これは【仮想敵と技構成】のおまけみたいなページなので、ここまでを十分理解している方は読まなくていいかもしれません。 前に仮想敵を意識した技を持たせるべきだと書きましたが、努力値を振るときもそれと同じように考えます。 例えば、皆さんは役割重視の水タイプのポケモン(スイクンなど)はどこに努力値を振るべきだと思いますか? 正解は防御(とHP)です。 水タイプには半減できないことも多いとはいえ岩地面鋼に強いという性質があり、 その仮想敵である岩地面の殆どが物理エースであるからです。 ということは、仮想的に対応して防御に振るのは当然ですよね。 役割理論的には交代戦を繰り返す限り水タイプが特殊技を受けることは(程度こそあれ)「有り得ない」ので、 特防に振っても全く意味がないのです。 これを考慮すると、&color(blue){強い「役割重視の水タイプ」は防御の高いポケモン}であるといえます。 育成論で防御が79しかないミロカロスが弱いと言われてる意味が分かりましたか? 10万ボルト等の特殊電気技は普通交代で対処するため、素の特防がいくら高くても無意味としかいいようがありません。 という風に&color(green){各ポケモン(やタイプ)ごとに役割を持てる対象が大体決まっている}ので、 &color(green){それに合わせて最善の努力値の振り方(のベース)も決まってきます。} しかし、ここでもう一度ダメージレースの概念を思い出してみましょう。 今作では自分より先に相手を崩す思考が大切なので、 &color(red){役割遂行に十分な耐久力さえ確保できれば残りの努力値はなるべく攻撃面に回すべき}です。 メジャーなラグラージやランターンが少なからず攻撃(特攻)に振ってるのはこのせいですね。 #comment