ソフィア王国

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ソフィア王国 - (2020/01/30 (木) 22:38:12) のソース

|国名|ソフィア王国|
|首都|ソフィア|
|国家元首|[[クローヴィス・ソフィア・クラリッサ・フェンタジネット]]|
|通貨|ローレル|
|国の標語|慈愛と寛容|

*国旗
#image(ソフィア王国国旗.jpg,,height=230)

*概要
ソフィア王国はイクファターナに存在する小国。

*地理 
#region
気候は温暖で土壌は豊かであり、国土のほとんどの平地は耕作に適した土地となっている。

***ヴェラリア行政区
 森林と山が行政区の約3分の1を占めている。クラリッサ帝国ヴェラリア王国時代から学問が盛んであり、ヴァンセラス公爵によりヴェラリア大学がつくられた他、植物園、動物園などの研究施設も立てられている。
|ヴェラリア|行政区首都|古都。歴史的にはクラリッサのヴァレリアと同じ「ヴァレリア」という地名だったが、長い年月をかけて方言の「ヴェラリア」と訛った呼称に変化している。郊外には美しい山々と森林が広がる学問の都市。市内には2大学、植物園、動物園などの研究施設を有する。市民の識字率が最も高く、他の都市と比べて一人当たりの所得が最も高い|
|ヴァンセラス市|都市||
|ルクルーゼ村|村|南エーデルワイス山脈の中腹にあるフサリアンの人々が多く暮らす村。1000人ほどが居住している。彼らの故郷ヅィエラバンドでの暮らしに類似した生活を送り、彼らの文化を守っている。|
|南エーデルワイス山脈|山岳|プロヴィンス29に続く山々。ここからエーデルワイス森林へとつながる。豊かな自然と木々に覆われた山々。|

***ソフィア行政区
 ソフィア王国の首都行政区。もともとはこの行政区がソフィア王国であった。
行政の中心地であり、ソフィア市には国家機関、省庁の他、美術館や大学、博物館などが集まっている。一方でソフィア市の郊外は既に農村が広がっており、景観保護の条例の為工場は少なく、工業化が遅れている。しかし都市部であれ農村であれある程度人々に収入があり、尤も多くの中間層を抱えている地域でもある。
|ソフィア|行政区首都|古都。整然とした清潔感と趣のある都市。省庁施設や美術館、博物館、大学などが中心部には集まっている|


***クラリッサ行政区
ソフィア王国最大の穀倉地帯を有する行政区。ソフィアで生産される小麦や大麦などの穀物の60%をクラリッサ行政区で生産している。一方で工業化が最も遅れた地域であり、教会や富農、貴族の力が強い地域でもある。
|ヴァレリア|行政区首都|古都。分裂期にヴァレリア王が遠征した際建都した都市。|
|リープクネヒト城|城|クラリッサの代表的な古城。|

***アルピナ行政区
 クラリッサ帝国アルピナ王国時代より工業化が進められてきた行政区。ソフィア王国で最も工業化が進められており、インフラ整備も非常に進んでいる。その一方で貧富の格差が王国の中で最も大きく、貧困労働者の数も最大、犯罪の多いスラム街などを抱えている。また環境汚染も課題であり、貧しすぎてインフラの恩恵を受けられない貧困層が過酷な労働と健康を害する環境の為に苦しんでいる。
|ディアナ市|行政区首都|工業都市。環境破壊が深刻になっている。|
|メステンデ市|港湾都市|アルピナの工業製品の輸出、輸入根拠地。|

***ビアンカ行政区
 クラリッサ帝国時代には共和制を敷いていた民主的な地域だった。帝国崩壊後は独立を志向するものの果たせず、ソフィア王国の支配下にはいる。経済的にはそれ程豊かではなく、行政区の議会は各会派が常に党利党略を優先して争っており、ビアンカ・フェンタジネット家の介入が無ければ議会政治は常に停滞している。行政区議会に対する住民の不信は強い一方で、ビアンカ・フェンタジネット家に対する住民の信頼は、国王家のそれに引けを取らない程厚い。

|ビアンカ市|行政区首都|
|ビアンカ共和国記念館|クラリッサ帝国時代の共和制ビアンカを記念する記念館。共和派の聖地となっている。|
|ユーリア川|河川|

#endregion

*人種
#region
 ソフィア国籍の保有者のうちソフィア人が全体の87%を占める。残る10%がイスティング人、3%をごくわずかな亜人種、移民で構成されている。ソフィア王国においては人種に関わらず、法的にすべての人は国王と憲法の下に平等だが、異民族や異種族に嫌悪感を抱く人は決して少なくない。

|ソフィア人|人間|87%を占める白人層。クラリッサ語話者のソフィア国籍の人を指す為、厳密には白人でなくとも二つの要素を満たせばソフィア人である。|
|イスティング人|人間|10%を占める白人層。今日では完全に同化し、クラリッサ語話者でソフィア国籍であるため、実際にはソフィア人である。金髪で瞳が深く暗い青で、他の民族と交わると髪の色素がだんだんと薄くなっていくことが特徴的。この特徴から、ソフィア王室は先祖にソフィア人とイスティング人の血が混じっていることが明らかになっている。|
|フサリアン([[有翼亜人]])|亜人種|背中に翼をもつ有翼人種。クラリッサ帝国時代に有翼騎士として相当重用されたタヴェリア戦士の子孫で一時代を築いた。現在では多くが没落し、[[アキピテリア戦争]]後に難民として逃れてきたものも多く、差別的扱いを受けている事も多い。だがその一方で戦時にはソアリングによる偵察や騎兵として活躍しており、軍人たちの中には有翼亜人の有用性を認めている者も少なくない。現在は軍を中心に差別反対運動と地位向上運動が展開されている。ハルピュイアやハルピーは蔑称として用いられる。|
#endregion

*政治 
#region
 立憲君主制議会民主主義を採用している。国政選挙は4年に一度実施されるほか、地方自治体でも選挙が実施される。選挙権は18歳以上の男女に、被選挙権は20歳以上の男女に与えられる。

 ソフィア王国の民主主義の特徴は、深刻なトラスフォルリズモとクリエンティズモが内在している点にある。すなわち、各政党はイデオロギーに関わらず、自ら利益分配を受けるために積極的に与党として協力しており、それによって得られた利益を「党」と(賄賂によって)忠誠を示す党員、支持者に分配する状態が長年にわたって続いている。このような体制の為に、ソフィア王国の各政党は例外なく人々の生活に密接に関わっているだけではなく、汚職にまみれており、党の支持者や党員は休暇が多く良い待遇の仕事に就き豊かになる一方で、そうでない人々は無視され、政治、会社、労働組合に搾取され、社会保障を受けられず、極貧に喘ぎ死んでいくことに繋がっている。

