カノミス王国

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カノミス王国 - (2019/05/25 (土) 19:01:27) のソース

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|国名|カノミス王国|
|カノミス名|Reino de Canomis|
|地域|21|
|首都|ペール|
|元首|アルフレド13世|
|政府首班|クストディオ首相|
|公用語|カノミス語|
|政体|立憲君主制|
|人口|2,100万人|
|通貨|プラタ|

*概要
カノミス王国はイクファターナの国家である。
ロードレスランドの南端に位置し、[[シンファナ海]]に面している。
北に[[シンファナ=タンクレート共和国連合]]、南に[[レオネッサ王国]]、東に[[フォンタニエ辺境伯国]]と国境を接し、シンファナ海を挟んで[[スルガ]]、[[清河人民社会主義共和国]]と隣接する。
[[フィルモア合衆国]]、[[インティ帝国]]の旧宗主国でもある。

*歴史
かつてはカナロア大陸・グラニツァ大陸に総督領ヌエバ・カノミスという広大な植民地を有し「日の沈まない帝国」と呼ばれるほどの繁栄を手にした時期もあったが、対外戦争と植民地の反乱によって衰退してしまった。ヤーディシア大戦では中立を宣言していたにも関わらず戦場となり、その痛手から今も抜け出せずにいる。

-[[インティ帝国]]の征服とカナロア大陸の植民地化:7255年
-フィルモア独立戦争:7500年-7504年
-[[フィルモア=インティ戦争]]:7514年-7518年
-[[ヤーディシア大戦]]:7601年-7606年

*政治
国王を象徴元首とする立憲君主制。
カノミスの現代史は受難の連続であり、植民地の喪失・ヤーディシア大戦の巻き込まれ・復興の多難により王室の権威は失墜している。
さらに慢性的な高い失業率から政情不安を招いている。

***勤労抽選制度
 おめでとう。 
 10月度勤労抽選により貴方を入国審査官に命ずる。 
 即座配属のため、至急グレスティン国境検問所の入国管理省に赴くように。 
 貴方とその家族には、東グレスティンの8等級の住居が割り当てられる。 
 カノミス王国に栄光あれ。
カノミスの失業率は18%に達し、かつ、それが十年近く続いている。カノミス人の多くは高度な教育を受けていないため「誰にでもできる仕事」にしか就けず、そして「誰にでもできる仕事」は余っていない。
そこで政府は失業者から抽選で下級公務員の仕事を割り当てる勤労抽選制度を実施した。
職種を選ぶことはできず、数ヶ月のみの雇用だが、その間には住居も割り当てられる。
八等級の住居では一日に二食、暖房は隔日。

***戦争犠牲者の援護に関する法律
ヤーディシア大戦にて多数発生した戦傷者、特に戦災孤児の救済の為の法律。
養護施設の建設・運営や、障害年金や遺族年金などを含んでいる。

***イル・セネカ勲章、イル・ヘルガ勲章
-イル・セネカ勲章:ヤーディシア大戦にてフィルモア合衆国、インティ帝国及び外国籍のカノミス系人義勇兵に授与された勲章。
-イル・ヘルガ勲章:ヤーディシア大戦にてインティ人を始めとするカノミス系以外の義勇兵に授与された勲章。
-両勲章のメダルは幅4.1センチ。銀メッキが施された湾曲した十字を模している。色はエナメル加工された白。メダル表面には当時3歳のイル・セネカ王女、イル・ヘルガ王女の未来予想図の肖像が置かれている。裏面にはガレオン船が描かれている。授与者はカノミス王国への永住権を付与される。年金等はない。

