25 名前: 774RR [sage] 投稿日: 2008/03/27(木) 02:23:41 ID:4SQuTxYZ
これは去年の夏の僕の体験談です。
僕は高校生で、夏休みに教習所へ行き、中免を取得しました。
免許を取るとすぐに、親父が昔乗っていたSRを復活させて乗り回していました。
そのときに1年以上付き合っていた彼女がいたのですが、ものすごく大好きでその人とであって初めて愛の暖かさをしりました。
そして、当然のようにその彼女を後ろに乗せ、デートに行きました。
もちろん違反とは知っていました!
でも彼女の家まで迎えに行きいろいろな所に行ってとても楽しかったのでやめられずにいました。
いつもSRでデートに行き、いろいろな思い出をSRと彼女とで作って行きました。
ある日彼女がファミレスに行きたいと言い出しました。
しかし彼女はもうすぐバイトの時間。
どうしようか迷っていましたが彼女の可愛いわがままに負け、行くことにしました。
すぐにキックしてエンジンをかけて、走り出しました。
しかし気持ち的に僕は焦っていました。
バイトの時間に間に合わせよう。
そればかり考えていました。
ファミレスに行く途中、上り坂で、けっこう急なカーブがありました。
「まぁ、このぐらいの速度でも行けるだろう」
と考え、コーナーに入りました。
しかし僕は超初心者。
まだまだ運転は未熟で、しかも彼女が後ろで怖がってしまい、暴れしまい転けてしまいした。
僕は必死で彼女を守ろうとしましたが、当然無理でした。
「ズサァー」
本当に一瞬だったのでよく覚えてはいませんが、僕はすぐに立ち上がろうとしましたが何故かうまく立てません。
左足を見ると不自然にものすごく腫れていました。
(折れたな…)
そう思いましたが彼女が心配だったのでケンケンて彼女の元に行きました。
幸い意識ははっきりしていました。
すぐに救急車を呼んでもらい、病院で治療を受けてその日は彼女は帰りました。
しかし僕は立ち上がると同時に気を失い、そのまま入院しました。
目が覚めるとたくさんのメールと着信履歴が来ていました。
それは全て彼女からで、「あたしは大丈夫、〇〇(僕の名前)は大丈夫なの?」
「心配だからメール返して欲しい」
「ケガひどいの?」
「もしかしてこのまま別れる気?あたしは絶対にいやだよ…」
こんな内容でした。
僕は涙が止まりませんでした。
このとき改めて幸せだなぁと痛感しました。
しかし…
その後すぐに退院し、彼女に謝りました。
でも彼女は「もういいよ」と笑って許してくれました。
運良く彼女は擦り傷だけで、相手の親にも許してもらいました。
僕のけがはというと、全治3週間。
彼女は3週間は会えない。でもすぐに治すからまたデートに行こうなと言い、寂しげな「うん…」の返事を彼女はしました。
しかし、ケガが悪化してしまい手術をしなければならなくなりました。
しばらく会えないので少し不安になりましたが彼女を信用していたから、あまりメールも電話もしませんでした。
でも僕はなんとなく気づいていました。
彼女の気持ちに…
学校で会う程度でしたが、なんとなく変だなとは思っていました。
そしてもうすぐ僕のケガが治るときに彼女が僕にこう言いました
「もう別れよう」
と…
僕は理解できませんでした…
いや、理解したくなかったんです。
さらに彼女は
「ほかに好きな人ができた」
と言い、僕は
「分かった」
とだけいいその場を離れました。
涙が止まりませんでした。
いつまでも泣き続けました。
しかし涙は枯れることも知らず溢れてきます…
何日間かは放心状態でしたが、周りが心配すると思い明るくしていました。
でも朝起きたら必ず泣いていました。
彼女の夢を何度も見ました。
その後彼女が誰かと付き合っていることを人づてに聞きました。
今では
「幸せになって欲しい」
と心から思うことができました。
彼女はたぶん僕と付き合っていた時のことをあまり覚えていないと思います。
サバサバした子でしたから。
でも僕とSRだけは楽しかったあの日々を忘れません。
僕は彼女との思い出を大切にするためにもこのSRにずっと乗り続けて行きます。
これからもよろしくな、SR。
終わり
最終更新:2009年01月17日 17:46