インティ帝国

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|>|~&big(){インティ帝国}| |>|~Inti Sapasuyo| |>|~Imperio Inti| |>|~&image(Nationalflag1.png,,height150)| |領土|グラニツァ大陸北部(62,63)| |~|カナロア大陸東部(89,90,91,92,93)| |首都|ソンコ| |最大都市|アリケパイ| |国民総人口|約2,000万人| |人種構成|インティ人:65%| |~|カノミス人:30%| |~|諸先住民系亜人種:5%| |第一公用語|インティ語| |第二公用語|カノミス語| |宗教|[[太陽神信仰]]| |~|[[円十字教]]| |国家元首|[[キジャ・クイリュル]]| |即位|7613年6月24日~| |政体|【帝国‐Empire‐】| |~|【合議制‐Collegiality‐】| |~|【封建制-Feudalism-】| |~|【領邦制‐Territorium‐】| |主産業|【農業‐Agriculture‐】| |~|【鉱業‐Mining‐】| |通貨|プラタ| |独立宣言|7518年11月14日| |関連記事|[[インティ帝国の人物]]| |~|[[新大陸征服戦争]]| |~|[[フィルモア独立戦争]]| |~|[[フィルモア=インティ戦争]]| インティ帝国は、サパ・インティを国家元首に戴く君主制国家。 4353年-7255年まで存続したマチュ朝(第一帝政)と7518年に[[フィルモア合衆国]]から分離独立して成立したワイナ朝(第二帝政)の二つがあり、本記事ではワイナ朝を主に解説する。 二世紀半ほどもカノミス王国の植民地であったため、入植者と共にカノミスの文化も多く移入されており、ワイナ朝は純粋なインティ人のマチュ朝と比較して異なる国家を形作りつつある。 *国土 帝国の領域はカナロア大陸とグラニツァ大陸の二つの新大陸に及んでおり、南は赤道付近、北は極圏付近にまで至る。このため、気候帯は熱帯、亜熱帯、温帯、亜寒帯、寒帯全てを有する。 内陸地の山岳、高地を除いて全体の特徴としては湿潤。草原帯から針葉樹林帯、熱帯雨林帯までの植生帯が見られる。 植民地時代において急速に耕地化が進んでおり、グラニツァ大陸側の国土は既に8割近くが耕地である。 **地域構成 帝国はグワカ、メトル、ティンカ、チレの四つのスーユが国土を構成している。 #region >&bold(){ソンコ} >63北付近に位置する帝国の首都。人口は約200万人。高地上に築かれた円形放射状に広がる石造りの都市であり、中央の黄金区と東西南北の四区によって街区が構成される。 >黄金区には宮殿を始めとする国政に不可欠な施設が集められる。 >&bold(){グワカ・スーユ} >62,63の範囲を行政領域とするスーユ。域内人口は約600万人。大半を熱帯雨林が覆う。 >>&bold(){ラキラキ} >>グワカ・スーユの中心都市で、人口約150万人。カノミス植民地時代はシダの生い茂る湿地帯を開拓して作られたことから、ペトリコールと呼ばれていた。 >&bold(){メトル・スーユ} >92,93を範囲を行政領域とするスーユ。域内人口は約500万人。大草原地帯が広がる。 >>&bold(){アリケパイ} >>メトル半島の先端に位置するメトル・スーユの中心都市で、人口約200万人。カノミス人が最初期に征服した都市でもあり、カノミス植民地時代にはプエルタ・デル・ソル・コスタと呼ばれ、アリケパイ河の河口に位置し、南フィルモア湾とワタナ海峡に面する海上交通の要衝として発展した。また現在も重要な港湾都市としての役割を担う。 >>フィルモア=インティ戦争で活躍した一等戦列艦コン・ティキ・ビラコチャ号は戦勝記念艦として着底したままの状態で保存されている。 >&bold(){ティンカ・スーユ} >90,91の範囲を行政領域とするスーユ。域内人口は約400万人。透水性の高い火山性軽石層の地質の丘陵地が広がる。 >>&bold(){カントゥタ} >>丘陵の合間の渓谷に築かれた街。カノミス王国本国のダリと似た穏やかな気候風土を有していることから、カノミス植民地時代にはヌエバ・ダリと命名され、多くの入植民が移住した。 >>ブドウ栽培に適することから、カノミス人が挙ってブドウ農園を作り、赤のワイン醸造を始めたことで、現在はヌエバ・ダリという名が赤ワイン産地として世界的にも著名であり、ブランド名として使われる。 >&bold(){チレ・スーユ} >89の範囲を行政領域とするスーユ。域内人口は約300万人。ベンティスカ山脈を背に針葉樹林の覆う大平原が広がる。 >>&bold(){ユラック} >>チレ・スーユの中心都市で、人口約50万人。冬季になると全面凍結するリテ湖の湖畔にあり、奇妙な形状の氷柱が立つことから、カノミス植民地時代にはカランバノと称された。 #endregion *政治体制 サパ・インティは国家元首であるが、太陽祭においての国家祭主としての位置づけが強く、為政者としては太陽祭の場において行使できる神勅を除いて専権を有さない。 スーユの下にアイユと呼ばれる合議制共同体が組織され、アイユのクラカ(長)により域内自治を行う。 サパ・インティと各スーユのクラカとの合議により国政が執られる。 **政府 ***国家元首 >&bold(){第164代サパ・インティ} >>[[キジャ・クイリュル]] 詳細は[[個人ページ>http://www65.atwiki.jp/yadohakoz/pages/153.html]]参照。 >&bold(){歴代サパ・インティ} >>&bold(){マチュ朝(第一次帝政)統治下} >>>初代~第151代 >>&bold(){カノミス王国総督領ヌエバ・カノミス統治下及びフィルモア合衆国統治下} >>>第151代~第157代 >>&bold(){ワイナ朝(第二帝政)統治下} >>>第157代~第164代 サパ・インティの継承条件は、前のサパ・インティの二等身以内の血縁者であり、卑属であることと定められている。 このため、近親婚が横行している。 **政治情勢 植民地時代におけるインティ人からの土地簒奪のよってカノミス人入植民は莫大な富を築き、今なお存続する大土地所有制度の下に独占する土地で大規模農園を営んでおり、その状況に対してインティ人は強い反感を抱いている。 しかし、現サパ・インティのキジャ・クイリュルは安易に同調せず、逆に国内の反入植民勢力の急先鋒によるカノミス人虐殺を予見し、7613年6月24日の夏至の太陽祭において即位と同時に神勅を宣布し、カノミス人入植民に対する保護を明確に打ち出した。 このことから、カノミス人にとっての権利の擁護者として絶大なカリスマ性を得ている。 また先代のスパーイが疫病に倒れて死去したことは、スパーイが軍人としての武勇以外は暗愚であったことに対する太陽神からの神罰であったと認識され、対比して彼女は舞踊を得意とし、美しく武勇も持つ経歴からアイユからも概ね好評価し、支持している。 とはいえ、キジャが立ち向かうべき問題は山積しており、苦難の道のりを進まねばならない。 **外交 外交政策としては、[[フィルモア=インティ戦争]]以来、潜在的な対立状態にあるフィルモア合衆国の脅威に対抗するため、イクファターナやシンガの列強諸国との関係を深化しつつあり、ソフィア王室を手本に婚姻外交も駆使する。 >&big(){&bold(){国交締結国}} >>[[カノミス王国]] >>>&bold(){【緊密】} >>>駐カノミス大使: 駐インティ大使: >>>元宗主国。かつての対立からは和解を果たし、現在は人的交流も盛んで政治経済面でも最重視する相手。ヤーディシア大戦の戦災に苦しむ同国を多方面で援助しつつ、軍事交流や教育交流を通じて同国の軍事ノウハウなどを学んでいる。 >>[[リントヴルム朝ヤード帝国]] >>>&bold(){【緊密】} >>>駐ヤード大使: 駐インティ大使 >>>古き歴史を持つ南イクファターナの偉大な帝国。帝国にとっての陰の支援者であり、政治経済面ともに強く結びついている。 >>[[フィルモア合衆国]] >>>&bold(){【対立】} >>>駐フィルモア大使: 駐インティ大使 >>>[[フィルモア=インティ戦争]]以来、相互に警戒する関係が続いている。国交は回復したが、国境には厳重な検問所が置かれ、鉄道網も軌間幅が異なり相互に繋がらない。 >>[[ソフィア王国]] >>>&bold(){【友好】} >>>駐ソフィア大使: 駐インティ大使: >>>ヤーディシア大戦で躍進した陸軍強国。また最大の貿易相手国としても関係を重視するが、同国軍のカノミス人虐殺疑惑を懸念している。 >>[[スルガ]] >>>&bold(){【友好】} >>>駐スルガ大使:[[ミフイ・ロカ>http://www65.atwiki.jp/yadohakoz/pages/157.html]] 駐インティ大使: >>>遥かに遠き小さな君主国だが、独立を勝ち取った海軍力は往年のカノミス王国海軍を想起させる精強さを誇る。近年ソフィア王国と並んで注目している。 >>[[ハダカンボ王国]] >>>&bold(){【友好】} >>>駐ハダカンボ大使: 駐インティ大使 >>>情熱と勇猛さを備え、開放的な文化を持つ赤道直下の君主国。全裸という風習は流石に戸惑いを覚えるが、王と人民の武勇によって独立を獲得した点は大いに共感できる。スッパダカ王家との親善のため、クイリュル王家の三女コリ・クイリュルをネイ王子の下に嫁がせる段取りを進めている。 >>[[フォンタニエ辺境伯国]] >>>&bold(){【友好】} >>>駐フォンタニエ大使: 駐インティ大使: >>>イクファターナ中央の天然要害に守られた小さき純潔の君主国。儚く可憐なものは害がなく、眺めているだけで癒される良きものだ。せめて悪意ある者に穢されることのないよう願いたい。 >>[[シンファナ=タンクレート共和国連合]] >>>&bold(){【友好】} >>>駐共和国連合大使: 駐インティ大使: >>>ヤーディシア大戦で蹂躙された国々が手を取り合って樹立した若き国。思想は過激に映るが、ともに口出し無用であるならば問題ない。 >>[[ジャーガルク・シャー国]] >>>&bold(){【警戒】} >>>駐ジャーガルク・シャー大使: 駐インティ大使: >>>東方の海の向こうに構える帝国。抱える多くの保護国の中には奴隷を買い入れる国家もあり、得体のしれなさを覚える。 >>[[レオネッサ王国]] >>>&bold(){【友好】} >>>駐レオネッサ大使: 駐インティ大使 >&big(){&bold(){国交非締結国}} >>[[カラシュ公国]] >>[[清河人民社会主義共和国]] >>[[ザルバチ海岸共和国]] *経済 帝国は農業国であり、鉱業国である。 農業は植民地時代に進められたプランテーション方式が中心であり、現在も大土地所有制度の下にカノミス人入植民が経営する大農園が多国籍企業と契約し、気候風土に適する商品作物を生産してイクファターナ諸国等に輸出し、逆に主食となる穀物の多くを輸入に頼るモノカルチャー経済である。 鉱業においては採掘権を貸し与えた多国籍企業の下に採掘が行われており、その賃料収入を帝国が得ている。 産業の機械化は進んでおらず、人的労働力に頼っており、国際水準から見て生産性は低めであり、旺盛な労働需要の下で失業率は低く抑えられているものの賃金も低いため、社会的貧困が問題化している。 