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「えぇ!祐介と別れたぁ!?」
携帯電話越しに、親友の晴菜の声が響いた。
「ちょ、うるさいってば」
「え!ちょっと待って、どういうこと!?」
今、学校では昼休みの時間で、晴菜が電話をかけてきたのだ。
それで、昨日のことを話したのだ。
「……で、祐介とはまだ会ってない?」
「うん」
「ふーん。そんな素振りみせてなかったなぁ、祐介」
「そうなんだ」
少しくらい落ち込めばいいのに。
そしたらまた付き合えるかもしれないじゃん。
「てかね!昨日、公園のトイレで吐いちゃったんだけどさ」
「うん」
「その帰りに、変な男の人とぶつかっちゃったんだよねー!」
「うっそー!大丈夫?」
「たぶん、高校生ぐらいだとは思うんだけど、夜の公園だし……」
「夜の公園じゃ危なそうだもんねー……」
と、延々としゃべること30分。
「んじゃ、もうそろ授業だから切るね!」
「うん!電話ありがと」
「じゃあねー」
ツーツーツーという通話終了の音が鳴ると、携帯を閉じた。
することもなく、自分の部屋へ行った。
そして、ベッドにダイブすると、眠りについた。
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最終更新:2010年05月23日 20:50