***国王
 ソフィア王国憲法においては、国王は国家の象徴であり、立法府、行政府、司法の権威の保証人、国民の庇護者であると定められている。
 国王は選挙によって選出された議員及びその議員により組閣された内閣を承認並びに否認する権限を有する。しかし国王は議員及び内閣をみだりに否認してはならず、また、行政府、立法府に対して意見を提言する権限を持ち、司法を尊重する義務を有する。

***立法府
ソフィア王国の議会は一院制。4年ごとに議会選挙があり、内閣に対して不信任案を提出する権限を有する。議会は国家に対して責任を負う。

***行政府
ソフィア王国の内閣は議会から選出され、議会に対して責任を負い、議会の解散権がない。内閣は国王の承認を経て組閣され、運営が開始される。
 現在の内閣は保守党、立憲王政党、退役軍人の会、国民福祉党、農民党、円十字教民主党との連立政権を連立、閣外協力体制を構築して長期政権を維持している。

・ソフィア王国の政党
|党名|傾向|備考|
|立憲王政党|中道右派|王党派である。国王に対する強い忠誠心を示していたが、貴族を支持基盤とする保守党、資産階級を支持基盤とする自由資本主義党を併合した事で、既得権益を保護する政党に変質している。|
|退役軍人会の党|右派|退役軍人からなる政党。軍国主義的で王党派最右翼。ソフィア王国版ファシズム「フェンタジニズム」を提唱している。|
|国民福祉党|ポピュリズム|国民に対する福祉の支給という政策以外は政策が一貫していないところが一貫している。国民の意見を最も真摯に受け止める政党として国民からの人気は高い。|
|農民党|中道左派|農林、牧畜業が後援している。農民党と称しているが、その支持基盤は圧倒的多数の農民層ではなく、其れらを支配する富農である。|
|円十字教民主党|中道左派|普遍教会が後援する政党。普遍教徒からの強い支持基盤を有する。白色系労働組合も後援しており、議会の中では有力な勢力となっている。|
|共産党|左派|赤色系労働組合を支持母体と公称している共産主義政党である。実際には、共産党執行部により赤色系労働組合も共産党の支配下にある。王政の廃止、計画経済、貧困層・中産階級・資産階級・貴族・王族の物理的な抹殺による労働者階級のみの国家の設立を目指す。従来は非合法結社だったが、王室への献金、軍、警察、与党議員らに対する莫大な贈賄により政治活動を許される。白色系労働組合の地盤の強いソフィア王国での共産党の支持は弱く。共産党は主に暴行、殺人、脅迫などにより支持を拡大しているほか、新聞の押し売り、強盗、略奪により資金を獲得しているが、それらの資金は賄賂として王国の支配階級の懐に収まっており、共産党は資金不足のためにさらに犯罪活動に手を染める悪循環に陥っている。|

・ソフィア王国の政策
|教育|上層階級の圧力から、義務教育(普通教育)の安全確保と普及に努めている。|
|家族||
|社会保障||


#endregion

*司法
#region
ソフィア王国の司法は大陸法の系統にある。ソフィア王国では制定法を法体系の中心に置き、公法を中心に発展してきた。

***裁判所

***憲兵隊
 軍の指揮下に置かれている。主に軍隊内の犯罪、及び軍隊に対する犯罪を捜査するほか、警察との協力も行う。憲兵隊は戦時の治安作戦の他、必要に応じて戦闘も実施する必要もある事から、ソフィア王国の憲兵隊は軍司令部の影響を多分に受ける。しかし、その為に憲兵隊の警察権が軍によって濫用される事例は少なくなく、国王は国王イニシアチブ制度によってそうした誤りを是正しようと試みたものの、結局のところそうした試みは軍や軍が圧力団体となっている「退役軍人の会の党」の抵抗により失敗に終わっている。

***警察
・国家警察
司法省が組織する警察組織である。地方警察、軍憲兵隊と協力して犯罪捜査、取り締まりに当たる。|
・地方警察
各行政府が組織する警察組織である。
・海上警察
巡視船18隻を保有し、密漁、違法操業の取り締まり、領海の警邏を行う。
#endregion

*経済
#region
 ソフィア王国経済は国民総生産の25%を農業が占める農業国である。工業も30%程度で推移しており、農業生産が中心の平均的に見て遅れた産業体質となっている。貧富の格差が激しく農村が貧しい一方で、貴族階級(かつての特権はなく、現在では資産家、経営者となっている)や、新興の資産階級や中産階級は比較的豊かで、特に中産階級は農村の貧困層を軽蔑しており、階級意識と対立が生じている。
 現在の連立政権は経済の自由化と企業経営の優遇措置を取っており、国家経済は年々成長し、電気エネルギーの生産も年々大きく成長している。

***農業
 ソフィア王国は古くから農耕に適した豊かな土地であり、小麦を中心に大麦や野菜、ブドウ、リンゴ、洋梨などの果物が生産されてきた。また、畜産業は豚、牛、羊、鶏、ピチェロ等が育成されている。特に羊は羊毛需要、羊肉などの需要から古来から育成を奨励されており、鶏、ピチェロ等の鳥類は肉、卵、羽毛に需要があり、貧困家庭でも育成しやすい事から大体の農家は鶏かピチェロを育成している。

***繊維産業
 ソフィア王国は古くから繊維産業が盛んだった。絹、綿、羊毛などの天然繊維はソフィア王国の重要な商品と位置付けられ、長く[[レオネッサ王国]]との競争関係にあった。7500年代末には世界で初めてレーヨンを開発し、当初は高品質なレーヨンを世界に輸出してレーヨン生産は大きく成長したが、[[ヤーディシア大戦]]の経済的な打撃と、間もなく急成長を遂げたレオネッサ王国の繊維産業に押されるようになった。しかし、今日でもソフィア王国の繊維産業は高い品質を維持して国内消費の殆どを賄い、また輸出にも一定のシェアを獲得している。

・企業
|ベルティエール・ナショナル・ファブリック(BNF)|銃器|銃器メーカー。旧リンディスヴァート王国([[リンディスヴァート制憲諸邦同盟]])製のライフルをライセンス生産するために設立された国営企業。小火器のライセンス生産を行う他、自社製品の販売などを行っており、ピストルは海外にも輸出されている。|
|アルピナ重工|重工業|自働車にあこがれた男が起業した町工場から出発した会社。ヤーディシア大戦で軍用自動車を多数製造し、大戦中に大きく成長した企業。現在では自動車に限らず重工業部門に進出し、飛行機や戦車のライセンス生産も手掛ける|
|アヴィオンフュアリ|飛行機|立憲王政アーカルソン・リペルニアの航空企業のソフィア王国支社。ソフィア王国との合弁企業。フュアリ社製航空機のライセンス生産、修理、部品製造などを手掛ける。|
|クレメール時計工房|時計|機械式時計の老舗。マニファクチュアツール。掛け時計製造からはじまり、高級腕時計、懐中時計も手掛ける|
|レクレール|時計|軍用機械式時計メーカー。軍用時計、計器などを製造、軍に納入している。|
|ヴォイテクレーヨン|繊維|ソフィアにおける大手繊維産業。ミシンを使う熊のマークが特徴|
|ルシエナ|文房具|高級文房具メーカー。王室御用達。非常に滑らかな書き心地の万年筆を製造している。|
|クローバー|文房具|一般大衆向け文房具メーカー。特に鉛筆、色鉛筆を得意とし、ソフィアの鉛筆シェアの60%をクローバーが占めている。|
|ディアナ・ラ・ドロワ|服飾|高級アパレルメーカー。ラ・ドロワ家が経営している。高級婦人服を扱っているが、グループ子会社は庶民向けのリーズナブルなモデルも幅広く展開している。|
|メディカルサイエンス(MS)社|製薬|ソフィア王国最大の製薬会社。筆頭株主に[[ピエール・デュカス]]なども名を連ねる。医療用薬品の開発、製造を手掛ける。[[ヤーディシア大戦]]中は毒ガスの製造も手掛けており、今日でも毒ガス部門が存在し、研究開発がおこなわれている。|