また工業は未発達で、手工業が中心。そのため一次産品を輸出し、二次産品を輸入する垂直貿易であり、貿易収支は経常赤字である。 外需に依存しているために世界経済の景気に左右されやすく、帝国経済の安定性は極めて脆弱である。 **シュガーベルト カナロア大陸側のサトウダイコン単作地帯とグラニツァ大陸側のサトウキビ単作地帯の通称。粗糖のまま輸出される。 **スターチベルト カナロア大陸側のトウモロコシとジャガイモを主体とする単作地帯の通称。 国内主食用としてではなく国外輸出用であり、多くがスターチ(デンプン)に加工されることからこの通称がついた。 |>|>|COLOR(white):BGCOLOR(black):CENTER:&bold(){&big(){貿易}}| |>|~輸出品目|~輸出先(輸出量順)| |農林業分野|熱帯材/パーム油/天然ゴム/綿花/岩塩|[[ソフィア王国]]/[[スルガ]]/[[カノミス王国]]/[[フィルモア合衆国]]/[[リントヴルム朝ヤード帝国]]/[[立憲王政アーカルソン=リペルニア]]/[[フォンタニエ辺境伯国]]| |~|茶/サトウキビ(粗糖)/サトウダイコン(粗糖)/コーヒー豆/カカオ豆/バナナ/柑橘類|~| |~|マンゴー/アボガド/トウモロコシ/ジャガイモ/テキーラ/コーラ/ワイン|~| |工業分野|生糸/天然繊維織物(絹/綿/麻/羊毛)|[[カノミス王国]]/[[シンファナ=タンクレート共和国連合]]/[[フォンタニエ辺境伯国]]| |漁業分野|カタクチイワシ/スルメイカ/マダイ/メバチマグロ|[[ジャーガルク・シャー国]]/[[スルガ]]/[[シンファナ=タンクレート共和国連合]]/[[フォンタニエ辺境伯国]]| |鉱業分野|金/銀/銅/石炭/石油/天然ガス/ボーキサイト/タングステン/燐鉱|[[ソフィア王国]]/[[スルガ]]/[[カノミス王国]]/[[リントヴルム朝ヤード帝国]]/[[フィルモア合衆国]]/[[シンファナ=タンクレート共和国連合]]| |>|~輸入品目|~輸入元(輸入量順)| |農業林業分野|小麦/大豆/米/牛肉・豚肉類/ワイン/ビール/リンゴ/オリーブ油/乳製品/砂糖(精糖)|[[リントヴルム朝ヤード帝国]]/[[スルガ]]/[[ソフィア王国]]/[[ジャーガルク・シャー国]]/[[フィルモア合衆国]]| |工業分野|製紙/建材/合成繊維類(レーヨン)/機械類(時計など精密機械/発電機/紡績機やミシンなど製造機械他)/鉄鋼|[[ソフィア王国]]/[[スルガ]]/[[リントヴルム朝ヤード帝国]]/[[カノミス王国]]/[[フィルモア合衆国]]/[[立憲王政アーカルソン=リペルニア]]| |~|船舶/航空機/自動車/鉄道車両/軍用品|~| |鉱業分野|鉄鉱|[[リントヴルム朝ヤード帝国]]/[[レオネッサ王国]]/[[ジャーガルク・シャー国]]| **企業一覧 >&bold(){&big(){私企業}} >>&bold(){アレリャーノ・カノミス:アレリャーノ・インティ農園} >>ペールに本店を置くカノミス王国の名門貴族アレリャーノ子爵家が創業した高級菓子メーカー。 >>ヌエバ・カノミスで多くの農園を経営し、大失地後で沈みゆく王国を尻目に、インティ帝国でのカカオ農園を拡大し、イクファターナ諸国富裕層のチョコレート菓子ブームに乗って一時はカノミス王室をも超える財産を所有していたとされ、慈善事業を通じてチョコラーテ子爵の愛称で親しまれた。 >>主要な販路先はフィルモア合衆国やリントヴルム朝ヤード帝国、ソフィア王国、スルガなどである。 >>しかし、現在のアレリャーノ子爵は黒い噂を漂わせており、また同業企業の台頭によって市場シェアを奪われて陰りを見せつつある。 >>&bold(){浄火明神:インティ水力ダム発電運営部} >>スルガ随一のインフラメーカー。水力発電において特に安心の実績と定評がある。 >&bold(){&big(){国営企業}} >>&bold(){インティ国営鉄道} >>カナロア東部線とグラニツァ北部線の二路線を運営し、海峡間を結ぶ鉄道連絡船を運航する。 *社会 典型的な多産多死社会であり、出生率は4.5。義務教育ではないため、識字率が50%台と極めて低い。 公用語は、第一にインティ語、第二にカノミス語を採用している。 宗教は古来からの太陽神信仰と、カノミス王国から伝播した円十字教があるが、棲み分けはできており、インティ人は太陽神の信徒、カノミス人は円十字教の信徒である。 **国民 >&bold(){インティ人} >人口の65%を占める先住民人種で、インティ語を母言語とする。褐色肌と尖ったエルフのような長耳が特徴。 >寿命は通常の人類よりも短く、50年~60年とされ、13歳で成人と見做される。成人直後の美しさを保ち、老いることなく死ぬ。 >妊娠能力も高く、妊娠から約5か月で出産に至る。また双卵生児率も高い。 >カノミス人と結婚して子を成した場合、その子もインティ人同様に短命であるが、二世代目(孫)からは元に戻る。 >&bold(){カノミス人} >人口の30%を占めるカノミス王国総督領ヌエバ・カノミス統治下に渡航し定住したカノミス人で、カノミス語を母言語とする。 >帝国の独立時に帰化して帝国民として認められており、現在は孫世代に交代し、インティ人等とのハーフやクォーターも増加している。また大土地所有制度による大農園経営主であるため、殆どが富裕層である。 >&bold(){諸先住亜人種} **宗教 >&bold(){太陽神信仰} >インティ(太陽神)を中心とする多神教。 >太陽神は豊穣と武勇を掌り、帝国の征服した土地は全て太陽神に捧げる物であるとされることから、領土拡大の根拠に使われた。 >世界を天、地、底の三界に分類し、上空世界ほど神聖であるという教義に基づいて黄金のピラミッドが礼拝施設として各地に建造される。また都市の構造も高所ほど貴族が住み、低所に平民が住むようになっている。 >そして、夏至、冬至、春分、秋分の年四回開かれる太陽祭においてサパ・インティが祭主となって、祈祷と舞踊を黄金のピラミッドの頂上で披露し、貢物を奉納する。 >また山岳は神聖な場所であり、立ち入りを禁じられる。 >&bold(){円十字教} **教育 公教育は整備されておらず、就学は義務でもなければ権利でもない。 したがってインティ人の多くは未就学であり、僅かな富裕層のみが子のためにガヴァネスと呼ばれる家庭教師を雇う。 一方でカノミス人の場合は、同様にガヴァネスを雇うか、あるいは共立したカノミス人学校に通わせるかの選択肢があり、識字率は100%で教養も高い。 近年は富国強兵のために高等教育の必要性を認識し、カノミス王国の王立ペール大学と協定で提携し、資金援助の代わりに多数の留学生を派遣している。 *軍事 スーユごとの私軍を廃止し、近代的な国軍に統合。徴兵制を採用し、予備役を備える。 **陸軍 >&bold(){北部方面軍} >兵員数:3万人 >騎兵師団1/砲兵師団1/歩兵師団1 >&bold(){中央方面軍} >>兵員数:12万人 >>機甲師団1/騎兵師団2/砲兵師団2/歩兵師団2 >&bold(){南部方面軍} >>兵員数:8万人 >>機甲師団1/騎兵師団1/砲兵師団1/歩兵師団2 **海軍 >&bold(){東大洋方面艦隊} >>兵員数:7万人 >>所属艦数:71(戦艦3/巡洋艦8/駆逐艦15/輸送艦10/魚雷艇35) >&bold(){西大洋方面艦隊} >>兵員数:5万人 >>所属艦数:40(巡洋艦5/駆逐艦10/輸送艦5/魚雷艇20) **アリケパイ王立海軍士官教練所 *歴史 >&u(){&bold(){&big(){4353年-7255年 マチュ朝(第一帝政)統治下}}} >>マチュ朝は、建国したグラニツァ大陸北部(62,63)から徐々に領土を拡大し、全盛期にカナロア大陸東部(89,90,91,92,93)を手中に収めた。 >>しかしながら、カノミス人航海者の到達によって揺さぶられ、同国の仕掛けた[[新大陸征服戦争]](7247年-7255年)に敗北し、カノミス王国総督領ヌエバ・カノミスの一部として編入され、東カナロア諸州と北グラニツァ諸州に切り分けられた。 >&u(){&big(){&bold(){7255年-7504年 カノミス王国総督領ヌエバ・カノミス統治下}}} >>ヌエバ・カノミスでの金銀の採掘や大規模な農園における農作物の生産は、カノミス王国本国の国庫と経済を大いに潤し、沈まぬ太陽と謳われた同国の黄金期に寄与した一方でインティ人に対する土地簒奪が横行し、苦境を強いられることとなった。 >>そして、そのカノミス王国本国の黄金期もそう長くは続かず、ヤードやアトリオンなどが海軍力を育成して海洋貿易業で台頭し始め、挽回の必要性を感じた総督はレオノーラ王后の意向に従わずに、本国財政を強化するために植民地に対する重税を敷いた。 >>これが原因となって入植民側と本国との亀裂に発展し、[[フィルモア独立戦争]](7500年-7504年)が勃発した。 >>ヤードとアトリオンの支援の下で独立義勇軍が組織され、インティ人もこれに加わった。この結果、海と陸双方で敗戦を重ねたカノミス王国は植民地支配から手を引かざるを得なくなり、この大失地を皮切りに斜陽時代へと向かっていくこととなる。 >&u(){&big(){&bold(){7504年-7518年 フィルモア合衆国統治下}}} >>それに代わって建国されたフィルモア合衆国は多民族社会を理念に据えた連邦制を定めるも、差別や民族意識の違いから先住民社会と入植民社会の統合に難航。特に合衆国内でも多くの入植者が居住し、商業、工業化に拍車をかける西部諸州に対して、大土地所有制度に基づいて少数の入植者の下に先住民と奴隷が農業の労働力として酷使される東部諸州は、格段に経済面で劣っていた。 >>――合衆国には二つの国がある、という当時の合衆国大統領が零すほどで、不満を燻らせていたインティ人の離反はついに決定的となり、インティ帝国として独立を宣言すると、直ちに合衆国は鎮圧に動いて[[フィルモア=インティ戦争]](7514年-7518年)が勃発した。 >>13万対9万という戦力差から合衆国側の勝利が確実視されていたが、合衆国の圧勝を好ましく思わないイクファターナ諸国の間に国際的な政治力学が働いたことを背景にして、インティ人は強力な援助を得る。 >>さらに有能なカノミス人戦術教導官の下で帝国海軍の教練は良質に行われており、合衆国海軍は本土進攻を目論んで敢行したもののワタナ海峡沖海戦で数隻を沈められた上に旗艦を拿捕されるという大打撃を被り、戦況は一進一退の膠着状態となる。 >>イクファターナ・シンガ間の最短経路であるワタナ海峡の航路が長期間閉ざされることによる悪影響を懸念するヤード、、アトリオンに加え元宗主国のカノミス王国が仲介を行い、合衆国と帝国はペール講和条約を締結。合衆国は先住民の権利を保障し、帝国は入植民の権利を保障することを相互に約し、また帝国の独立が承認された。 >&u(){&big(){&bold(){7518年-現在 ワイナ朝(第二帝政)統治下}}} >>現サパ・インティであるキジャ・クイリュルは、カノミス人入植民とインティ人との融和社会の構築に精を出しているが、カノミス人に抱くインティ人の恩讐は、植民地時代における土地収奪行為が根本にあり、現在も土地所有制度の下にカノミス人の土地の独占が維持されていることもあって、道筋は立っていない。
