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有束


有束(ギフテッド,The Gifted)とは運命束を持つ
オブジェクト、特に人間を含めた生物を指す語である。

世界を運行する決定者

運命束によれば束の運行とは世界そのものである。
私達の取り得るあらゆる選択という意味での未来は
収斂の後に一本の張り渡された綱となる。

世界を積み上げる眼差し【鍵】

有束者が世界に向ける視線は対象たる世界そのものを厳密に規定する。
正しく述べるならば、有束者が見つめるその視線こそが世界である。

私達人類は果たして、世界の広大さを我が物にしたと皆が自信を持って
云えるだろうか。確かに地図には国境線が正確に刻まれ、軌道上を回る
衛星は世界を10cm四方のサイズまで掴み取る。しかしそれが個人の話
となれば話は別だ。殆どの人々にとってイメージされる世界は混沌とした
闇であるか、地下鉄の線路図に似た線形の塊、あるいは知識や経験の
断片を繋ぎ合わせたちぐはぐとしたパッチワークでしかない。先進文明国
の教育・教養水準を基準にしてみてもその例に漏れずだろう。

だがしかしそれでも尚、私達を取り巻く世界は比類なく確固たるものだ。
私達はその比類なさ、確かさを疑い得ない。その確かさの崩壊を思考の
遊戯として愉しむ事はあってもそれはただ遊戯に過ぎない。

まず、知をただ知として眺めてみよう。地図はただ眼前に広がるならば、
線と面で示されるオブジェクトはランチョンの染みほどにしか用を為さない。
地図を地図足らしめるものはその正確さではない。私たちがそれを地図
というオブジェクトであると認知し、地図における様々な規則を認知し、世
界と己との同一性を認知した上でその紙片は初めて知と測量の集積とな
るのである。

「私」の世界は「私」を基点として構築される。【編集中】
最終更新:2012年03月25日 13:18