#endregion

*軍事 
#region
 国王の軍隊。憲法上は国王の統帥の下で内閣の指揮を受けて国家を防衛するために存在するという、非常にあいまいな体制に置かれている。徴兵制を採用しているが、貴族は軍役に付かなければ貴族の称号がはく奪される上、下級兵士でも王国軍兵士となれば衣食住が保証され、読み書きが出来なければ読み書きができるように教育を受けることが出来きる事から、末端から将校に至るまで軍の志願率は高く、現在殆ど志願兵で軍の定員を賄っている。

 ソフィア王国軍はその恐るべき残虐さで知られているが、この残虐行為はソフィア王国と戦争をする国を威圧するために徹底的に行われている。小国の極めて残忍な軍隊ではあるが、軍隊の水準は比較的高く、特に防御戦で強さを発揮する軍隊である。

・ソフィア王国軍の制服
|将校|https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=73871470|
|兵士|https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=62157725|
#endregion

***王国陸軍
#region
 12個師団を有する。1個近衛師団、3個騎兵師団、7個歩兵師団、1個鉄道防衛師団を有する。これらは常備部隊であり、戦時には30個師団に拡大される。小規模な陸軍ではあるが、ヤーディシア大戦の経験から高度に自動車化された機動力のある歩兵師団も保有している。

・伝統兵科/ソフィア独自の兵科
|名称|備考|
|近衛兵|王室警護の為の選抜兵科である。騎兵と歩兵から成績優秀且つ王室への忠誠心の篤い者たちから選抜される。|
|フサリア(ユサール)|ソフィア王国軍の伝統的な騎兵である。もともとはクラリッサ帝国時代の有翼騎兵が元になっている。今日でもフサリアンの兵士は優先してフサリアに配属されることが多い。マントが特徴|
|有翼歩兵|[[有翼亜人]](フサリアン)の歩兵。乗馬できないフサリアンは各部隊に分散配置されて主にソアリング飛行を利用しての伝令や偵察等の任務に従事する。|
|鉄道兵|鉄道を防衛するための工兵。平時は鉄道の維持、管理を行う。鉄道職員が軍人で、車掌や駅員がライフルを装備しているようなものだと思えばよい。|

・王国陸軍の編成
|名称|兵科|備考|
|近衛師団|近衛兵||
|第11師団|歩兵|戦車30輌、自動車化|
|第12師団|歩兵|戦車30輌、自動車化|
|第13師団|歩兵|戦車30輌、自動車化|
|第14師団|歩兵|戦車30輌|
|第15師団|歩兵|戦車30輌|
|第16師団|歩兵|戦車30輌|
|第17師団|歩兵|戦車30輌|
|第21騎兵師団|騎兵|戦車30輌、騎砲兵|
|第22騎兵師団|騎兵|戦車30輌、騎砲兵|
|第23騎兵師団|騎兵|戦車30輌、騎砲兵|
|第91鉄道防衛師団|鉄道兵|戦車30輌、装甲列車|

・標準的なソフィア王国軍歩兵師団編制
|歩兵連隊|歩兵大隊×3|
|歩兵連隊|歩兵大隊×3|
|歩兵連隊|歩兵大隊×3|
|砲兵連隊||
|戦車大隊|戦車30輌|
|騎兵大隊||
|工兵大隊||
|通信大隊||
|衛星大隊||
|憲兵中隊||
|野戦郵便局||

・王国陸軍の保有する兵器
|名称|分類|製造|備考|画像|
|ACG35|戦車|国産|25mm厚の装甲を有し、47mm戦車砲を搭載した最新型の軽戦車。まだ完成したばかりで生産されていないが、将来的にはCAV33をすべて置き換える予定。しかし、国民福祉党が戦車の生産よりも福祉政策を求めて生産に強硬に反発している。||
|CAV33|戦車|[[レオネッサ王国]]|歩兵師団や騎兵師団に分散配備されている豆戦車。5輌の内1輌の割合で20mm対戦車ライフルを装備しているが、それ以外は全て機銃装備である。|https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=27935775|
|Mle14|重機関銃|輸入|優秀な重機関銃。ヤーディシア大戦時に大量生産され、現在も主力重機関銃の地位にある。優れた性能と信頼性から、当分主力重機関銃の地位にある予定。||
|Mle30自動小銃|軽機関銃|[[フィルモア合衆国]]|自動小銃をライセンス生産したもの。より軽機関銃寄りに改修されている。||
|Mle89小銃|小銃|国産|主力小銃。ヤーディシア大戦以前に開発された主力小銃。ヤーディシア大戦において大量生産され、王国軍の主力小銃となっている。||
|Mle35小銃|小銃|国産|新型小銃。Mle89よりもスマートになり、みじかく取り回しやすくなっている。生産が進められようとしているが、国民福祉党が小銃よりも福祉政策を求めて生産を強硬に反対している。||

・王国陸軍の軍事施設
|名称|分類|備考|
|ビアンカ要塞群|要塞|[[トルカーナ公国]]国境にある軍事要塞群。いくつもの堡塁、トーチカから攻勢されている。[[ヤーディシア大戦]]時にも幾度も帝国軍の攻撃を防ぎ切った。戦後、廃艦となった海軍艦艇の艦砲を移設して砲火力を増強している。有名なのはルイーズ堡塁群で、[[カラシュ公国]]との国境に新たに建設されたビアンカ要塞の一部。より近代的な要塞となっている。ルイーズ1~ルイーズ3からなる3つの連装砲塔を備えている|
|アルピナ要塞群|要塞|[[トルカーナ公国]]国境にある軍事要塞群。[[ヤーディシア大戦]]時に文字通りヤード帝国軍の攻撃を撃砕した要塞群。|
#endregion

***王国海軍
#region
 [[ヤーディシア大戦]]以前は海防戦艦4隻を含む強力な海軍を有していたが、ヤーディシア大戦を通じて大損害を受け、強力な海軍の維持を放棄し、領海の防備警戒、保全を主任務とする小規模な海軍に改編された。ソフィア海軍は今後も大規模な艦隊を整備する計画はない。現在巡洋艦4、駆逐艦16を保有。