|>|~&big(){インティ帝国}| |>|~Inti Sapasuyo| |>|~Imperio Inti| |>|~&image(Nationalflag1.png,,height150)| |領土|グラニツァ大陸北部(62,63)| |~|カナロア大陸東部(89,90,91,92,93)| |首都|ソンコ| |最大都市|アリケパイ| |国民総人口|約2,000万人| |人種構成|インティ人:65%| |~|カノミス人:30%| |~|諸先住民系亜人種:5%| |第一公用語|インティ語| |第二公用語|カノミス語| |宗教|[[太陽神信仰]]| |~|[[円十字教]]| |国家元首|[[キジャ・クイリュル]]| |即位|7613年6月24日~| |政体|【帝国‐Empire‐】| |~|【合議制‐Collegiality‐】| |~|【封建制-Feudalism-】| |~|【領邦制‐Territorium‐】| |主産業|【農業‐Agriculture‐】| |~|【鉱業‐Mining‐】| |通貨|プラタ| |独立宣言|7518年11月14日| |関連記事|[[インティ帝国の人物]]| |~|[[新大陸征服戦争]]| |~|[[フィルモア独立戦争]]| |~|[[フィルモア=インティ戦争]]| インティ帝国は、サパ・インティを国家元首に戴く君主制国家。 4353年-7255年まで存続したマチュ朝(第一帝政)と7518年に[[フィルモア合衆国]]から分離独立して成立したワイナ朝(第二帝政)の二つがあり、本記事ではワイナ朝を主に解説する。 二世紀半ほどもカノミス王国の植民地であったため、入植者と共にカノミスの文化も多く移入されており、ワイナ朝は純粋なインティ人のマチュ朝と比較して異なる国家を形作りつつある。 *国土 帝国の領域はカナロア大陸とグラニツァ大陸の二つの新大陸に及んでおり、南は赤道付近、北は極圏付近にまで至る。このため、気候帯は熱帯、亜熱帯、温帯、亜寒帯、寒帯全てを有する。 内陸地の山岳、高地を除いて全体の特徴としては湿潤。草原帯から針葉樹林帯、熱帯雨林帯までの植生帯が見られる。 植民地時代において急速に耕地化が進んでおり、グラニツァ大陸側の国土は既に8割近くが耕地である。 **地域構成 帝国はグワカ、メトル、ティンカ、チレの四つのスーユが国土を構成している。 #region >&bold(){ソンコ} >63北付近に位置する帝国の首都。人口は約200万人。高地上に築かれた円形放射状に広がる石造りの都市であり、中央の黄金区と東西南北の四区によって街区が構成される。 >黄金区には宮殿を始めとする国政に不可欠な施設が集められる。 >&bold(){グワカ・スーユ} >62,63の範囲を行政領域とするスーユ。域内人口は約600万人。大半を熱帯雨林が覆う。 >>&bold(){ラキラキ} >>グワカ・スーユの中心都市で、人口約150万人。カノミス植民地時代はシダの生い茂る湿地帯を開拓して作られたことから、ペトリコールと呼ばれていた。 >&bold(){メトル・スーユ} >92,93を範囲を行政領域とするスーユ。域内人口は約500万人。大草原地帯が広がる。 >>&bold(){アリケパイ} >>メトル半島の先端に位置するメトル・スーユの中心都市で、人口約200万人。カノミス人が最初期に征服した都市でもあり、カノミス植民地時代にはプエルタ・デル・ソル・コスタと呼ばれ、アリケパイ河の河口に位置し、南フィルモア湾とワタナ海峡に面する海上交通の要衝として発展した。また現在も重要な港湾都市としての役割を担う。 >>フィルモア=インティ戦争で活躍した一等戦列艦コン・ティキ・ビラコチャ号は戦勝記念艦として着底したままの状態で保存されている。 >&bold(){ティンカ・スーユ} >90,91の範囲を行政領域とするスーユ。域内人口は約400万人。透水性の高い火山性軽石層の地質の丘陵地が広がる。 >>&bold(){カントゥタ} >>丘陵の合間の渓谷に築かれた街。カノミス王国本国のダリと似た穏やかな気候風土を有していることから、カノミス植民地時代にはヌエバ・ダリと命名され、多くの入植民が移住した。 >>ブドウ栽培に適することから、カノミス人が挙ってブドウ農園を作り、赤のワイン醸造を始めたことで、現在はヌエバ・ダリという名が赤ワイン産地として世界的にも著名であり、ブランド名として使われる。 >&bold(){チレ・スーユ} >89の範囲を行政領域とするスーユ。域内人口は約300万人。ベンティスカ山脈を背に針葉樹林の覆う大平原が広がる。 >>&bold(){ユラック} >>チレ・スーユの中心都市で、人口約50万人。冬季になると全面凍結するリテ湖の湖畔にあり、奇妙な形状の氷柱が立つことから、カノミス植民地時代にはカランバノと称された。 #endregion *政治体制 サパ・インティは国家元首であるが、太陽祭においての国家祭主としての位置づけが強く、為政者としては太陽祭の場において行使できる神勅を除いて専権を有さない。 スーユの下にアイユと呼ばれる合議制共同体が組織され、アイユのクラカ(長)により域内自治を行う。 サパ・インティと各スーユのクラカとの合議により国政が執られる。 **政府 ***国家元首 >&bold(){第164代サパ・インティ} >>[[キジャ・クイリュル]] 詳細は[[個人ページ>http://www65.atwiki.jp/yadohakoz/pages/153.html]]参照。 >&bold(){歴代サパ・インティ} >>&bold(){マチュ朝(第一次帝政)統治下} >>>初代~第151代 >>&bold(){カノミス王国総督領ヌエバ・カノミス統治下及びフィルモア合衆国統治下} >>>第151代~第157代 >>&bold(){ワイナ朝(第二帝政)統治下} >>>第157代~第164代 サパ・インティの継承条件は、前のサパ・インティの二等身以内の血縁者であり、卑属であることと定められている。 このため、近親婚が横行している。 **政治情勢 植民地時代におけるインティ人からの土地簒奪のよってカノミス人入植民は莫大な富を築き、今なお存続する大土地所有制度の下に独占する土地で大規模農園を営んでおり、その状況に対してインティ人は強い反感を抱いている。 しかし、現サパ・インティのキジャ・クイリュルは安易に同調せず、逆に国内の反入植民勢力の急先鋒によるカノミス人虐殺を予見し、7613年6月24日の夏至の太陽祭において即位と同時に神勅を宣布し、カノミス人入植民に対する保護を明確に打ち出した。 このことから、カノミス人にとっての権利の擁護者として絶大なカリスマ性を得ている。 また先代のスパーイが疫病に倒れて死去したことは、スパーイが軍人としての武勇以外は暗愚であったことに対する太陽神からの神罰であったと認識され、対比して彼女は舞踊を得意とし、美しく武勇も持つ経歴からアイユからも概ね好評価し、支持している。 とはいえ、キジャが立ち向かうべき問題は山積しており、苦難の道のりを進まねばならない。 **外交 外交政策としては、[[フィルモア=インティ戦争]]以来、潜在的な対立状態にあるフィルモア合衆国の脅威に対抗するため、イクファターナやシンガの列強諸国との関係を深化しつつあり、ソフィア王室を手本に婚姻外交も駆使する。 >&big(){&bold(){国交締結国}} >>[[カノミス王国]] >>>&bold(){【緊密】} >>>駐カノミス大使: 駐インティ大使: >>>元宗主国。かつての対立からは和解を果たし、現在は人的交流も盛んで政治経済面でも最重視する相手。ヤーディシア大戦の戦災に苦しむ同国を多方面で援助しつつ、軍事交流や教育交流を通じて同国の軍事ノウハウなどを学んでいる。 >>[[リントヴルム朝ヤード帝国]] >>>&bold(){【緊密】} >>>駐ヤード大使: 駐インティ大使 >>>古き歴史を持つ南イクファターナの偉大な帝国。帝国にとっての陰の支援者であり、政治経済面ともに強く結びついている。 >>[[フィルモア合衆国]] >>>&bold(){【対立】} >>>駐フィルモア大使: 駐インティ大使 >>>[[フィルモア=インティ戦争]]以来、相互に警戒する関係が続いている。国交は回復したが、国境には厳重な検問所が置かれ、鉄道網も軌間幅が異なり相互に繋がらない。 >>[[ソフィア王国]] >>>&bold(){【友好】} >>>駐ソフィア大使: 駐インティ大使: >>>ヤーディシア大戦で躍進した陸軍強国。また最大の貿易相手国としても関係を重視するが、同国軍のカノミス人虐殺疑惑を懸念している。 >>[[スルガ]] >>>&bold(){【友好】} >>>駐スルガ大使:[[ミフイ・ロカ>http://www65.atwiki.jp/yadohakoz/pages/157.html]] 駐インティ大使: >>>遥かに遠き小さな君主国だが、独立を勝ち取った海軍力は往年のカノミス王国海軍を想起させる精強さを誇る。近年ソフィア王国と並んで注目している。 >>[[ハダカンボ王国]] >>>&bold(){【友好】} >>>駐ハダカンボ大使: 駐インティ大使 >>>情熱と勇猛さを備え、開放的な文化を持つ赤道直下の君主国。全裸という風習は流石に戸惑いを覚えるが、王と人民の武勇によって独立を獲得した点は大いに共感できる。スッパダカ王家との親善のため、クイリュル王家の三女コリ・クイリュルをネイ王子の下に嫁がせる段取りを進めている。 >>[[フォンタニエ辺境伯国]] >>>&bold(){【友好】} >>>駐フォンタニエ大使: 駐インティ大使: >>>イクファターナ中央の天然要害に守られた小さき純潔の君主国。儚く可憐なものは害がなく、眺めているだけで癒される良きものだ。せめて悪意ある者に穢されることのないよう願いたい。 >>[[シンファナ=タンクレート共和国連合]] >>>&bold(){【友好】} >>>駐共和国連合大使: 駐インティ大使: >>>ヤーディシア大戦で蹂躙された国々が手を取り合って樹立した若き国。思想は過激に映るが、ともに口出し無用であるならば問題ない。 >>[[ジャーガルク・シャー国]] >>>&bold(){【警戒】} >>>駐ジャーガルク・シャー大使: 駐インティ大使: >>>東方の海の向こうに構える帝国。抱える多くの保護国の中には奴隷を買い入れる国家もあり、得体のしれなさを覚える。 >>[[レオネッサ王国]] >>>&bold(){【友好】} >>>駐レオネッサ大使: 駐インティ大使 >&big(){&bold(){国交非締結国}} >>[[カラシュ公国]] >>[[清河人民社会主義共和国]] >>[[ザルバチ海岸共和国]] *経済 帝国は農業国であり、鉱業国である。 農業は植民地時代に進められたプランテーション方式が中心であり、現在も大土地所有制度の下にカノミス人入植民が経営する大農園が多国籍企業と契約し、気候風土に適する商品作物を生産してイクファターナ諸国等に輸出し、逆に主食となる穀物の多くを輸入に頼るモノカルチャー経済である。 鉱業においては採掘権を貸し与えた多国籍企業の下に採掘が行われており、その賃料収入を帝国が得ている。 産業の機械化は進んでおらず、人的労働力に頼っており、国際水準から見て生産性は低めであり、旺盛な労働需要の下で失業率は低く抑えられているものの賃金も低いため、社会的貧困が問題化している。 また工業は未発達で、手工業が中心。