454 名前: 774RR 投稿日: 2007/12/18(火) 18:03:25 ID:hdQnEKE/
同じバイクに乗ってるオサーン(40ぐらい)の話

バイク屋でその人と知り合ってしばらくした頃、
ショップの仲間数人で飲む機会があり乗り継いできた車種の話で大いに盛り上がった。
そしてその人がトイレに行く、と席を立ったとき、ベルトのバックルが目に入った。
それがとても綺麗な月の形だったので、戻ってきたときに
「それハンドメイドですか?」
と何の気なしに聞いてみた。
すると、思い出話が・・・

オサーンが福島から東京に出てきて数ヶ月経った頃、仕事場(居酒屋)に上司から電話が。

上司:「田舎のオフクロさんから連絡があってオヤジさんが危篤
    状態らしい。今日はもうあがっていいから明日すぐ福島に帰れ」
と。
時間はPM11:00、もうどうしていいかわからなくなってオロオロしていたが、
始発までじっとしていられないのでバイクで帰省することに。
単車はW650、乗ったことのない首都高に入り福島まですっ飛ばしたそうな。
そして、なんとかギリギリでオヤジさんの最期を看取れたと。

「あのとき、無我夢中でどこをどう走ったか良く覚えてない。
でも月明かりの照らすほうへ進んだことだけは覚えている。
無事に東北道に入れたのは月が導いてくれたからかもしれない。
オヤジは死んじゃったから幸運を呼ぶ、とは言えないけど
月はお守り代わりさ」
と。。。

泣けるかどうかはわからんが心に染みた話だったので書いてみた。
長文スマソ

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最終更新:2008年02月07日 20:14