは違う魚…シーチキンは究極の
少女ツナ缶を目指して作られた缶、あなたは…私たちとは違う」
カツオ「…やっぱりそうなの 私のこと、ずっとそう思っていたんでしょう、自分より劣る
かわいそうな魚だと 」
ビンナガ「それは…」
カツオ「優しい言葉をかけたのも 手を差し伸べてくれたことも私を哀れんでいただけ、
上から見下ろして満足していたんでしょう」
ビンナガ 「違う…」
カツオ「自分が上だと…自分はお客様に愛されていると、そう思って私を笑っていただけ
なんでしょう」
ビンナガ「それは違うわ…違う…私は…」
カツオ「うるさい!…嫌な魚。少しばかり恵まれて生まれて来ただけなのに、たまたま旨く
作られただけなのに…私の存在なんて、あなたにとっては自分の価値を高めるだけだった 」
ビンナガ「違うわ!私はせめて、ライトミートでも幸せに暮らせるようにと思って…」
カツオ「それが私を馬鹿にしているといっているのよ!私をホワイトミートと認めてくれて
なかった!」
ビンンガ「…だってあなたは!」
カツオ「あなたみたいなフレーク、シーチキンになれるわけがない! 」
ビンナガ「チャンクのくせに…」
カツオ「・・・なんですって?」
ビンナガ「身が大きくほぐれている…チャンクのくせに」
カツオ「!」
ビンナガ「チャンク!!」
カツオ「!!うおおおお!!!ビンナガぁ!!」
新ジャンル「シーチキメイデン」
●補足
「チャンク」は身のほぐれ方の種類です。
ツナ缶といえばマグロですが、シーチキンマイルドはカツオの身が使われているそうです。
最終更新:2009年03月28日 00:07