そのため一次産品を輸出し、二次産品を輸入する垂直貿易であり、貿易収支は経常赤字である。 外需に依存しているために世界経済の景気に左右されやすく、帝国経済の安定性は極めて脆弱である。 **シュガーベルト カナロア大陸側のサトウダイコン単作地帯とグラニツァ大陸側のサトウキビ単作地帯の通称。粗糖のまま輸出される。 **スターチベルト カナロア大陸側のトウモロコシとジャガイモを主体とする単作地帯の通称。 国内主食用としてではなく国外輸出用であり、多くがスターチ(デンプン)に加工されることからこの通称がついた。 |>|>|COLOR(white):BGCOLOR(black):CENTER:&bold(){&big(){貿易}}| |>|~輸出品目|~輸出先(輸出量順)| |農林業分野|熱帯材/パーム油/天然ゴム/綿花/岩塩|[[ソフィア王国]]/[[スルガ]]/[[カノミス王国]]/[[フィルモア合衆国]]/[[リントヴルム朝ヤード帝国]]/[[立憲王政アーカルソン=リペルニア]]/[[フォンタニエ辺境伯国]]| |~|茶/サトウキビ(粗糖)/サトウダイコン(粗糖)/コーヒー豆/カカオ豆/バナナ/柑橘類|~| |~|マンゴー/アボガド/トウモロコシ/ジャガイモ/テキーラ/コーラ/ワイン|~| |工業分野|生糸/天然繊維織物(絹/綿/麻/羊毛)|[[カノミス王国]]/[[シンファナ=タンクレート共和国連合]]/[[フォンタニエ辺境伯国]]| |漁業分野|カタクチイワシ/スルメイカ/マダイ/メバチマグロ|[[ジャーガルク・シャー国]]/[[スルガ]]/[[シンファナ=タンクレート共和国連合]]/[[フォンタニエ辺境伯国]]| |鉱業分野|金/銀/銅/石炭/石油/天然ガス/ボーキサイト/タングステン/燐鉱|[[ソフィア王国]]/[[スルガ]]/[[カノミス王国]]/[[リントヴルム朝ヤード帝国]]/[[フィルモア合衆国]]/[[シンファナ=タンクレート共和国連合]]| |>|~輸入品目|~輸入元(輸入量順)| |農業林業分野|小麦/大豆/米/牛肉・豚肉類/ワイン/ビール/リンゴ/オリーブ油/乳製品/砂糖(精糖)|[[リントヴルム朝ヤード帝国]]/[[スルガ]]/[[ソフィア王国]]/[[ジャーガルク・シャー国]]/[[フィルモア合衆国]]| |工業分野|製紙/建材/合成繊維類(レーヨン)/機械類(時計など精密機械/発電機/紡績機やミシンなど製造機械他)/鉄鋼|[[ソフィア王国]]/[[スルガ]]/[[リントヴルム朝ヤード帝国]]/[[カノミス王国]]/[[フィルモア合衆国]]/[[立憲王政アーカルソン=リペルニア]]| |~|船舶/航空機/自動車/鉄道車両/軍用品|~| |鉱業分野|鉄鉱|[[リントヴルム朝ヤード帝国]]/[[レオネッサ王国]]/[[ジャーガルク・シャー国]]| **企業一覧 >&bold(){&big(){私企業}} >>&bold(){アレリャーノ・カノミス:アレリャーノ・インティ農園} >>ペールに本店を置くカノミス王国の名門貴族アレリャーノ子爵家が創業した高級菓子メーカー。 >>ヌエバ・カノミスで多くの農園を経営し、大失地後で沈みゆく王国を尻目に、インティ帝国でのカカオ農園を拡大し、イクファターナ諸国富裕層のチョコレート菓子ブームに乗って一時はカノミス王室をも超える財産を所有していたとされ、慈善事業を通じてチョコラーテ子爵の愛称で親しまれた。 >>主要な販路先はフィルモア合衆国やリントヴルム朝ヤード帝国、ソフィア王国、スルガなどである。 >>しかし、現在のアレリャーノ子爵は黒い噂を漂わせており、また同業企業の台頭によって市場シェアを奪われて陰りを見せつつある。 >>&bold(){浄火明神:インティ水力ダム発電運営部} >>スルガ随一のインフラメーカー。水力発電において特に安心の実績と定評がある。 >&bold(){&big(){国営企業}} >>&bold(){インティ国営鉄道} >>カナロア東部線とグラニツァ北部線の二路線を運営し、海峡間を結ぶ鉄道連絡船を運航する。 *社会 典型的な多産多死社会であり、出生率は4.5。義務教育ではないため、識字率が50%台と極めて低い。 公用語は、第一にインティ語、第二にカノミス語を採用している。 宗教は古来からの太陽神信仰と、カノミス王国から伝播した円十字教があるが、棲み分けはできており、インティ人は太陽神の信徒、カノミス人は円十字教の信徒である。 **国民 >&bold(){インティ人} >人口の65%を占める先住民人種で、インティ語を母言語とする。褐色肌と尖ったエルフのような長耳が特徴。 >寿命は通常の人類よりも短く、50年~60年とされ、13歳で成人と見做される。成人直後の美しさを保ち、老いることなく死ぬ。 >妊娠能力も高く、妊娠から約5か月で出産に至る。また双卵生児率も高い。 >カノミス人と結婚して子を成した場合、その子もインティ人同様に短命であるが、二世代目(孫)からは元に戻る。 >&bold(){カノミス人} >人口の30%を占めるカノミス王国総督領ヌエバ・カノミス統治下に渡航し定住したカノミス人で、カノミス語を母言語とする。 >帝国の独立時に帰化して帝国民として認められており、現在は孫世代に交代し、インティ人等とのハーフやクォーターも増加している。また大土地所有制度による大農園経営主であるため、殆どが富裕層である。 >&bold(){諸先住亜人種} **宗教 >&bold(){太陽神信仰} >インティ(太陽神)を中心とする多神教。 >太陽神は豊穣と武勇を掌り、帝国の征服した土地は全て太陽神に捧げる物であるとされることから、領土拡大の根拠に使われた。 >世界を天、地、底の三界に分類し、上空世界ほど神聖であるという教義に基づいて黄金のピラミッドが礼拝施設として各地に建造される。