***立憲政友党
中道左派。議会第一党だが単独過半数に達していない。穏健主義だが優柔不断でもある。

***ファランヘ党
ファシズム政党。議会第二党。[[レオネッサ王国]]が後援しているとみられる。
カノミスの攻撃的国家サンディカリスト同盟を吸収しており、[[レオネッサ王国]]のファシズムに影響を受けているが、統合主義であってもコーポラティズム的ではなく、レオネッサ・ファシズムの的近代主義、世俗主義でもない。宗教的にも保守的な点でレオネッサ・ファシズムとは決定的に異なり、むしろ[[ソフィア王国]]の王党派に類似性が強いともいえる。

***カノミス共産党
合法政党であり、議席を持ち第三党にまで躍進している。[[清河人民社会主義共和国]]が後援しているとみられる。
資産家を処刑して財産を配分しろなど主張は滅茶苦茶であり、矛盾していることも多い。階級の分断と対立を煽ったりしている。

*地理
***[[ペール>https://www.coolstuffinc.com/s3_image.php?img=http://s3.gatheringmagic.com/uploads/2018/10/17/ML_7.jpg]]
世界的にも古い歴史がある都市の一つ。黄金の都。港湾都市であり、かつては多くの航海者と商船がペールを拠点とした。
白い壁と赤い屋根の美しい街並みを持つ。
近年では観光業に重点が置かれており、黄金時代の街並みが再現され、近代的な建築は規制されている。また、フィルモア合衆国の資本投資によってホテルやレストランも整備されている。
ただしスリや引ったくりなどの軽犯罪は発生しているので注意が必要。

***大灯台
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ペールの沿岸に建設された世界最大の灯台。観光名所にもなっている。

**ダリ
赤ワイン生産で著名であった都市。
ヤーディシア大戦では徹底的に破壊されたため、廃墟と化し、葡萄農園も焼け野原となっている。
ワイン醸造職人の多くはインティ帝国に移住。同国のヌエバ・ダリにおいてワイン醸造を再開した。

*経済
かつては植民地から寄せられる富によって繁栄していたが、現在では全ての植民地を失っている。
現在の主な産業としては漁業と造船業、海運業が挙げられる。
経済状況は不安定で失業率は18%に達している。職を得ている人々も収入は低く、非常に厳しい現実に立たされている。
職を求めて他国に出稼ぎに出ることも多い。もっとも人気のある就労先はフィルモア合衆国だが、そのまま帰らなくなることも多い。

地上輸送には馬車及び列車が主流。
海運に関してはシンファナ海に特化した船舶を多く持っている。

*外交関係
|国名|関係|備考|
|[[フィルモア合衆国]]|最重要視|元植民地であり同一民族の国家。王国は民族の故郷という立ち位置を持っていたが、合衆国の移民受け入れによりカノミス人の割合が年々減じており、王国の存在感も低下していっている。|
|[[インティ帝国]]|重視|元植民地であり原住民族の国家。カノミスに残っている貴重な市場であり、フィルモア合衆国への敵視がカノミス人全体に波及せぬよう心を砕いている。|
|[[シンファナ=タンクレート共和国連合]]|良好|レオネッサに対しても清河に対してもあまり友好を演出できない立ち位置にある。|
|[[清河人民社会主義共和国]]|良好|交易相手。清河三億の人口の市場に食い込むことがカノミスの再興の手段と考えている。スルガや共和国連合への牽制としての役割を期待されている。軍艦を含む船舶の建造と輸出により外貨を稼いでいる。|
|[[スルガ]]|良好|表向きは清河と同等に扱っているが、国民の間では礼帝国の後継国と見る向きもある。|
|[[レオネッサ王国]]|良好|理性的な関係を構築。緩衝国として価値を認められているが、「社会主義政権が生まれることは望ましくない」と釘を刺されている。|
|[[フォンタニエ辺境伯国]]|無関心||
|[[ソフィア王国]]|憎悪|カノミス救援に来たソフィア王国軍はカノミス人にとって匪賊そのものだった。ソフィア軍はカノミス人から財産も、豊かな田畑も破壊し、そして家族の生命さえ奪っていった。ソフィア軍はカノミス人から根こそぎ食料を略奪し、家屋を接収し、抵抗すれば容赦なく殺害した。彼らはリンディスヴァートの攻撃を受けて撤退するときに、建物を破壊し、井戸に毒を投げ込み、カノミス人がリンディスヴァートに「徴用されないようにするため」に、悉く殺害していった。|
|[[リンディスヴァート制憲諸邦同盟]]|憎悪|凋落したカノミスに止めを刺した国家。アードルングプランによってカノミスは戦場となり、都市は破壊され、住民は殺傷され、農村は燃やされ、地雷を敷設され、毒ガスをばら撒かれた。その上で賠償金の支払いも拒否し、カノミスより豊かな生活を送っている。また毒ガスの製造や運用を指揮したクラウディア・ヴェッテルは司法取引によって訴追を逃れている。ペール港にはリンディスによって荒廃した都市や農村の写真パネルが数多く展示されている。|
|[[リントヴルム朝ヤード帝国]]|非友好|植民地喪失の立役者であり、大戦を主導した主犯国家。|
|[[立憲王政アーカルソン=リペルニア]]|非友好|植民地喪失の立役者。|