・王国海軍の編成
|戦隊名|所属|備考|
|第1戦隊|王国艦隊|巡洋艦4隻|
|第11駆逐隊|王国艦隊|駆逐艦4隻|
|第12駆逐隊|王国艦隊|駆逐艦4隻|
|第13駆逐隊|王国艦隊|駆逐艦4隻|
|第14駆逐隊|王国艦隊|駆逐艦4隻|
|港湾警備隊|警備総隊|2個海軍歩兵大隊|

・艦船
|名称|分類|建造|備考|画像|
|D級|巡洋艦|[[立憲王政アーカルソン=リペルニア]]|[[立憲王政アーカルソン=リペルニア]]製軽巡洋艦。[[ヤーディシア大戦]]終結後、建造中止となったD級の建造費を建て替え購入建造したもの。アトリオン製の優秀な軽巡洋艦である。|
|フラン級|駆逐艦|国産|基本的には[[立憲王政アーカルソン=リペルニア]]における戦後シリーズを模したアトリオン式駆逐艦である。前期型、後期型でそれぞれ4隻づつ建造されており、後期型は前期型の改良型となっている。駆逐艦ながら水上機一機を搭載する能力を有していて、偵察艦としての能力を期待されている。||
|エミーリア級|駆逐艦|[[立憲王政アーカルソン=リペルニア]]|[[立憲王政アーカルソン=リペルニア]]に発注し、2隻建造された大型駆逐艦。従来の駆逐艦を超える強力な兵装を持つソフィア王国海軍駆逐艦のフラグシップモデルである。||
|レティシア級|駆逐艦|輸入|友好国に建造を依頼し、2隻建造された駆逐艦。大型艦の経験のない造船所に発注された為、工期に長時間を要した。||
|アイギナ級|駆逐艦|国産|フラン級の改良拡大型であるが、航空艤装は撤去され、その分武装を増大している。||


#endregion

***王国空軍
#region
 戦闘爆撃機497機を保有。王国空軍の主任務はソフィア王国領空の防空および陸海軍の支援である。第2航空団の規模が比較的大きく、一部の部隊は空賊対策の為に警察に派遣されている。
 又気象予報、平時の航空輸送(郵便、貨物、旅客)も担っている。

・王国空軍の編成
|名称|防空作戦圏|装備|備考|
|第1航空団|ソフィア・ビアンカ|フェアリー||
|第2航空団|ヴェラリア|フェアリー||
|第3航空団|クラリッサ・アルピナ|フェアリー||
|空軍旅客航空隊|各地|Ca35|平時は民間航空業務に従事する。|
|空軍基地警備隊|各地|歩兵、高射砲|空軍基地の防備警戒任務に従事。|
|空軍航空学校|各地|スタンプ33|航空学校。民間人も受け入れ|

|名称|分類|製造|備考|画像|
|CR-35|戦闘機|[[フィルモア合衆国]]|初飛行を終えたばかりの最新鋭戦闘機。優れた性能に目付けた王国軍は20機の購入とライセンス生産権を取得した。将来的にはフェアリーを全て本機で置き換える予定である。||
|フェアリー|戦闘機|[[立憲王政アーカルソン=リペルニア]]|複葉複座偵察戦闘爆撃機。もともとは爆撃機ではあるが、優れた性能を持ちソフィア王国では改良が続けられて偵察、爆撃、戦闘機の全ての任務をこなす。ソフィア王国空軍フォックス3~7までの改良型が設計され配備されている。|https://www.pixiv.net/artworks/78113335|
|Ca35|輸送機|[[レオネッサ王国]]|3発輸送機。平時は民間航空業務に従事し、戦時には爆撃機や軍用輸送機として運用される。||
|スタンプ33|練習機|国産|国産複葉練習機。性能良好で輸出もされている。||

#endregion

*外交関係
#region
***基本政策
 ソフィア王国の基本政策は、一貫しての周辺諸国との平和、友好、信頼関係の構築による域内安定政策である。 その軸となるのは[[立憲王政アーカルソン=リペルニア]]と[[レオネッサ王国]]であり、両国との友好関係、信頼関係構築を軸に周辺諸国との友好関係を目指している。

***傾向
 ソフィア王国外交の基本的傾向は長期的視点に立った平和主義的なものである。しかし、単純で写し鑑のような外交をするとも言われており、相手国が友好的であれば友好的に、好戦的であれば好戦的に応じることが多いとも言われる。こうした傾向から敵対的な関係は状況がエスカレートしやすく、こうした傾向がヤーディシア大戦につながったとも言われる。

***関係
|名称|関係性|備考|
|[[レオネッサ王国]]|縁戚|ソフィア王国にとっての最重要国。2年前まで同盟国であったが、[[アキピテリア戦争]]が原因で同盟関係は破綻。それでも最も重要な友好国である。レオネッサ国王はクローヴィス王とクラーラ王女の祖父にあたり、王室に与える影響力も非常に大きい。| 
|[[立憲王政アーカルソン=リペルニア]]|最重要視|安全保障上の重要国。政治、経済、軍事においてソフィア王国に対して絶大な影響力を有する。アトリオンはソフィアの社会情勢に重大な懸念を抱いており、比較的積極的に社会改革を働きかけている。こうした働きかけを国王は好意的に見ているが、それによって既得権が脅かされる層は強く反発する。その一方でアトリオンの「公正さ」は広く国民に知られており、一般にソフィア国民は親アトリオン感情が強い傾向にある。|
|[[ジャーガルク・シャー国]]|重視|重要な交易相手国。ムスルマーネン=カリフ国とは傍系が姻戚の関係にある。|
|[[フォンタニエ辺境伯国]]|重視|ヤード帝国史等学術分野で注目。安全保障面では[[カラシュ公国]]を牽制するために独立保障を表明している。|
|[[ハダカンボ王国]]|傍系姻戚|ビアンカ公爵家とスッパダカ朝の婚姻により外交関係と交流が本格的に開始された。|
|[[ザルバチ海岸共和国]]|友好|前大戦の共戦国。同国の人種差別政策に疑問の声は上がっているものの、積極的な協力関係の構築が進められている。|
|[[清河人民社会主義共和国]]|敵対|共産主義政権の敵対的姿勢に対して相当に反発している。|
|[[シンファナ=タンクレート共和国連合]]|微妙|シンファナ連邦共和国は嘗ての共戦国。シンファナ地域の安全保障上の重要な国家である。しかし、共産革命により国王が殺害された事件は王室の同国に対する心象を著しく害した。|
|[[リントヴルム朝ヤード帝国]]|姻戚|戦争終結後も敵対感情が根強く、改善の兆しは見えなかったが、関係改善が模索されており、国王クローヴィスと皇女リーナの婚姻を期に関係改善が始められている。|
|[[カノミス王国]]|重視|安全保障上の重要国家として積極的に関係を構築している。|
|[[トルカーナ公国]]|怨讐|この国との憎悪と怨讐は解決不能であり、トルカーナとその地域に住む人々が完全に抹殺されない限り、ソフィアに平和は無いだろう。|
|[[フィルモア合衆国]]|普通|交易。主に戦闘機や小火器の輸入やライセンス生産|
|[[インティ帝国]]|重視|交易。バナナ、カカオ、コーヒー、天然ゴム、サトウキビ、茶などの輸入先。ソフィアでは採取できないこうした農業製品の生産元であるインティ帝国はソフィア外交において重視されている。|