また都市の構造も高所ほど貴族が住み、低所に平民が住むようになっている。 >そして、夏至、冬至、春分、秋分の年四回開かれる太陽祭においてサパ・インティが祭主となって、祈祷と舞踊を黄金のピラミッドの頂上で披露し、貢物を奉納する。 >また山岳は神聖な場所であり、立ち入りを禁じられる。 >&bold(){円十字教} **教育 公教育は整備されておらず、就学は義務でもなければ権利でもない。 したがってインティ人の多くは未就学であり、僅かな富裕層のみが子のためにガヴァネスと呼ばれる家庭教師を雇う。 一方でカノミス人の場合は、同様にガヴァネスを雇うか、あるいは共立したカノミス人学校に通わせるかの選択肢があり、識字率は100%で教養も高い。 近年は富国強兵のために高等教育の必要性を認識し、カノミス王国の王立ペール大学と協定で提携し、資金援助の代わりに多数の留学生を派遣している。 *軍事 スーユごとの私軍を廃止し、近代的な国軍に統合。徴兵制を採用し、予備役を備える。 **陸軍 >&bold(){北部方面軍} >兵員数:3万人 >騎兵師団1/砲兵師団1/歩兵師団1 >&bold(){中央方面軍} >兵員数:12万人 >>機甲師団1/騎兵師団2/砲兵師団2/歩兵師団2 >&bold(){南部方面軍} >兵員数:8万人 >>機甲師団1/騎兵師団1/砲兵師団1/歩兵師団2 **海軍 >&bold(){東大洋方面艦隊} >兵員数:7万人 >所属艦数:71(戦艦3/巡洋艦8/駆逐艦15/輸送艦10/魚雷艇35) >&bold(){西大洋方面艦隊} >兵員数:5万人 >所属艦数:40(巡洋艦5/駆逐艦10/輸送艦5/魚雷艇20) **アリケパイ王立海軍士官教練所 *歴史 >&u(){&bold(){&big(){4353年-7255年 マチュ朝(第一帝政)統治下}}} >>マチュ朝は、建国したグラニツァ大陸北部(62,63)から徐々に領土を拡大し、全盛期にカナロア大陸東部(89,90,91,92,93)を手中に収めた。 >>しかしながら、カノミス人航海者の到達によって揺さぶられ、同国の仕掛けた[[新大陸征服戦争]](7247年-7255年)に敗北し、カノミス王国総督領ヌエバ・カノミスの一部として編入され、東カナロア諸州と北グラニツァ諸州に切り分けられた。 >&u(){&big(){&bold(){7255年-7504年 カノミス王国総督領ヌエバ・カノミス統治下}}} >>ヌエバ・カノミスでの金銀の採掘や大規模な農園における農作物の生産は、カノミス王国本国の国庫と経済を大いに潤し、沈まぬ太陽と謳われた同国の黄金期に寄与した一方でインティ人に対する土地簒奪が横行し、苦境を強いられることとなった。 >>そして、そのカノミス王国本国の黄金期もそう長くは続かず、ヤードやアトリオンなどが海軍力を育成して海洋貿易業で台頭し始め、挽回の必要性を感じた総督はレオノーラ王后の意向に従わずに、本国財政を強化するために植民地に対する重税を敷いた。 >>これが原因となって入植民側と本国との亀裂に発展し、[[フィルモア独立戦争]](7500年-7504年)が勃発した。 >>ヤードとアトリオンの支援の下で独立義勇軍が組織され、インティ人もこれに加わった。この結果、海と陸双方で敗戦を重ねたカノミス王国は植民地支配から手を引かざるを得なくなり、この大失地を皮切りに斜陽時代へと向かっていくこととなる。 >&u(){&big(){&bold(){7504年-7518年 フィルモア合衆国統治下}}} >>それに代わって建国されたフィルモア合衆国は多民族社会を理念に据えた連邦制を定めるも、差別や民族意識の違いから先住民社会と入植民社会の統合に難航。特に合衆国内でも多くの入植者が居住し、商業、工業化に拍車をかける西部諸州に対して、大土地所有制度に基づいて少数の入植者の下に先住民と奴隷が農業の労働力として酷使される東部諸州は、格段に経済面で劣っていた。 >>――合衆国には二つの国がある、という当時の合衆国大統領が零すほどで、不満を燻らせていたインティ人の離反はついに決定的となり、インティ帝国として独立を宣言すると、直ちに合衆国は鎮圧に動いて[[フィルモア=インティ戦争]](7514年-7518年)が勃発した。 >>13万対9万という戦力差から合衆国側の勝利が確実視されていたが、合衆国の圧勝を好ましく思わないイクファターナ諸国の間に国際的な政治力学が働いたことを背景にして、インティ人は強力な援助を得る。 >>さらに有能なカノミス人戦術教導官の下で帝国海軍の教練は良質に行われており、合衆国海軍は本土進攻を目論んで敢行したもののワタナ海峡沖海戦で数隻を沈められた上に旗艦を拿捕されるという大打撃を被り、戦況は一進一退の膠着状態となる。 >>イクファターナ・シンガ間の最短経路であるワタナ海峡の航路が長期間閉ざされることによる悪影響を懸念するヤード、、アトリオンに加え元宗主国のカノミス王国が仲介を行い、合衆国と帝国はペール講和条約を締結。合衆国は先住民の権利を保障し、帝国は入植民の権利を保障することを相互に約し、また帝国の独立が承認された。 >&u(){&big(){&bold(){7518年-現在 ワイナ朝(第二帝政)統治下}}} >>現サパ・インティであるキジャ・クイリュルは、カノミス人入植民とインティ人との融和社会の構築に精を出しているが、カノミス人に抱くインティ人の恩讐は、植民地時代における土地収奪行為が根本にあり、現在も土地所有制度の下にカノミス人の土地の独占が維持されていることもあって、道筋は立っていない。

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