フォンタニエ辺境伯国

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|国名|フォンタニエ辺境伯国| |公用語|ラパルナ語、リンディス語、ヤード語| |首都|ヴェイユ| |国家元首|ミシェル・フォンタニエ辺境伯| |通貨|フロン|  イクファターナとシンガを分かつ山脈の中に存在する、亜人種による単一民族国家。しかし地理的要因による外部との連絡手段の乏しさと内向的な民族的性格に加え、西ヤード帝国の1領邦が起源である関係上、西ヤード帝国の滅亡で資料が散逸した。その結果長い間既に民族自体が滅亡していると考えられ、『幻の亜人種国家』として知られていた。 *国旗 #image(moonrabbit.jpg) *歴史 -ラパルナ族の起源  伝承によれば、ラパルナ族はタヴェリア大陸中央の山脈地帯を居住域としていたとされる、月兎族から枝分かれした民族である。この『月兎族』は現在世界に散らばっている兎人の祖先とみられる民族である。 -タヴェリアにおけるラパルナ族  ラパルナ族は中央山脈から離れた後、タヴェリア南方に王国を建国した。この頃は男性が王位に就いていた事などから、男女比が歪では無かったとされる。王国はタヴェリア南方の豊かな平野と南洋海によって安定した基盤を持っていたと考えられている。ある意味ではこの頃が一番ラパルナ族にとっては最盛期であるのかもしれない。 -ヤード帝国への移住  時代が進むにつれて周囲の他種族からの侵攻により王国は衰退していった。それと同時期にヤード帝国が勢力を拡大。力が弱い上に美人が多かったラパルナ族はすぐに目を付けられ、同帝国により忽ち征服されてしまった。ラパルナ族は奴隷として帝国に拉致のような形で強制的に移住させられた。この時に殆どの男性が不要として殺されたと考えられ、この移住を境目にラパルナ族の男女比は極端なものになってしまった。 -亜人狩りから逃れて  ヤード帝国でのラパルナ族はその美貌を活かした娼婦になる者が多かった。多くのヤード貴族はラパルナ族を愛好し、特に王国征服時のヤード皇帝シュレヌスは特に気に入っていたと言われ、ヤード帝国内の亜人種の中では比較的待遇は良かったようである。しかし円十字教の広まりと共に亜人種に対する排斥運動、即ち「亜人狩り」が始まり比較的待遇の良かったラパルナ族にもその魔の手が伸びるようになった。東西ヤードに分割され、ヤード帝国の国力が落ちると更にこれが激しさを増した。これに危機感を覚えた当時のラパルナ族長アリアナ・フォンタニエは西ヤード帝国皇帝に無人地帯とされていた中央山脈の開拓を志願。「亜人狩り」を推進し、亜人種を遠方に追放する政策を進めていた皇帝は政策が大きく前進する提案としてこれを認可。アリアナに辺境伯位を授けた。これが辺境伯国の開闢である。ラパルナ族が北方へと旅を続ける最中の4304年、西ヤード帝国は滅亡し、ラパルナ族による中央山脈開拓に関わる史料も散逸した。国際的に知られている史料ではここまでがラパルナ族の歴史であり、ラパルナ族は『北方に消えた亜人種族』として知られていた。 -山脈の開拓  山脈地帯に辿り着いたラパルナ族は更にその奥へと険しい山々を縫うように進み、その最奥の谷間を開拓の拠点とした。この地が現在の首都ヴェイユでその名は初代辺境伯となったアリアナと共にラパルナ族を導き、最期は山脈を目前にして力尽きたアリアナの盟友、サンドリーヌ・ヴェイユから採られている。ラパルナ族は西ヤード帝国が既に滅亡している事も知らずにその命を守り、山脈地帯の開拓に取り組み始めた。その間、実に約3千年。気の遠くなるような永い年月であったが大きな内乱や外部からの侵攻は無かったとされる。理由としては長い流浪により民族としての団結力が非常に高かった事と、7000~8000m級の高く険しい山々に阻まれ誰もその地を欲しいとも思わなかった事などが挙げられる。 -「発見」 -大戦と現在 *政治  国家元首たる辺境伯は辺境伯国基本法(憲法に相当する)において「辺境伯国の象徴且つ月兎円十字教会の主教」と定義され、「国家存亡に関わる状況下において国家を総攬する権利」を保有するとされる。この国家総攬権は後述する内閣と議会が機能を停止した時に発動すると規定されている。  議会は一院制で、「山岳議会」と称する。定数は51で任期は6年。選挙は、25議席を比例代表制の全国区から、25議席を5つの選挙区から5名ずつ選出し、残りの1議席は5つの選挙区の落選者の中で惜敗率が最も高い1名が選ばれる、「敗者復活枠」である。 *軍事  大戦中に中央同盟国側が残したリンディスヴァート製の兵器を主に運用している小規模な軍隊である親衛軍と昔からの山馬鳥・飛行馬鳥を用いた騎馬兵隊、そして大戦末期に活動していた国内パルチザンが母体となって設立された国境警備隊が存在する。