#endregion


*歴史
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***ソフィアの曙
 現在のソフィア王国に人が住み始めた形跡は凡そ世界創世記〇世紀頃にみられる。主にレオネッサ語族がソフィアに定住し、現在のソフィア人の祖先にあたるクラリッサ語族と、北方から異動してきたイスティング人がいたとみられる。ともに彼らは狩猟採集民族であったが、様々な地域に交易をおこなうイスティング人による農耕の伝播。そして西方のヤードの影響を受けて徐々に狩猟採集生活から農耕定住型生活に移っていったとみられる。この過程で集落、更に西方ヤードの影響を受けて都市が形成されていった。

***ヤード同盟都市群の時代
 世界創成期〇世紀頃、共和制ヤードの史料からすでにソフィア諸都市の名前が確認できる。最初に出てくる都市国家はアルピナで、共和制ヤードの同盟国であったようだ。しかしその地位は対等ではなく、服属していたとみられる。共和制ヤードから帝政ヤードにかけてもソフィアの諸都市はしばしばヤードの重要な同盟都市であったことが記されており、史料に長い間確認できる。ソフィアの都市国家は共和制と取っており、帝政ヤードとなってからは都市の有力者から独裁官が任命された。

***[[ヴィスヴィオ大噴火]]と同盟都市の壊滅
4198年にヴィスヴィオ大噴火が起こると、ソフィアはの影響をもろに受けた。農作物は壊滅し、動物も多くが死に絶えた為飢餓が蔓延した。この噴火でソフィアの人口の9割が死に絶え、ソフィアのヤード帝国同盟都市の殆どが壊滅した。

***分裂の時代
ヤード同盟都市群の壊滅ののち、勢力を拡大したのはクラリッサ語族の住民たちだった。彼らは噴火と暗黒の時代を生き延び、他の人種を吸収しながら勢力を拡大し、現在のソフィア、クラリッサ、ヴェラリア、アルピナ、ビアンカとなる国をそれぞれ建設した。

***クラリッサ帝国の成立
 分裂の時代の中で頭角を現したのはクラリッサ王ペルンで、ペルン王は軍事力で勢力を拡大すると同時に有力諸邦の独裁官や有力氏族と婚姻関係を結び、それを相続する形で吸収して勢力を拡大していった。
 クラリッサ王国は周辺諸地域を征服し、中央イクファターナに大きな勢力を形成すると、クラリッサ王ヴォルディは○○年には円十字教皇より戴冠されて帝国を称した。
 クラリッサ帝国は基本的にはペルンの婚姻外交を踏襲して勢力と同盟者を拡大していった。クラリッサ帝国は隆盛期でも幾度も戦争に敗れたが、婚姻外交により勢力は拡大されていった。しかし帝国としてのつながりは極めて緩やかで、クラリッサ帝国の皇帝は強い権力を持たなかった。ある歴史家はこの帝国を
「クラリッサ帝国は皇帝を頂いてはいるが、中央集権化はなされておらず、封建的ともいえず、旧クラリッサ王国を頂点とする、複数の様々な皇帝の親戚からなる諸国家の寄集めである。夫々を繋げているものは王族間の血のつながりか、帝国と合同する事によって得られる利益位しかない。」
と評した。

***中興期クラリッサ帝国

***啓蒙主義の時代と挫折

***寛容戦争
 クラリッサ帝国皇帝シャルル8世はクラリッサ帝国国内で影響力を増す円十字教の影響力を削ぐべく、寛容令を布告した。これは、帝国において信教の自由を認め、円十字教の各宗派に帝国国内での自由な活動を許可するもので、宗派間の対立争いによる自滅を狙うものであった。しかし、これは帝国国内で各宗派による敵対宗派に対する「自由な」攻撃を招き、事実上の内戦(寛容戦争)を招いた。
この寛容戦争の最中、[[ソフィアの聖女]]が普遍教会により殺害されている。寛容戦争は各宗派だけでなく、帝国そのものの弱体化も招いた。各宗派は互いに暴力を行使し、己の権威を汚して人々の円十字教に対する信頼を失墜させた。
 シャルル8世は寛容戦争がピークに達すると「治安勅令」を発して武装する各宗派を大弾圧し、30万人の信徒と聖職者を殺害し、寛容戦争を終結させた。この寛容戦争による破壊と殺戮によって、帝国の宗教勢力は勢力を著しく弱まる事となった。

***末期クラリッサ帝国
 帝政末期になると、貧困と疫病と絶望と死に晒され続けた貧困層や労働者階級は次々と蜂起や暴動を繰り返した。こうした暴動や蜂起は自然発生的に起こったもので、大抵は軍や警察が暴徒を射殺すれば解決したが、帝政末期の余りに絶望に染まり切った貧困層、労働者階級は自暴自棄的な攻撃を繰り返した。帝国政府や領邦政府は基本的に暴力による弾圧を強めていったが、とうとう〇年には通年で14万人の貧困層、労働者が殺害された。こうした弾圧と内戦に近い労働者の蜂起に対して、為政者が次第に労働者側に同調する動きを見せ始める。ビアンカでは労働者保護のための法律が審議されたが、資本家や貴族、地主は猛烈に反対し圧力をかけたのでこうした労働者保護の法案は悉く廃案になった。


***クラリッサ帝国の崩壊

***ソフィア王国の成立
 ヴァレリアの和約によってクラリッサ帝国は消滅した。現在のソフィア王国に当たる地域はクラリッサ帝国皇帝の血筋に繋がるフェンタジネット家がソフィア、クラリッサ、ビアンカを、ヴァンセラス家がヴェラリアを、ラ・ドロワ家がアルピナを支配していた。このフェンタジネット家はそれぞれの家と縁戚関係にあり、かつすべての継承権を有していた。この状態に危機感を抱いたラ・ドロワ家とヴァンセラス家は同盟してフェンタジネット家と戦った(ソフィア戦争)。この戦争はフェンタジネット軍が勝利し、ラ・ドロワ家、ヴァンセラス家の存続は許されたものの、ソフィア講和条約によってフェンタジネット家によりソフィア全域が統一され、ソフィア王国が誕生した。

