132 名前: 774RR [sage] 投稿日: 2008/01/29(火) 15:03:06 ID:A+kRORNp
今日、奴の告別式に行って来た。
中学の同級生で、俺は高校へ、奴は就職した。
中学卒業後、たま~に合うぐらいで余りつき合いは無かったが、地元の赤男爵で再会して、
偶然同じバイクに乗っているのが縁でツーリングに誘った。
奴とは色々な所へ一緒にツーリングに行ったなぁ。
奴は知っているだけでもミニトレ、RG250E、ZZ-R1100、V-Max、ZRX1100に乗ってた。
根っからのバイク好きで、ワガママな所もあるけれど、思いやりのある優しい奴だった。
奴がZRX1100で事故って片足が不自由になり大型バイクに乗るのが困難になった時でも、皆の忠告を聞かずCT-110ハンターカブを買った。
唯、股関節に人工骨頭を入れている為か、長時間の乗車は辛そうだった。
そんな時、奴から
「おい、○○。俺の変わりにこいつの慣らしをしてきてくれ。」
と連絡が入った。オドメーターの数字はまだ100何十キロしか走ってない。
俺を信用して新車同然のバイクを預けるのだから、期待は裏切れない。
慣らしツーリングの前日にバイクを預かりに行き、翌日早くから目的地のしまなみ海道に向けて出発した。
しまなみ海道は高速道の横に原付道が併設されていて、止まって景色を堪能することが出来る。
その絶景に狂喜乱舞し、翌日仕事が終わってから洗車し、ガソリンを満タンにしてバイクを返しに行った時、夢中で奴に話した。
「今度は、一緒に行こう。」って誘った。
奴の姉ちゃんのカブを借り、奴と一緒に休憩を交えながらしまなみ海道に行き、
村上水軍の資料館に行ったり、船に乗って潮流を楽しんだりした。
本当はもっと距離を走りたかったが、奴に疲労が見えてきたので、おみやげを一杯買って帰路に就いた。
それから間無しに
「今日、母ちゃんを連れて車で行って来た。母ちゃんも凄く喜んでくれた。」
と喜びの一報が入った。
奴は独身。昔の彼女と別れてからは、体が不自由なこともあり女性には余り縁がなかった。
ハンターカブのエンジンが掛からなくなったと言ってたので、直してやろうと思い、今年の正月明けにTELしたら、
奴の大親友のK君が先に来てた。
二人でキャブのオーバーホールをし、ガソリンを入れ替えたら、キック一発でエンジンが目覚めた。
「3人でツーリングに行こうぜ。」と誘っても奴は
「寒いから乗らん。」と言うので、
暖かくなったら行こうと約束した。
それから数日後、奴が仕事場に遊びに来た。
バイク関係の本は全て廃品回収に出したと言っていた。何か妙な予感がした。
身の回りの物を整理するって何か。胸騒ぎがした。
そして、つい先日の日曜日に中学の同級生で消防署に勤めるYからTELがあった。
「○○さん大変やったらしいで。」と。何のことか分からずに聞き直しても、同じ事を喋るだけ。
まさかと思い奴の家に駆けつけたら黒白の幕が張られている最中だった。
そのうちお母さんが出てきて
「○○死んでしもうたんや」
「2日前から咳が酷いから、早く医者に行けと言っても、心配ない。寝取ったら直ると言って病院に行かんかったんや。」
「朝、起こしに行ったら、冷とうなってしもとった。」と。
座敷に上がらしてもらうと、そこには奴が顔にハンカチを掛けられて布団に横たわっていた。
ハンカチを取って奴の顔を見た途端、嗚咽しながら号泣ですわ。体を触っても、氷のように冷たくて。
お互いバイクに乗るのが大好きで、「年取っても二人でW650でも買ってツーリングに行こうや」って約束してたのに。
すごく楽しみにしてたのに。
今日、棺に入れられた奴の横に座り、顔を撫でながらこうつぶやいた。
「俺も何時かはそっちに行くから、しばらく待っとけ。その時も友達になろうや。」って。
最終更新:2008年03月04日 19:20