昔からの軍人たちによる"軍人派"、大戦期にスルガに亡命しその後帰国した"スルガ派"、大戦後期から東ヤードによる傀儡体制に反発し活動を始めた国内パルチザンによる"パルチ派"の3つの派閥が存在し、"軍人派"は親リンディス的で"スルガ派"は文字通り親スルガ的である。"パルチ派"は中立的であるが、現在パルチ派を率いる国境警備隊々長のローズモンド・ロロットがスルガとのパイプ役を担っている現辺境伯の姉であるヴィヴィアンヌと懇意にしている影響で、ややスルガ寄りになっている。更にリンディスヴァートの重工業が大戦で大きなダメージを負ってしまっている為、スルガ派とパルチ派の主導でスルガ製の兵器の輸入が始まっている。 *外交 |国名|対外感情|友好度|備考| |[[ハダカンボ王国]]|南方からの来訪者。私たちの親類と共にいるならば良い国なのだろう|BGCOLOR(#89c3eb):+50| | |[[ザルバチ海岸共和国]]|私たちの親類が統治せし国。私たちとは別の道を歩んだ親類に学ぶ事はあるだろうか|BGCOLOR(#bce2e8):+20|政府よりも先に「同胞」が接触してきたため、「同胞」の国家であると勘違いしている| |[[リントヴルム朝ヤード帝国]]|旧き宗主。もう彼らと道を共に歩むことはない|BGCOLOR(#e83929):-120|辺境伯位の継承を主張する人物が亡命している| |[[レオネッサ王国]]|私たちの"ヤード"は何処へ消えたのだろうか|BGCOLOR(#bce2e8):+10| | |[[ソフィア王国]]|類する言葉を持つ国。平穏な関係を築ければそれは良い事だろう|BGCOLOR(#bce2e8):+20| | |[[カラシュ公国]]|危険に態々足を踏み込む程私たちも愚かではない|BGCOLOR(#e60033):-200|ラパルナ族の誘拐被害の主な原因| |[[立憲王政アーカルソン=リペルニア]]|海の中の先進国。学ぶ機会があれば学ぼう|BGCOLOR(#bce2e8):+10| | |[[リンディスヴァート制憲諸邦同盟]]|良き隣国。大戦による傷跡は深いが、乗り越えられる希望はある|BGCOLOR(#007bbb):+150|開国当初からの関係が続く| |[[シャルフェンメリア共和国]]| | | | |[[スルガ]]|紅き波に飲まれず強く立ち続けるその姿は私たちの目標となり得るかもしれない|BGCOLOR(#007bbb):+200|大戦時に現辺境伯の姉を始めとした一部のレパノア族が亡命して以降良好な関係が続いている| |[[シンハ人民社会主義共和国]]|紅き思想は私たちに合うものではないだろう|BGCOLOR(#e83929):-100| | |[[白韓]]| | | | |[[ジャーガルク・シャー国]]|苦しむ仲間を早く助けねばならないが、障壁が多過ぎる|BGCOLOR(#ec6d71):-80|ジャーガルクへの反感と言うよりは国内従属国であるムスルマーネンの奴隷制に対して反感が出た結果| *地理  国土のほぼ全域が中央山脈の山中にある。西部の国境付近は大樹海と呼ばれる森林地帯で、中は木々があまりにも多いため常に暗い。そのため『暗闇の森』とも呼ばれる。この樹海の木材や、この樹海の固有種であるランの一種が滋養強壮などに効果がある為、この地に住むラパルナ族もいる。首都ヴェイユは中央山脈の奥地にあり、谷間に張り付くように西ヤード様式の街並みが広がる。西側の山の中腹の首都ヴェイユを眺めるような位置に辺境伯の居城である、ヴェイユ城が建っている。インフラとしてはリンディスヴァートとヴェイユを結ぶフォンディス山岳鉄道が著名である。同鉄道は狭軌の山岳鉄道として知られ、両国の間の険しい山々を超えるためにループ線・スイッチバックを多用している事が特徴である。その他にもカラシュ公国とヴェイユを結ぶフォンタニエ=カラシュ登山鉄道が存在するが、両国の関係があまり良くない為、両国間を直接結ぶ列車は少なく、国境付近までの国内向け列車が多い。 *経済  豊富な鉱山資源を活かした鉱業と畜産業が主体。鉱業はリンディスヴァートとの合弁会社であるフォンディス調査・採掘合資会社が主導している。主な産出物は鉄・銅・ボーキサイトなどのベースメタルと石炭だが、未調査の地域が多いためレアメタルや宝石などの他の地下資源も眠っている可能性が指摘されている。主な輸出先はリンディスヴァートであるが、同国の大戦での敗戦の影響を受けて規模は縮小しており、別の輸出先としてスルガが台頭しつつある。畜産業は昔からの産業で、山馬鳥・飛行馬鳥・ラマの放牧が盛ん。  