***近代ソフィア王国
 ソフィア王国は議会制民主主義を採用し、貴族の特権を廃止する等して国家の近代化に努めた。特に、議会制民主主義に関しては王国議会の設立と同時に男女平等の普通選挙が定められた。これはクラリッサ帝国末期から既に女性の社会的地位が上昇しはじめていたことを示している。しかしその一方で、選挙そのものを軽蔑する…言い換えれば、庶民に政治参加させる議会制民主主義自体に反発心を抱いていた貴族層は、互いに連帯して議会政治をコントロールし始めた。この貴族層の連帯を打ち破るのは非常に困難で、多くの理想主義者や自由主義者、政治家がこの連帯に立ち向かっていったが敗れて行った。このころの議会政治を表す言葉に

「愚かで間抜けな大衆は選挙に行って政治参加したつもりになっている。賢く要領の良い貴族は政治そのものをコントロールする」

というものが生れた。

***[[ヤーディシア大戦]]とその後
 ヤーディシア大戦によりソフィア王国は西ビアンカが戦場となり、大きく荒廃した。西ビアンカは不発弾、地雷、毒ガスによる土壌の汚染などで復興が困難を極めている。
7611年には[[チュンハイ戦争]]、7612年には[[ホワイトヒューマンブラザーズ、フローリア号シージャック事件]]が起こる
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*文化 
***言語
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 クラリッサ語が公用語に定められている。一般的なソフィア人はクラリッサ語しか話せないが、外国語は基礎教養と看做されており、ある程度の上流階級にある人間や王家の人間は基本的に複数語を会話することが出来る。
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***貴族・市民
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 ソフィア王国における貴族は名誉称号である。古代、中世においては貴族は軍役に従事する代わりに税金を免除されており、貴族の一族は軍役に従事しなければその称号をはく奪され、平民となった。古代、中世から貴族身分の流動性は激しく、今日でも、貴族の称号を維持するためには平時でも一族の誰かが軍役についている必要があり、貴族の一族は誰かしらが軍人であることがほとんどである。
 今日の貴族は他の市民と同様に納税の義務があり、特別な特権はないが、より名誉と尊敬を受ける事が多く、貴族称号の維持は貴族たちにとって社会的に有利であることから、貴族たちは貴族称号の保持に腐心している。
 貴族の格は一族の戦死者の数であり、[[ヤーディシア大戦]]においては多数の貴族が前線で戦い、命を落とした。

****貴族の暮らし
 現在の貴族は資産階級同等かそれ以上の暮らしをしているものから、没落し、労働者階級と同等の暮らしをしているものまで様々である。しかし彼らの一族は誰かが必ず軍人であり、今後もそうあり続けるであろう。貴族は現行では従軍兵士の中から抜群の功績のあったものが叙任されている。今日ではかつてのような特権はないが、様々な法律で保護され、年金が付与されるために労働者階級同然の暮らしをしている貴族であっても、彼らより多少ましな生活が可能となっている。

****資産階級の暮らし
 資産階級は脱軍人を果たした旧貴族や新興の経営者たちだ。彼らは政治に強い影響力を持ち、保護され、その企業や農地経営を失敗さえしなければ生きているだけでお金が入る。彼らは中産階級や労働者階級を鼻で笑い、怒鳴りつけて働かせれば良い生活を送ることが出来ると思われがちだが、実態としてはそれはごく一部の超資産階級だけで、多くの資産階級は勤勉だが人間らしい環境で働いている。
 資産階級の子供たちは英才教育を受けるが、科学的で効率的な教育を受けることが出来るために、非効率に長時間勉強する中産階級の子供達よりもずっと成績が優秀である。そればかりではなく、予かを通じて様々な体操やスポーツを行い、教養と道徳を高めている。この子供たちは薄汚くみずぼらしい中産階級以下の子供たちに比べてもすぐれて道徳的で、心穏やかで優しく、肉体的にも精神的にも健康な生活を送ることが出来、様々な法律で保護されているために今後も生活が安定していると言える。

****中産階級の暮らし
 中産階級は持ち家を保有するだけの資産のある階級である。彼らは自らが現在の地位に留まるために大変な苦労を強いられており、過酷な労働を強いられている。彼らは貧困層や労働者階級を軽蔑し、貧困・労働者階級の部下がいれば彼らを酷使して使いつぶし、其の成果を横取りしたリ上前をはねている。しかし彼ら中産階級はその為に貧困層や農民、労働者階級からは相当に憎悪されており、殺害されたり、報復をうける事例は後を絶たない。
 中産階級の子女は幼少期より厳しく教育を受ける事がほとんどである。教育水準が高く無ければ中産階級の子女は容易に転落する危険があり、子供たちは大概において過大なストレスに苛まれている。7歳で入学してから一日の殆どを学業に費やさなければならず、幼いころから不眠や運動不足に悩まされている。親たちは不勉強な子供に暴力を振るう事を厭わないため、親子の関係はギクシャクしている事がほとんどで、児童の傷害事件や自殺率は諸外国と比べても高い。
 中産階級は労働者階級や貧困層を軽蔑する傾向にあるが、彼らは政治の世界では単なる票田に過ぎず、政治家や資産階級は彼らを「豚」と呼んで軽蔑しており、政治家が彼らの為に仕事をする事は殆ど無い。彼らはその地位を守るために、上長から投票すべき候補を指定されれば逆らうことなく指示された候補に投票する、惨めで愚かな大衆に過ぎない。資産階級は中産階級を都合よく使うために政治家たちに圧力をかけ続けており、中産階級の待遇が改善される見込みはない。

****農民、労働者階級の暮らし
 一般的な農民や労働者階級は借家を借りて、貧民より多少ましな生活を送っている。ソフィア王国において、この階級と貧民層との明確な区別は子供を学校に通わせることが出来るかどうかである。農家であれば自分の土地で耕作している家庭もあるが、多くは小作農である。彼らは多少の知識と教養があり、農民であれば余暇を使って糸を紡いだり、農作物の他に何かを作って生活の足しにしている。都市の労働者は大体において低い賃金の為に夫婦共働きで、子供は学校に行き、家に帰れば家事や内職の手伝いをさせられる。多くの農民、労働者階級の家庭ではその貧しさと過酷な労働から傷病率は高く、貧民層より酷くないものの相変らず平均寿命は短い。
 外国諸国とくらべても貧しく、残酷で辛い農民、労働者階級の待遇改善のために政治が動いているなどと言う事は無く、彼らの福祉は無視されたままである。
しかし、貧困層と違い辛うじて学校教育を受ける余裕があるために、これらの家庭から生まれた人々がより豊かな生活を受ける事は可能であると言える。
 