*軍事
***王国陸軍
14個師団・総兵力30万人の陸軍を有するが、失業対策の面も強く、訓練は疎かで土木工事等に狩り出されている。装備は[[レオネッサ王国]]から調達している。

・王国陸軍の保有する兵器
|名称|分類|製造|備考|
|CAV33|戦車|[[レオネッサ王国]]|機関銃を主兵装とする豆戦車|
|CAL5|戦車|[[レオネッサ王国]]|[[ヤーディシア大戦時]]の旧式戦車。40口径37mm戦車砲装備型と機銃装備型を装備|
|Mle14|重機関銃||[[ソフィア王国]]でも運用される実績ある優秀な機関銃。|
|M91|小銃|[[レオネッサ王国]]|[[ヤーディシア大戦]]時に大量供給されたレオネッサ製小銃。かなりの量が供給された為、今日でも多数運用されている|

***王国海軍
&bold(){メガロドン}と呼ばれる艦隊を擁しており、かつてはシンファナ海の海上治安を一手に引き受けていた。
ヤーディシア大戦においても国王自らが戦艦に搭乗し、グリッシーニ市への艦砲射撃に参加した。
しかし戦後は[[スルガ]]の伸長とその近代化艦隊によって影響力は低下している。
・艦船
|名称|分類|保有数|備考|
|アストリアス型|戦艦|3|[[ヤーディシア大戦]]でも運用された弩級戦艦。リディア・シャッフェン、ルクリス、アガイラ・フラリーの三隻。過去の英雄の名前を冠している。|
|カルロス型|重巡洋艦|2|新型の重巡洋艦。各国の重巡洋艦に対抗できる優秀な性能を持つ。|
|セルバンテス型|軽巡洋艦|3|レイナ型に代わる新型軽巡洋艦。|
|レイナ型|軽巡洋艦|3|ヤーディシア大戦中に建造が始まったが、完成は間に合わなかった軽巡洋艦。セルバンテス型と比較して旧式化しているが、当面は現役で運用される。|
|ルアルセィド型|駆逐艦|7|旧式駆逐艦。|
|レパント型|駆逐艦|7|カノミス王国最高傑作と呼ばれる新型優秀駆逐艦。当初8隻の建造で終了される予定であったが、その優秀性の為に全17隻の建造が決まった。|

*教育
**王立ペール大学
首都ペールに置かれている王国最大の大学機関であり、レオノール王母によって設立された教育機関を母体とする。
現在、海洋研究と生物研究の二分野においては特に秀でた研究論文に寄稿し、威信を轟かすことで知られている。
海外名門大学卒業という箔が就く上に破格の安価さで就学できることから超コスパの良い大学として知られ、また全寮制で学生同士の交流がコネクションとなることもあって新興国からの留学先として随一の人気を誇る。
また大学側も人材集めの一環としてそれを支援し、軍のスカウトなども多く出入りする。
ヤーディシア大戦後は大学廃止の危機にあったが、[[インティ帝国]]が運営資金を援助することで継続している。