開国以前は物々交換経済に近い形(通貨は存在していたが、ほぼ形だけ)であったが、開国後は戦前はリンディスヴァート、戦後はスルガの資本が入り一部未熟ではあるものの資本経済がある程度出来ている。 *国民  国民の8~9割がタヴェリアに出自を持つ兎系の亜人種ラパルナ族である。他の兎人と違い、耳が厚く白い毛で覆われている。これは厳しい環境に合わせて変化したものと考えられている。そして最大の特徴として、外見的な老化が人類種換算で10代前半から20代前半で止まる事と性別が男女に加えて半陰陽が存在する事が挙げられる。男女比が極端に偏っており、男:女:半=1:5:4で男性が圧倒的に少ない上に女性と半陰陽、または半陰陽同士で繁殖が可能なため、女性しかいない種族と思われることが多い。亜人種では1,2位を争う美人種族として知られている。これは兎人系亜人種に共通する事だが、誘拐の対象として非常に狙われやすい。その中でもラパルナ族は特に対象とされやすく、闇の市場では「最も高価な奴隷」とされ、欲しがる者も極めて多いとされる。 *文化  ヤード移住以前からの信仰である月信仰に円十字教が習合した独特な宗教を持つことで知られている。この信仰は普遍教会系列に属し、月兎円十字教会と呼ばれ、そのシンボルたる月兎円十字は国旗にも採用されている。ラパルナ族の長である辺境伯は辺境伯位と同時に教会の主教の地位を有している。永い外との断絶の中で教義は離れていってしまったが、国際社会への復帰後は普遍教会に復帰している。  また、月を信仰の対象とするため世界では非常に珍しい、 陰暦を公式に用いる国家となっている。尚、辺境伯国で用いられる陰暦は閏月を用いて暦と季節のズレを修正する、太陽太陰暦である。  使用言語はラパルナ語である。この言語は彼らの祖先たる月兎族の言語をベースとして、クラリッサ語が混ざったものとみられる。しかし何故ヤード語ではなく、クラリッサ語なのかは一切不明で今後の研究が待たれる。また、上位階級の教養としてヤード語が学ばれるが文法・発音などが非常に古い形式が残っている。但し近年では大戦時にリンディス人が一部定着した影響でリンディス語も話されるようになり、教育における外国語としてもリンディス語やスルガ語が好まれるようになったため、フォンタニエにおけるヤード語は絶滅の危機にある。 **コハク茶 コハクと言う常緑低木樹の葉を干したものに湯を注いだもの。微量であるが興奮作用のある成分を含む為、高山病に効果がある。フォンタニエでは普通の飲料であるが、近年葉から興奮作用のある成分を抽出したハクイン(白淫)が見出された。これは局所麻酔に用いられる一方で強い精神依存性を持つ麻薬でもある。 *人物 |画像|人名|概要| |>|>|BGCOLOR(#afafb0):辺境伯家| | |[[ミシェル・フォンタニエ]]|第132代辺境伯。四兄妹の末娘。小声かつ吃音持ち| | |[[ローラン・フォンタニエ]]|四兄妹の長兄。フォンディス合資会社のフォンタニエ側の代表としてリンディスヴァートに在住している。| | |[[ヴィヴィアンヌ・フォンタニエ]]|四兄妹の長女。大戦中にスルガに亡命し、そのまま移住。フォンタニエとスルガのパイプ役を担っている。| | |エステル・フォンタニエ|四兄妹の次女。生まれつきの障碍で目が見えない。本来ならば彼女が辺境伯位を継承するはずであったが、自ら辞退し妹のミシェルに譲った。| | |アルベルティーヌ・フォンタニエ|先代辺境伯。故人。| |>|>|BGCOLOR(#afafb0):軍人| | |[[フェリシー・デュ・ベレー]]| | | |[[ローズモンド・ロロット]]|国境警備隊々長| |>|>|BGCOLOR(#afafb0):その他| | |[[マルセル・フォンブリューヌ]]|辺境伯家の分家の末裔。辺境伯家の正統後継者を自称し、大戦中は東ヤードの傀儡として一時期辺境伯の地位に就いていた。現在は東ヤードに亡命し、自らが辺境伯であると称して活動している。|
|国名|フォンタニエ辺境伯国| |公用語|ラパルナ語、ヤード語| |首都|ヴェイユ| |国家元首|ミシェル・フォンタニエ辺境伯| |人口|10万人| |通貨|フロン|  イクファターナとシンガを分かつ山脈の中に存在する、亜人種による単一民族国家。しかし地理的要因による外部との連絡手段の乏しさと内向的な民族的性格に加え、西ヤード帝国の1領邦が起源である関係上、西ヤード帝国の滅亡で資料が散逸した。その結果長い間既に民族自体が滅亡していると考えられ、『幻の亜人種国家』として知られていた。 *国旗 #image(moonrabbit.jpg) &bold(){作り直し中}

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