****貧民の暮らし
 地方農村、都市部の貧民は仕事等の生活様式こそ違うが、基本的に彼らは辛く残酷で短い一生を送る。農村の貧民層はボロを着て一日中農作業をするか、動物の世話をして過ごす。辛うじて小屋に住む事が出来る者達は、いくつかの家族が集団で寝泊まりする場合が多く、小屋に住む事さえできない者たちは自然にできた洞穴等で寝泊まりする。都市部の貧民層は同じように酷い服装で、一日15時間~16時間工場や工事現場でその日暮らしの賃金を得る。彼らはスラムのようなところでまとまって大体3~5時間寝て過ごし、間もなく職場に行く。スラムは国家にとって不愉快極まりない存在であり、警察が見つけ次第摘発される。警察に抗議でもしようものなら「公務執行妨害」で暴行をうけたり、幸運な場合は射殺されるために、彼らはこそこそと怯えながら暮らしている。
 農村であれ都市部であれ、貧困層の子供たちは飢餓と病気と暴力に怯えながら暮している。貧困層の子女は学校に行く事も、仮に学校に行ったとしても教育を満足に受けられる家庭環境にさえない。しかも貧困家庭は絶望的なまでの無知と極貧、そして使用者の虐待の為に道徳性などが失われてしまっており、貧困層から這い上がる事はほとんど不可能である。
 彼らは社会的にもあらゆる階級から差別され、蔑まれており、彼らの人権は存在しないも同然の状態にある。ソフィア王国内の共産主義者からさえも軽蔑され、全く支援を受けられないでいる。歴代政権も貧困層に対しては全く関心を示しておらず、現在の立憲王政党政権も貧困層に対して無視を決め込んでいる。

「彼らは生きていても仕方のない、人間とも呼べないようなゴミだ。政府はこのような貧困の対策に、貧困層の皆殺しで応じることが出来る。しかし国王陛下の恩寵の為に、このような薄汚い連中もこの国で生きる事が許されるのだ」

議会における立憲王政党のこの答弁が、政権の貧困層に対する見方を明確に示している。そしてソフィア王国憲法では例外なく成年男女に対して選挙権が付与されているが、彼らの殆どは無知で字の読み書きができないため、ソフィア王国の政治には全く影響力が無く、今後も貧困問題の解決がなされる見込みはない。
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***行動・習慣
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|読書|ソフィア人は彼らの知識欲や知的好奇心を満足させる読書が大好きである。読み書きでき、読書する余裕のあるソフィア人の多くが年に20冊以上の読書を行う。|
|贈り物|ソフィア王国の人々は一般に他の国よりもお互いに贈り物を送り合う習慣を持つ。贈り物は金銭で手に入れられる、または金銭で手に入れた物よりも、身の丈に合った自分で作った方ものの方が喜ばれる。※例 靴職人であれば靴を、漁師であれば新鮮な魚、時間がかかる時は干し魚を送るのが望ましい。但し、自分で何かを用意することが出来ない時はお金で買える相手の嗜好品や(初対面の相手には)無難なものを贈るのが良い。毎日会う相手でも、交互に贈り物を送るが、こうした場合は大抵お菓子であり、ソフィア王国の工場や職場には常にお菓子が置かれている。またソフィアの企業は給料の他に贈り物手当(従業員が贈り物を買う時に必要な資金)を従業員に支払う制度が整えられた企業が多いため、外国企業がこうした制度や習慣を知らずにソフィアで起業すると非常に嫌厭される事が多い。|
|食習慣|ソフィア王国の食事は一般に一日3食だが、朝昼の食事はしっかりとり、夕食は簡単に済ませる傾向にある。大抵は朝食が最も充実しており、しかも長くとる為、ソフィア王国での会社の始業や商業施設の開店は遅い。又、夕食は甘いクロワッサンに紅茶やコーヒー、ワインなどで済まされる事がほとんどである。|
|約束の神聖|ソフィアでは約束、契約、誓いを破る事は禁忌である。しばしば残忍酷薄なソフィア人たちが信用を得るためには、約束、契約、誓いを尊守る事であって、習慣的にも法的にも約束の尊守は義務付けられている。ソフィア社会では些細な契約違反や約束の反故であっても社会的な信用を致命的に損なう事が知られている。法人においても個人においても約束や契約の不履行や違反はそのまま社会的な抹殺に繋がりかねない為、ソフィア人は滅多なことでは約束を行わない事で知られる。|
|差別|差別は存在する。ヤーディシア大戦の影響からヤード人に対する反感は根強く、ヤード語話者は注意が必要である。また、中世クラリッサ帝国は亜人騎士が重用された一方で、今日では亜人種が差別的扱いを受ける事は少なくない。しかし、宗教的倫理的に差別を悪とする文化は根付いており、王女クラーラの様に誰に対しても分け隔てなく接する振舞は賞賛されるようだ。|
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***伝統的飲食物
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|菓子|ビスケットやクッキー、クリスプなどが一般に普及している。ソフィアの人々はだいたい午前10時頃と午後3時頃にティータイムを挟むのでその際に紅茶やコーヒーなどと共に食される。王室御用達のお菓子などは国内だけでなく海外にも輸出されている。|
|ワイン|酒を嗜好するソフィア人は大体ワインを好んでおり、ソフィアで生産される酒類の殆どはワインである。古来は自由なワインを生産する気風があったが、今日は王室に納めるワイン製造の為の基準が一般にも普及しており、ソフィア・ワインは比較的基準に厳格なワインとなっている。|
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***スポーツ
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|乗馬|乗馬はソフィア王国の代表的なスポーツである。自転車の登場した今日でも、ソフィア王国では自転車に乗れるようになる前に乗馬ができるようになることが一般的である。乗馬の振興は国防に利するとして(乗馬兵の訓練が容易になる。戦時に馬匹を重用できる等)政府や軍から支援されている。|
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***音楽
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・ソフィア王国の著名な曲
|名称|概要|URL|
|三人博士の来訪|ソフィア民謡。クリスマスソングとして謳われている他、後世のオペラにインスピレーションを与えている。クラーラ王女お気に入りの一曲|https://www.youtube.com/watch?v=olGkKtMxgFI|
|カメーリア組曲|オペラ。第1組曲がとくに有名である|https://www.youtube.com/watch?v=tXpUw9qw9lc|
|ソフィア行進曲(偉大な帝国)|もっとも有名なソフィア王国軍の行進曲。もともとはクラリッサ帝国時代に作曲されたものであり、当初は偉大な帝国という曲名だった。|https://www.youtube.com/watch?v=6A-uyBOS8HY|
|アルセナーレ|格調高いコンサート・マーチ。|https://www.youtube.com/watch?v=uyvaeSFmlcY|