-在籍生
ムエニカ・セマーナ([[インティ帝国]]出身)

-OB生
[[ディヴィカ・セマーナ]]([[インティ帝国]]出身)

*国民
人類90%(イクファターナ系75%、シンガ系15%)、亜人10%。

*人物
***アルフレド13世
カノミス国王。7616年時点で39歳。二人の娘を持つ。愛犬家。
君主としては自国の平穏と国民の生活の向上を第一に考える人格者である。
ヤーディシア大戦では父王が首都抗戦の末に戦死したため、戦艦リディア・シャッフェンの艦上で国王に即位する。
議会の機能停止を受けて洋上亡命政権の首班となり、連合国への加入等の政策を行う。
戦後、食糧危機が発生した際には各国を巡って援助要請行脚を行ったことがある。
政治的手腕についても低くは無いものを持っているが、戦後は象徴元首に戻ったため十全に能力を発揮できていない。

***イル・セネカ、イル・ヘルガ
カノミス王女姉妹。双子。7616年時点で12歳。かわいい。ヘルガには自傷癖がある。
ヤーディシア大戦中は母親はフィルモア合衆国に疎開しており、疎開先で出生した。
出生時にはフィルモア政府によって病室の治外法権が宣言された。これはカノミス王国が二重国籍を認めていないため、生まれてくる王族が確実にカノミス王国国籍を取得できるための措置だった。

***クストディオ首相
立憲政友党の党首であり首相。カリスマ性があり、選挙では数多くの支持を得て当選するが、一国の長としての決断力には欠けている。国家の危機が訪れても、微笑みながら対処案が出てくるのを待つ以外に何もできない。有り体に言えば無能である。

**ピスティ・アレリャーノ子爵
アレリャーノ子爵家当主。24歳。アレリャーノ・カスミスの会長。没落していない数少ない名門貴族。
子爵家の慈善事業を引き継ぎ、表向きは慈善家として称えられるが、戦災孤児をインティ帝国の自社農園に送って労働させている等という黒い噂が後を絶たない。


*歴史上の人物
***レオノール王母
フィルモア独立戦争時代のカノミス王母。幼い息子を補佐する実質的な女王。世界の覇者から世紀の失地王への転落を果たした女性。斜陽の女王。

様々な場面でとにかくこき下ろされる哀れな女性であるが、植民地の喪失以外には失政と呼べる失政は無く、繁栄の象徴として貴族や民衆からの支持は厚く、レオネッサや清河王朝との紛争にもことごとく勝利した。
植民地からの富によってカノミスの貴族文化は絶頂期を迎え、民衆もまたその恩恵に預かった。王母個人として技術投資に熱心であり、慢心によって技術的に他国に追い抜かれていたことを危惧していた。
近年では敵であったヤードやアトリオンにより再評価される向きもある。
王母の不幸はあまりに遠い植民地への視察を周囲に止められ、現場の実態を把握できなかったことによる。信頼して送り出したはずの植民地総督は広大な国土と富によって堕落し、王母の名をもって圧政を布いた。
フィルモア独立戦争ではレオノール王母自身は減税や自治権拡大、カノミス議会への代表受け入れなど戦争回避に手を尽くしたことが記録されている。しかしカノミス一強を快く思わない勢力は多く、また不運や誤解も重なって戦争は開始された。
フィルモア=インティ戦争の時代においてもレオノール王母は健在であり、カノミス人とインティ人が相争うことに心を痛め、講和の仲介に動いた。講和は成立したが王母自身は数年後に病死した。

次代の反科学的風潮のなかで、レオノール王母が手塩にかけて育成した専門家は国外に逃亡し他国の発展に貢献することになった。