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***文学
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|題名|著者|分類|備考|
|議会制民主主義における国王の役割|ルイ・ソフィア・クラリッサ・フェンタジネット|政治|先王の著作。議会制民主主義における国王は象徴的存在であるべきと説く| 
|国王の義務としての貧困の救済|ルイ・ソフィア・クラリッサ・フェンタジネット|政治|先王の著作。国家に貧困が蔓延り、議会政治が貧困を救済できない時、国王は国王大権を行使して貧困救済を行うべきと説く|
|天文学の歴史|[[クローヴィス・ソフィア・クラリッサ・フェンタジネット]]|歴史|国王の著書。ソフィア王国の天文学の歴史をまとめた本。|
|ソフィア王国における貧困と対策||政治|ソフィア王国の貧困層の実情と政府の対策についてまとめたもの|
|レオンの馬鹿||小説|正直者で誠実な働き者のレオンが、様々な出来事から一国の王になる話|
|ソフィア騎士物語全集||古典|ソフィア王国における騎士物語を体系的に取りまとめたもの|
|フサリア||古典|クラリッサ帝国時代のフサリアの活躍を描いた騎士物語の一つで、ソフィアで最も有名な騎士物語|
|農夫の娘||小説|貧しい農夫の娘の生活を描いた傑作|
|身売りの少女||小説|母に先立たれ、父親から売春を強要される少女が命を落とすまでを描いた小説。ソフィア王国における貧困を痛烈に描いた傑作|
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*学問
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***義務教育
ソフィア王国では12年間の義務教育が定められている。この義務教育で児童が通学する学校が普通学校である。
普通学校は各行政区が運営しており、行政区ごとに品質にばらつきがある。就学率が最も高い行政区はヴェラリアであり、次いでソフィア、ビアンカ、就学率が悪いのはアルピナ、最悪なのがクラリッサである。
児童の就学率が低下する原因は親の貧困、いじめ、教師による虐待、共産主義者による児童への襲撃や暴行、殺人などである。

***私学
富裕層向けの学校が私学校である。

***教会私学
普通学校に何らかの事情で通えなくなった子供の教育の面倒を見るのが教会私学である。これは地元の教会の聖職者が子供たちに教育を施すというもので、普通学校から零れ落ちた子供を保護するセーフティーネットの役割を果たすほか、各教会が教育を通じて子供たちに影響力を及ぼし、必要に応じて行使する事を目的としている。しかし、聖職者による児童虐待は報告されており、教会私学は普通学校と基本的に勢力を争っており、しばしば学校に雇われた警察官に襲撃される他、宗教を否定する共産主義者に聖職者が暴力を振るわれたり、殺害されることもある。

***大学
ソフィア王国の最高学府はクラリッサ帝国大学(クラリッサ)である。この大学はクラリッサ帝国時代の最高学府として設立され、現在はソフィア王国の最高学府となっている。このほかに、各行政区がそれぞれ行政区立大学を置き、私立大学としは、学問公と呼ばれたヴァンセラス公爵が立てた私立大学ヴァンセラス大学(ヴェラリア)がある。
|名称|分類|行政区|
|クラリッサ帝国大学|国立|クラリッサ|
|ソフィア大学|行政区立|ソフィア|
|クラリッサ行政区立大学|行政区立|クラリッサ|
|アルピナ大学|行政区立|アルピナ|
|ヴェラリア大学|行政区立|ヴェラリア|
|ヴァンセラス大学|私立|ヴェラリア|

***動物園、植物園、水族館
娯楽施設ではない。動植物の保護研究施設である。月に数度一般市民に開放されてソフィアの動植物を観察することが出来る。動物園で人気の動物は[[スルガ]]のタヌキで、この動物はソフィア王国では最近までUMA扱いだった。

***図書館
 ソフィア王国は図書館の王国と呼ばれるほどに図書館の数が多い。公共図書館だけでも約3400以上あり、このほかに各学校に学校図書館、各協会には教会図書館等が存在する。また、私的には貴族が図書館を開設したり、大手企業が企業内に企業図書館を設ける事もある。これは、古来より貴族や富裕層、教会関係者の教育に図書館が利用されてきた経緯があり、クラリッサ皇帝レオ15世の図書館令により教養の一助としてクラリッサ帝国時代から図書館が増やされてきたという事情が存在する。
 しかしその一方で貧困層や労働者階級の人々はその貧しさの為に図書館を利用する余裕がなく、公共図書館が豊かな人々に独占されているという課題も持つ。
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*宗教 
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ソフィア王国はクラリッサ帝国時代の「寛容令」により信教の自由が保障されている。これは当時の帝国が円十字教各教派を分裂競合させて自滅させる目的で始められたものだが、これによってクラリッサ帝国時代の寛容戦争を引き起こした。今日では普遍教会、改革教会がそれぞれ勢力拮抗している。また、クラリッサ帝国後期から既に信教の自由が認められるようになっており、今日でも基本的には円十字教が多いものの、信仰の自由が保障されており、カルヴィン派、イスティング神話の他、フサリアン(有翼亜人)の中には故郷の宗教を現在でも信仰する者もいる。

|宗派|系統|割合|備考|
|普遍教会|円十字教|35%||
|改革教会|円十字教|34%||
|カルヴィン派|円十字教|9%||
|イスティング神話|多神教|8%||
|ヅィェル神話|多神教|2%||
|無宗教|他|12%|無神論を意味しない|

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*ソフィア王国原産の生物、固有種
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|ソフィア裂頭条虫|寄生虫|ソフィア裂頭条虫はネズミ等小型哺乳類を終宿主とし、人は本来の宿主ではない。ソフィア裂頭条虫が人体に寄生すると無秩序に増殖し、人体全体に転移する。寄生されたヒトは幼虫移行症を発症し、視力低下、悪心、腹痛、頭痛、運動障害、食欲低下、吐き気、神経過敏、肺炎、喀血、精神錯乱などを発症し、最終的には死亡する。現在有効な治療方法はなく、外科的に虫体を全摘出する事により治癒可能と考えられているが、脳にも転移するため、完全な治療は困難である。|
|ビチェロ|鳥類|7~8歳児程の大きさになる鳥類。ニワトリの様に沢山の卵は生まないが、肉質はよく美味であり、頑強で農作業の補助に用いることも出来る。育成しやすいため農村では大抵複数羽がニワトリと共に飼育されている。|
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*人物
[[ソフィア王国の人物]]を参照。

*参考文献
・山川出版社『イタリア歴史』
・山川出版社『スイス・ベネルクス史』
・山川出版社『歴史リブレット 人 フリードリヒ大王』
・創土社『ケンブリッジ版イギリスの歴史』
・創土社『ケンブリッジ版ドイツの歴史』
・創土社『ケンブリッジ版イタリアの歴史』
・創土社『ケンブリッジ版ポーランドの歴史』
・刀水社『スイスの歴史』
・ミネルヴァ書房『教養のイタリア近現代史』
・名古屋大学出版会『イタリア20世紀史』
・日経サイエンス2019年5月号 特集『格差を科学する』
・ガリレオ出版『第二次大戦フランス/イタリア軍用機』
・ガリレオ出版『第二次大戦イタリア陸軍装備ファイル』
・新世紀社『【図解】第二次大戦各国小火器】』
・新世紀社『【図解】第二次大戦各国軍装】』
・並木書房『第2次大戦各国軍装全ガイド』
・海人社『世界の艦船 第2次大戦のフランス軍艦』
・Mushroom Model Piblications『Hawkar Fury&NIMROD』
・【ゆっくり解説】【ゆっくり解説】ゆっくり寄生虫解説#3~芽殖孤虫~ https://www.nicovideo.jp/watch/sm29478138